2014年02月17日
FXの確定申告(2) FX確定申告のQ&A
こんばんは.
ソチオリンピックでの葛西選手の活躍は見事でしたね.
41歳での銀メダル.並大抵の努力ではなかったと思います.
こういうのを見ると自分も頑張らないといけない気になりますね.
さて,今回はFXの確定申告について,私が思ったこと・調べたことを
Q&A形式でまとめてみたいと思います.
基本は国内FX業者で取引した場合を想定して書いていますが,
海外FX業者の場合については最後にまとめています.
@確定申告って何?
個人の方が自身の収めるべき税金の額を計算・確定し,税務署に届け出ることです.
ちなみにFXでの利益は基本的に「雑所得」扱いとなります.
(個人事業主の場合は「事業所得」になるそうです.)
A確定申告が必要な方は?
・給与所得者(アルバイト含)で、給与以外の所得金額が20万円を超えた場合
・専業主婦(特に仕事をしてない)などで、所得金額が38万円を超えた場合
ちなみによく20万円を超えない人は申告不要といわれますが,申告しなくてよい方の条件は「年末調整のみで納税が完了する方」のみです.例えば医療費控除などの還付を申請する場合などは,年末調整だけでは済まないので,1円から雑所得を申告しなければならないと思います.
また,申告するのは「所得」のためFX等で得た損益から必要経費を引いたものが基準になるかと思います.
Bいつまでに申告すればいい?
1月1日〜12月31日の1年間の分を翌年の2月16日〜3月15日に申告します.
申告書は税務署にありますし,最近はeTax(インターネット)や郵送でもできるようです.
C税金はいつ納める?
通例3月15日までに銀行や郵便局で納めることになります.
また,口座振替の場合は4月20日頃が振替日になるようです.
DFXの損益と合算できるものはあるの?
FXで得た利益は,正式には「先物取引に係る雑所得等」の中に含まれます.
その中には商品先物や日経平均225などの先物取引,上場カバードワラント,CFD,オプション取引が含まれます.これらは合算してもよいことになっています.
E必要経費はどのくらいまで認められる?
経費についてはFX取引で利益を上げるために直接かかった費用と考えればよいと思います.
例えば,FX取引のための通信費やFX関係の書籍代などです.
経費については,税法上にこれといった具体的な記載はないので,
できるだけ多くの経費を計上することが節税につながるかと思います.
ただし,第三者から見て納得できるかどうかが重要かと思います.
迷ったら一度冷静になって,客観的に見てみるのがよろしいかと思います.
ちなみに私は下記の項目を費用として計上しています.
書籍代,新聞代(30%分くらい),EA購入費,VPS使用料,FXセミナー受講料,
セミナーの際の交通費,取引手数料,入出金手数料,電気代(10%分くらい),
プロバイダー(インターネット)使用料(50%分くらい),電気代(10%分くらい)
PC購入費用(70%分くらい)
また,領収書やカードの明細などのお金の流れがわかるものについては
保管が義務付けられていますので,きちんと整理して5年間は保管しておきましょう.
F損失がでたら確定申告はしなくてよい?
税制改正後の2012年以降については,FXを含む先物取引の合算額で損失が発生した場合,
その翌年以降3年間において発生した利益から,この損失額を繰越控除することが可能になりました.
これは大きいですね. これも基準となるのは所得(損益−費用)です.
例えば,今年100万円の損失を出したとして,次の年50万円の利益を出した場合は
その年の50万円には課税されません.また次の年も同様です.
ただし,損失繰越を行うためには,そのための申告が継続的に必要になりますので,
少し煩わしいですが,頑張って申告しましょう.
Gどの申告書をつかえばいい?
利益が出た場合と損失が出た場合で申告書が違いますので,ご注意下さい.
<利益がでた場合>
・確定申告書B(第一表・第二表)
・確定申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
<損失が出た場合>
・確定申告書B(第一表・第二表)
・確定申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
・確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
H税金はどのくらいになるの?
税率については2012年1月1日取引分からは申告分離課税という方式となり,
一律20.315%(所得税と住民税と復興特別所得税の合算税率)となっています.
(2012年は20%でしたが,2013年から復興特別所得税0.315%が加算されて20.315%になります.)
I海外のFX業者を使っている場合の確定申告は?
金融庁に無登録の海外FX業者を使用している場合,
基本的に総合課税になりますので,注意が必要です.
<総合課税の雑所得の税率>
195万円以下:15%(所得税:5%+住民税10%)
195万円〜330万円:20%(所得税:10%+住民税10%)
330万円〜695万円:30%(所得税:20%+住民税10%)
695万円〜900万円:33%(所得税:23%+住民税10%)
900万円〜1,800万円:43%(所得税:33%+住民税10%)
1800万円以上:50%(所得税:40%+住民税10%)
これらに復興特別税(所得税に対して2.1%)が加算されたり,
控除額があったりします.
実は195万円以下だと国内業者の申告分離課税よりお得です.
しかし,一般的に,総合課税の雑所得として確定申告をする場合は白色申告となりますが,
その場合,国内FX業者で認められていた損失繰越はこちらでは適用されず,
単年での申告になります.
また,申告分離課税と総合課税は合算ができないため,
国内業者との損益は通算できないですし,
国内業者と海外業者の損益は別々に申告する必要があります..
以上,ある程度の範囲は網羅したかと思いますが,
最近は税務署の方も丁寧に教えてくれますし,ある程度のことはやってくれますので,
困ったらお近くの税務署へ行かれるのがよろしいかと思います.
また,最後になりますが,私自身は税金の専門家ではありませんので,
申し訳ありませんが,一切責任はもてません.
正確なところはお近くの税務署にお問い合わせください.
本日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.
ソチオリンピックでの葛西選手の活躍は見事でしたね.
41歳での銀メダル.並大抵の努力ではなかったと思います.
こういうのを見ると自分も頑張らないといけない気になりますね.
さて,今回はFXの確定申告について,私が思ったこと・調べたことを
Q&A形式でまとめてみたいと思います.
基本は国内FX業者で取引した場合を想定して書いていますが,
海外FX業者の場合については最後にまとめています.
@確定申告って何?
個人の方が自身の収めるべき税金の額を計算・確定し,税務署に届け出ることです.
ちなみにFXでの利益は基本的に「雑所得」扱いとなります.
(個人事業主の場合は「事業所得」になるそうです.)
A確定申告が必要な方は?
・給与所得者(アルバイト含)で、給与以外の所得金額が20万円を超えた場合
・専業主婦(特に仕事をしてない)などで、所得金額が38万円を超えた場合
ちなみによく20万円を超えない人は申告不要といわれますが,申告しなくてよい方の条件は「年末調整のみで納税が完了する方」のみです.例えば医療費控除などの還付を申請する場合などは,年末調整だけでは済まないので,1円から雑所得を申告しなければならないと思います.
また,申告するのは「所得」のためFX等で得た損益から必要経費を引いたものが基準になるかと思います.
Bいつまでに申告すればいい?
1月1日〜12月31日の1年間の分を翌年の2月16日〜3月15日に申告します.
申告書は税務署にありますし,最近はeTax(インターネット)や郵送でもできるようです.
C税金はいつ納める?
通例3月15日までに銀行や郵便局で納めることになります.
また,口座振替の場合は4月20日頃が振替日になるようです.
DFXの損益と合算できるものはあるの?
FXで得た利益は,正式には「先物取引に係る雑所得等」の中に含まれます.
その中には商品先物や日経平均225などの先物取引,上場カバードワラント,CFD,オプション取引が含まれます.これらは合算してもよいことになっています.
E必要経費はどのくらいまで認められる?
経費についてはFX取引で利益を上げるために直接かかった費用と考えればよいと思います.
例えば,FX取引のための通信費やFX関係の書籍代などです.
経費については,税法上にこれといった具体的な記載はないので,
できるだけ多くの経費を計上することが節税につながるかと思います.
ただし,第三者から見て納得できるかどうかが重要かと思います.
迷ったら一度冷静になって,客観的に見てみるのがよろしいかと思います.
ちなみに私は下記の項目を費用として計上しています.
書籍代,新聞代(30%分くらい),EA購入費,VPS使用料,FXセミナー受講料,
セミナーの際の交通費,取引手数料,入出金手数料,電気代(10%分くらい),
プロバイダー(インターネット)使用料(50%分くらい),電気代(10%分くらい)
PC購入費用(70%分くらい)
また,領収書やカードの明細などのお金の流れがわかるものについては
保管が義務付けられていますので,きちんと整理して5年間は保管しておきましょう.
F損失がでたら確定申告はしなくてよい?
税制改正後の2012年以降については,FXを含む先物取引の合算額で損失が発生した場合,
その翌年以降3年間において発生した利益から,この損失額を繰越控除することが可能になりました.
これは大きいですね. これも基準となるのは所得(損益−費用)です.
例えば,今年100万円の損失を出したとして,次の年50万円の利益を出した場合は
その年の50万円には課税されません.また次の年も同様です.
ただし,損失繰越を行うためには,そのための申告が継続的に必要になりますので,
少し煩わしいですが,頑張って申告しましょう.
Gどの申告書をつかえばいい?
利益が出た場合と損失が出た場合で申告書が違いますので,ご注意下さい.
<利益がでた場合>
・確定申告書B(第一表・第二表)
・確定申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
<損失が出た場合>
・確定申告書B(第一表・第二表)
・確定申告書第三表(分離課税用)
・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書
・確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
H税金はどのくらいになるの?
税率については2012年1月1日取引分からは申告分離課税という方式となり,
一律20.315%(所得税と住民税と復興特別所得税の合算税率)となっています.
(2012年は20%でしたが,2013年から復興特別所得税0.315%が加算されて20.315%になります.)
I海外のFX業者を使っている場合の確定申告は?
金融庁に無登録の海外FX業者を使用している場合,
基本的に総合課税になりますので,注意が必要です.
<総合課税の雑所得の税率>
195万円以下:15%(所得税:5%+住民税10%)
195万円〜330万円:20%(所得税:10%+住民税10%)
330万円〜695万円:30%(所得税:20%+住民税10%)
695万円〜900万円:33%(所得税:23%+住民税10%)
900万円〜1,800万円:43%(所得税:33%+住民税10%)
1800万円以上:50%(所得税:40%+住民税10%)
これらに復興特別税(所得税に対して2.1%)が加算されたり,
控除額があったりします.
実は195万円以下だと国内業者の申告分離課税よりお得です.
しかし,一般的に,総合課税の雑所得として確定申告をする場合は白色申告となりますが,
その場合,国内FX業者で認められていた損失繰越はこちらでは適用されず,
単年での申告になります.
また,申告分離課税と総合課税は合算ができないため,
国内業者との損益は通算できないですし,
国内業者と海外業者の損益は別々に申告する必要があります..
以上,ある程度の範囲は網羅したかと思いますが,
最近は税務署の方も丁寧に教えてくれますし,ある程度のことはやってくれますので,
困ったらお近くの税務署へ行かれるのがよろしいかと思います.
また,最後になりますが,私自身は税金の専門家ではありませんので,
申し訳ありませんが,一切責任はもてません.
正確なところはお近くの税務署にお問い合わせください.
本日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.
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