四季ラビオリ

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　前回のつづきです。
当初は素通りするだけのお店だったのに、安くて美味しいお惣菜かまぼこや、変わり種の商品が売られていることを知り、たまに買い物に行くようになった佐々直セルバ店。
ただ、このお店の凄さは商品だけではありませんでした。
中でも優れていたと思うのは、店員さんたちの接客。

　正直俺のような無愛想なおっさんの場合、どの店に行ってもまぁ邪険に扱われることが多いです（笑。
若い女性店員とかから特に。
でも佐々直セルバ店の女性店員の皆さまは、俺のようなおっさんにもいつも親切に接してくれました。
何か質問もしても嫌がらずに答えてくれる。
こういうのは、メンタルが弱いおっさんにはありがたいことで。
俺が食彩館で買い物をした中では間違いなく接客NO.1。
特に凄いと思ったのは、「どの店員さんも丁寧な接客をしていた」ということ。
特定の店員さんが良かったというのではなく、どの店員さんもきちんとした接客をしてくれる。
これは店長の菅原さんの指導の賜物だと思いました。



　ちなみに１回だけ、他の店員さんが俺の相手をしているとき、横に来た菅原さんから接客を受けたことがあるのですが、その接客術には驚きました。
他の店員さんもかなり良い接客をしてくれるのですが、菅原さんはその遙か上。
俺はこのとき、他の所で買い物をしていくつかの袋を持っていたのですが、その様子を見て、
「袋をまとめましょうか」
「駐車券は大丈夫ですか？」
とか、穏やかな声とさりげない「間」で聞いてくれるのです。
例えるなら、「達人に刀で斬られて、斬られたことに気付かない」というか。
スッと通り過ぎて、いつの間にか斬られている。
この接客を受けたとき、この方は本当に「人が好きでやっているのだな」と思いました。
接客をしている自分に酔っての「あたしって凄いでしょ」とかではなく、相手のためを思っての心からの接客。
俺は最初に挙げたような接客をしてしまうだけに、その違いがよく分かるのです。
買い物をして「この人凄いな」と感心することは滅多になかっただけに、それから数年経った今でもこのことをよく覚えています。

次回につづく

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