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2017年08月18日
有機肥料だけで作る家庭菜園トマトの作り方
家庭菜園でトマトは人気の野菜です。
自分も作ってみたいけれど、作り方が分からないと思っていませんか?
この記事ではトマトの作り方についてご紹介します。
基本情報
原産はアルパカと同じアンデス山脈。
ナス科の野菜で、お仲間にはナスやじゃがいも、ししとう、唐辛子などがいて、かなりバリエーションが豊富。
一見共通点がないですが、お花の形が皆、少し似てる感じです。
乾燥が好きで、多湿は苦手なので、あまり水は必要ありません。
真夏の野菜のイメージがありますが初夏程度の少し暑いけれど、夜は涼しいという気候がお好みです。
栽培に必要な道具と肥料・堆肥
(1) 支柱
2mほど成長するので、2m程度の支柱を用意することが好ましいです。
(2) 持続性のある肥料
トマトは数ヶ月に渡って成長するので、細く長く肥料を効かせるのが基本で、花を咲かせ、実付きを良くするリン酸が重要です。
リン酸の骨粉か鶏フン、チッソの油かす、カリウムの草木灰を使いましょう。
新鮮な米ぬかが手に入るなら、虫が湧き辛く、肥料吸収も早まるボカシ肥料を作りましょう。
家庭菜園で使える手作りボカシ肥料の簡単な作り方
(3) 石灰
土作りの時に使います。
土壌にカルシウムやマグネシウムを足し、アルカリ性にします。
ここでは牡蠣殻やホタテで作られた有機石灰を使います。
トマトはカルシウムが不足すると、実の尻の部分が腐る尻腐れ病になりますが、通常、土作りの段階に石灰を入れておけば心配はいりません。
(4) 堆肥
土をふかふかにするものです。
腐葉土や牛フンが主な堆肥ですが、どちらを使用してもいいですし、両方使用しても構いません。
土の中の菌も活動しやすくなり、根っこも伸びやすくなります。
(5) 苗
ミニトマトやトマトは種から育てることも出来ますが、寒い季節に育てることになり難易度はとても高いです。
苗を買って植えることをおススメします。
(6) もみ殻くん炭
もみ殻とはお米の表面の皮で、くん炭とはそれを炭にしたものです。
植物がリン酸を吸収するのを助ける菌が住みつきます。
苗の準備
ホームセンターでも園芸ショップでもいいので、元気が良さそうなものを購入します。
節と節がよく詰まっているものが好ましいですが、枯れかけていたり虫がついていない、変な模様が出ていない、弱っていないものを選べば大丈夫です。
土作り
過去1年間ナス科の野菜を植えたことのない場所を選びます。
どうしても去年、ナス科を植えた場所に植えるしかないという場合は堆肥を多めに入れ、連作障害を軽減する資材を入れます。
有機石灰と堆肥、もみ殻くん炭を入れ、よく混ぜます。
入れる量は土の表面が見えるくらいマダラでいいので、大体、覆われるくらい。
石灰は1平方メートルあたり1掴み程度です。
堆肥は1平方メートル当たり約2キロほど。
畝
高さ20cm、幅50cmほどの畝を作ります。
去年の畝がある場合は石灰と堆肥を足して、混ぜて形を整えて、使い回してしまって大丈夫です。
苗の植え付けと支柱
一番最初の花のつぼみが出来たか咲いた頃が植え時です。
苗を植える時は1時間ほど苗の土の部分を水に受けておきます。
もし翌日が雨の予報がある場合はこの作業は苗を弱める可能性があるのでやめます。
植える間隔は80cmを確保して下さい。
苗を植えていきますが、下の画像のように花が咲く方向は決まっているので、花が咲いているほうを畝の外側に向けます。
こうすると、あとあと作業がしやすくなります。
苗を植える時は植え穴に水を入れます。
穴に苗を斜めに植え、根元近くの茎も埋めてしまいます。
葉っぱが生えていない部分全部が土に埋まっても問題ありません。
こうすることで、茎からも根っこが出て、成長が良くなります。
土から出ている部分を紐で支柱に結んで下さい。
紐を結ぶ時は紐が8の字になるように結び、余裕を持たせます。。
根っこから五センチほど離れた周辺に円を描くように肥料を一つかみほどまいて、土とよく混ぜて下さい。
ボカシ肥料や有機肥料はネズミが食べに来やすいので、しっかりと土と混ぜることで食べられないようにします。
ミニトマトは三本仕立てにする
ミニトマトは脇芽を2本伸ばし、3本仕立てと呼ばれる状態にします。
脇芽とは茎と葉っぱの根元に生えている芽のことで、葉っぱとは形が違うのですぐに見分けがつきます。
拙い画像であれですが、赤いマルがついている部分が脇芽です。
伸ばす脇芽にも支柱を用意してあげます。
伸ばす脇芽については一番大きなものを選びます。
その後の管理・脇芽
トマトは葉っぱばっかり茂っても実に栄養がいかないので、脇芽を取ります。
脇芽を取る時は晴天の午前中、翌日まで晴れることを確認してからにして下さい。
指でポキッと折ってもいいですし、ハサミを使ってもいいですが、清潔な指とハサミを使って下さい。
脇芽が取れた後は乾くまでは病気になりやすい状態なので、注意が必要です。
管理人は過去に、適当に脇芽を取った後、雨が降り、結局、トマトが病気になってしまい、全滅したことがあります。
その後の管理・追肥と水やり
植えつけてから2週間に1度のタイミングで追肥をします。
株元から10cmほど離れた場所の周辺に円を描くようにボカシ肥料を1掴みまきます。
もしくは畝肩にまきます。
晴天が続いているのに、成長が鈍いと感じたら肥料が足りていませんから、追肥をしましょう。
葉っぱが裏返っている時は肥料過多なので追肥を休み様子を見ます。
2m程度に成長したらトマトの頂点にある芽を切り、それ以上成長しないようにします。
基本的に水は必要ありませんが、あまりにも雨が降らない年は水が足りなさ過ぎて、葉っぱが枯れ始めることがあります。
葉っぱに茶色い斑点が出てきたら、水を上げましょう。
こうならないためにも1週間から2週間に1度は水を上げるのが良いです。
ただ、これだと管理が大変なので、刈り取った草で畝を覆う草マルチをおススメします。
新鮮な草を株元に置くと、その草を食べに虫が集まり、フンをして栄養分になります。
難点は草マルチをめくると、虫がいてキモイことです。
収穫
花がついてから、50日前後が収穫の目安です。
ただ、天気や日光により収穫日数は変動します。
完熟直前に雨などにより大量の水分を含むと、落ちたり割れてしまうので、雨の予報がある時は早めに収穫し、常温で置いておくと、数日で完熟します。
病害虫
日本のメーカーが作っているトマトは病害虫に強い品種がほとんどです。
しかし、脇芽を取った時に雑菌が入れば、モザイク病やウイルス病にかかることがあり、そうなると株は焼却処分しなければいけません。
テントウムシの斑点がいっぱいある虫がテントウムシダマシといい、葉っぱを食べる害虫です。
潰してもいいですが、気にしなくても大丈夫。
葉っぱに白い線がある場合はハモグリバエと呼ばれる害虫です。
気にしなくても大丈夫でしょう。
株が幼い頃に肥料過多になると、アブラムシがやって来て株が弱ったり、最悪枯れてしまいます。
木酢液やHB-101をまくと、翌日にはアブラムシがいなくなることが多いです。
まとめ
家庭菜園でトマトは育てやすいと人気がある野菜です。
日本の種苗メーカーが作っている品種は耐病性があることがほとんどだからでしょう。
しかし、実態はデリケートな野菜なので、脇芽を取る時だけは気をつけて下さい。
管理人は全滅させたので、今でも悔しくてしょうがないです。
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