2021年02月05日
【生活の質】QOLと食事の精神的な効果
最近QOL(quality of life/クオリティ オブ ライフ/生活の質)という言葉を耳にすることが、多くなっています。QOLとは、より多くよりもより良くという価値観であり、物質的な豊かさに満たされた生活ではなく、日々充実し心身が満たされた生活に焦点をあてた考え方です。食生活についても、QOLを高める食事という表現が用いられます。
食べるという行為は、食べ物を認知する、食べたい、食べ物を口に運ぶ、咀嚼する、飲み込むといった連続の動作から成り立っています。しかしながら、食べることは、単に食物を摂取する、あるいは栄養を摂るという意味だけには留まりません。
食べることは、精神的な健康感にも大きく影響し、美味しい、楽しいといった充足感、あるいは食事を介した家族や社会とのつながりなどにより、自身を大切にしたい、自身が大切にされているという自尊の感情を得ることもできます。このことは、高齢期において活動的な日常生活を支える生きがいともなり、活動的な高齢期を過ごすことが可能となります。
WHOは、1994年にQOLを「個人が生活する文化や価値観の中で、目標、期待、基準、関心に関連した自身の人生の状況に対する認識と定義しています。人が何を幸せとするかによって、QOLは向上もしくは低下します。
ADL(Activity of Daily Life/日常生活動作)は、日常生活をおくるために必要な基本的な動作である食事、更衣、排泄、入浴、容姿を整えること、移動などを指します。ADLができても、生活の質が低ければQOLは低くなり、反対にADLができなくとも、自身の意思が尊重されていれば、QOLは高くなります。
加齢が進むと若いころと比べて、食欲が低下することが知られています。次に運動不足による筋力の低下などが起き、体全体が必要とするエネルギー量は減少し、それに伴って食事の量も減っていくと考えられています。味覚や嗅覚の低下も食欲に大きな影響を与え、料理の味や香りを感じなくなれば、食欲も進まなくなると考えられます。
具体的なQOLを高める食事としては、5感を刺激する食事であり、盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味、食材、そして季節を楽しむといった文化的な要素も必要となってきます。偏った食事では、QOLを高める食事から遠ざかってしまいます。食事の持つ精神的な効果について考えることが大切ではないでしょうか。
最近QOL(quality of life/クオリティ オブ ライフ/生活の質)という言葉を耳にすることが、多くなっています。QOLの概念に注目が集まってきたのは、1970年代頃まで遡ります。技術の進歩によって、物が簡単に豊富に手に入るようになったことから、生活の豊かさを評価する基準が、量ではなく、質の良さになってきたことがきっかけと考えられます。つまり、QOLとは、より多くよりもより良くという価値観であり、物質的な豊かさに満たされた生活ではなく、日々充実し心身が満たされた生活に焦点をあてた考え方です。食生活についても、QOLを高める食事という表現が用いられます。
人が健康的な日常生活を維持するためには、朝食、睡眠、喫煙、間食、飲酒、運動、体重のコントロールといった7つの健康習慣が必要とされています。現在では、これらを健康習慣の指標として、個人のライフスタイルにおける食習慣、環境、体質面などの改善を行い、QOLの向上を目指す取り組みがなされています。食事におけるQOLの向上とは、いったい何を意味しているのでしょうか。
食べるという行為は、食べ物を認知する、食べたい、食べ物を口に運ぶ、咀嚼する、飲み込むといった連続の動作から成り立っています。しかしながら、食べることは、単に食物を摂取する、あるいは栄養を摂るという意味だけには留まりません。
食べることは、精神的な健康感にも大きく影響し、美味しい、楽しいといった充足感、あるいは食事を介した家族や社会とのつながりなどにより、自身を大切にしたい、自身が大切にされているという自尊の感情を得ることもできます。このことは幼児期、学童期などでは健全な発育の基本となり、高齢期では活動的な日常生活を支える生きがいともなり、活動的な高齢期を過ごすことが可能となります。
具体的なQOLを高める食事としては、5感を刺激する食事であり、盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味、食材、そして季節を楽しむといった文化的な要素も必要となってきます。偏った食事では、QOLを高める食事から遠ざかってしまいます。
毎日の食事の中で、QOLを高める食事をすることは現実的ではないかもしれません。ですが、食事の持つ精神的な効果について考えることが大切ではないでしょうか。
現代のQOLの概念は、どのように定義されているのでしょうか。QOLが研究され始めてから半世紀が経ちますが、その定義は多種多様で、未だに議論が交わされているのが現状です。
WHOは、1994年にQOLを「個人が生活する文化や価値観の中で、目標、期待、基準、関心に関連した自身の人生の状況に対する認識と定義しています。評価基準として、国際間比較が可能なWHO/QOLと呼ばれるQOL基本調査票を開発しました。
基本調査票は、QOLの構成領域を身体的領域、心理的領域、自立のレベル、社会的関係、生活環境、信念の6領域に設定し、各領域をさらに細分化して質問を設け、その回答を点数として集計する評価法です。受検者自身が、過去の生活を振り返って、主観的幸福感、つまり生活の質を測定します。点数が高ければ質が高く、低ければ低いということになります。
人が何を幸せとするかによって、QOLは向上もしくは低下します。家族の役に立つことに幸せを見出しているとすれば、自身が不自由の身となった場合、家族の役に立たないと感じ、フラストレーションを感じることになります。このような中でも、家族のサポートを得て家族にできる範囲のことをなすといった、その人が幸せを見出せる環境をつくることで、QOLは向上します。一方、家族に迷惑をかけたくないと考えている場合、家族のサポートですら仇となり、QOLは低下します。つまり、サポートを受けることによって、人が家族に迷惑をかけてしまっていると感じ、ストレスに繋がってしまうからです。
QOLの向上は、何をもって幸せとするかが基準となるので、状況によってサポートの有無は、変化する可能性があります。
ADL(Activity of Daily Life/日常生活動作)は、日常生活をおくるために必要な基本的な動作である食事、更衣、排泄、入浴、容姿を整えること、移動などを指します。
長い時間をかけて衣服を着替え、自分の足で歩くことで、目的とする活動の時間が減ってしまうよりも、サポートを得てADLに費やす時間を短縮し、目的とする活動時間をしっかりと確保できる方が、人の自立度としては高くなるとのことです。
ADLができても、生活の質が低ければ満足度は低くなり、反対にADLができなくとも、自身の意思が尊重されていれば、QOLは高くなります。
加齢が進むと若いころと比べて、食欲が低下することが知られています。次に運動不足による筋力の低下などが起き、体全体が必要とするエネルギー量は減少し、それに伴って食事の量も減っていくと考えられています。味覚や嗅覚の低下も食欲に大きな影響を与え、料理の味や香りを感じなくなれば、食欲も進まなくなると考えられます。
このことに対して、食べたいときに少しずつでも食べること、自分の力で食事を摂取すること、食事の時間が楽しくなる雰囲気づくりを心がけること、バランスに注意してエネルギー源でもある肉、魚、卵、大豆製品などのたんぱく質を毎日摂取することなど、さまざまな環境で生活に必要な栄養素の摂取を心がける取り組みがなされています。
厚生労働省では、栄養摂取について以下のようにまとめています。
食事によって体内にとり込まれた食べ物は、そのままの状態で血や肉になるわけではありません。消化吸収された後、分解、合成を経て、健康を保つために必要な成分に変えられます。このことを代謝といい、これらの一連の生命活動のことを栄養といいます。この生命活動のために、食べ物から摂取される栄養成分が栄養素です。
栄養素の主な働きは、エネルギーになること、体をつくること、体の調子を整えることです。 エネルギーになるのは、糖質、脂質、たんぱく質で、これらを3大栄養素といいます。脂質とたんぱく質は、体をつくる原材料となります。
体内では、生命を維持するため、食事で摂取する栄養素から細胞がつくられています。内臓の各器官の働きを整え、代謝をスムーズにするにも栄養素が必要です。3大栄養素に体の調子を整えるビタミン、ミネラルを加えたものを5大栄養素といい、生命活動の基本となります。
たんぱく質は、筋肉、内臓、皮膚、髪の毛など体のさまざまな部分を作り出す栄養素です。たんぱく質は、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2つに分類することができ、動物性たんぱく質は、肉、魚介類、卵、乳製品などから摂取することができます。植物性たんぱく質は、大豆をはじめとした豆類に多く含まれています。動物性と植物性のそれぞれのたんぱく質をバランスよく摂取することが良いとされています。
脂質は、体内で神経組織や細胞膜、ホルモンなどをつくり出す栄養素です。脂身を含む肉、レバー、バターなどに多く含まれています。体を動かすエネルギー源として使われています。
糖質は、体を動かすエネルギー源と使用される栄養素です。脂質と比較すると燃焼が早くすぐにエネルギーとして使われます。糖質は主食である白米、めん類、パンなどに多く含まれています。
ビタミンは13種類あり、それぞれ役割が異なります。他の栄養素の吸収を助けたり、血液の循環を良くしたりします。ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分類されます。水溶性ビタミンは、体の中にためておくことができず、毎日の食事から摂取することが大切です。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCなどがあります。脂溶性ビタミンは、排出されにくい特徴があります。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類です。主に野菜や果物に多く含まれています。
ミネラルは主に骨や歯をつくり出す栄養素です。不足すると骨密度が低下して骨粗しょう症になりやすくなると言われています。ミネラルには、カルシウム、マグネシウム、鉄、ナトリウムなどがあります。これらの栄養素も毎日の食事から摂取する必要があります。ビタミンと同じように過剰摂取は逆効果となるので、必要量を考えることが必要です。主に海藻、小魚、乳製品などに多く含まれています。
最近QOL(quality of life/クオリティ オブ ライフ/生活の質)という言葉を耳にすることが、多くなっています。QOLとは、より多くよりもより良くという価値観であり、物質的な豊かさに満たされた生活ではなく、日々充実し心身が満たされた生活に焦点をあてた考え方です。食生活についても、QOLを高める食事という表現が用いられます。
食べるという行為は、食べ物を認知する、食べたい、食べ物を口に運ぶ、咀嚼する、飲み込むといった連続の動作から成り立っています。しかしながら、食べることは、単に食物を摂取する、あるいは栄養を摂るという意味だけには留まりません。
食べることは、精神的な健康感にも大きく影響し、美味しい、楽しいといった充足感、あるいは食事を介した家族や社会とのつながりなどにより、自身を大切にしたい、自身が大切にされているという自尊の感情を得ることもできます。このことは、高齢期において活動的な日常生活を支える生きがいともなり、活動的な高齢期を過ごすことが可能となります。
WHOは、1994年にQOLを「個人が生活する文化や価値観の中で、目標、期待、基準、関心に関連した自身の人生の状況に対する認識と定義しています。人が何を幸せとするかによって、QOLは向上もしくは低下します。
ADL(Activity of Daily Life/日常生活動作)は、日常生活をおくるために必要な基本的な動作である食事、更衣、排泄、入浴、容姿を整えること、移動などを指します。ADLができても、生活の質が低ければQOLは低くなり、反対にADLができなくとも、自身の意思が尊重されていれば、QOLは高くなります。
加齢が進むと若いころと比べて、食欲が低下することが知られています。次に運動不足による筋力の低下などが起き、体全体が必要とするエネルギー量は減少し、それに伴って食事の量も減っていくと考えられています。味覚や嗅覚の低下も食欲に大きな影響を与え、料理の味や香りを感じなくなれば、食欲も進まなくなると考えられます。
具体的なQOLを高める食事としては、5感を刺激する食事であり、盛り付けの美しさや香り、調和の取れた味、食材、そして季節を楽しむといった文化的な要素も必要となってきます。偏った食事では、QOLを高める食事から遠ざかってしまいます。食事の持つ精神的な効果について考えることが大切ではないでしょうか。
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