2014年01月28日
MACDについて(1)
おはようございます.
とうとうお休み最終日となってしまいました.
明日,ちゃんと会社にいけるか不安です.
さて,本日も最後までよろしくお付き合いください.
今回はMACDをまとめてみたいと思います.
よくオシレーター系のテクニカルに分類されることが多いですが,トレンド系の性質も兼ね備えている,
ハイブリッドなテクニカル指標だと思います.
MACDは1970年代にGerald Appelによって考案された手法です.
そのネーミングは“Moving Average Converegence and Divergence”の頭文字をとったもので,
“マックディー”という愛称で呼ばれることがほとんどだと思います.
日本語では“移動平均収束拡散(発散)法”と訳されることが多いです.
また,その後も多くの人の手によって改良され,シグナルやOsMAなどが追加されて,
現在に至っています.
この手法は短期・長期の2本の移動平均線の差を見ています.
その動きからトレンドの方向性や転換の兆候を把握しようとするものです.
それぞれの算出方法は次のとおりです.
MACD=短期の移動平均−長期の移動平均
シグナル=MACDの移動平均
OsMA=MACD−シグナル
通常これらの移動平均はすべて指数移動平均(EMA)が用いられます.
また,開発者のオリジナル設定の平均期間は短期:12,長期:26,シグナル:9です.
シグナルはMACDをさらに平均化して滑らかな曲線にしています.
多少反応は遅くなるもののMACDの方向性を見たり,売買シグナルに使用したりします.
OsMAは“Moving Average of Oscillator”の略で,MACDとシグナルの差を示して,
動きをわかりやすくするものです.
MT4でMACDを表示させたものが下の図です.
(赤ライン:MACD,白ライン:シグナル,ヒストグラム:OsMAです.)
次にMACDを使った売買シグナルやその特徴を以下にまとめます.
@MACDを用いたトレンド判断
MACDが0ラインより上のとき,上昇トレンド.
MACDが0ラインより下のとき,下降トレンド
MACDの上昇の勢いが低下したとき,上昇トレンド一服
MACDの下降の勢いが低下したとき,下降トレンド一服
トレンドの序盤から中盤にかけて、MACDは拡大.
トレンド終盤では、MACDは縮小.
レートの上昇が続いていれば「短期線>長期線」となりMACDはプラス,
レートが下落していれば「短期線<長期線」となりMACDはマイナスになるため,
MACDの位置でトレンド分析が可能です.
上記のようなシグナルから,
これ一つ見れば今の市場がどのような局面を迎えているのかがわかることが
MACDの大きなメリットの一つだと思います.
(むしろ,トレンド分析という観点ではこれが一番重要課も知れません.)
また,上昇トレンドが続いている限り,MACDの下落はトレンド調整局面に過ぎず,
「トレンド転換」よりは「押し目買い」のチャンスが到来する予兆と捉えた方が
よい場合が多くなります.
AMACDとシグナルの交差
MACDの売買シグナルの筆頭として挙げられるのが,MACDとシグナルの交差です.
MACDとシグナルのゴールデンクロス
(シグナルをMACDが下から上に突き抜ける.)
は下降トレンドから上昇トレンドへの転換のシグナルとして「買いシグナル」
MACDとシグナルのデッドクロス
(シグナルをMACDが上から下に突き抜ける.)
は上昇トレンドから下降トレンドへの転換のシグナルとして「売りシグナル」
トレンドの転換を狙った逆張りのシグナルです.
ただ,この売買シグナルでは,単にトレンドの小休止の場合もあり,
逆に押し目買いや戻り売りのチャンスとなっていることもあります.
MACDとシグナルのクロスがトレンドの転換につながるのか,
一時的な調整局面に過ぎないのかは,他のトレンド系指標も交えて総合的に判断するしかないと思います.
BMACDと0ラインの交差
MACDが0ラインを超えてプラスになった場合,買いシグナル.
MACDが0ラインを割ってマイナスになった場合,売りシグナル.
これらは移動平均線で言うところのゴールデンクロス・デッドクロスと意味するところは同じです.
シグナルとしては遅れ気味のため,すでに持っているポジションの持続を判断するポイントとして
利用するぐらいがよいように思います.
COsMAのトップ・ボトムで仕掛ける.
OsMAのボトムを確認して「買い」
OsMAのトップを確認して「売り」
OsMAはMACDとシグナルの差のため,
レートのトップ・ボトムとOsMAのトップ・ボトムが一致することがあります.
(ときにはレートよりも先にトレンドの勢いの衰えを察知することもあります.)
また,トップやボトムを打った場合は基本的に0ラインに向かっていきます.
売買シグナルの早さゆえにダマシとなることも多いですが,
それが真実味を帯びてくるとMACDやシグナルが反応してくるはずなので,
それを確認してからのエントリーでも遅くはないと思います
DレートとMACDのダイバージェンス・コンバージェンス
他のオシレーター系指標と同様にレートとMACDの動きからダイバージェンス,
コンバージェンスのパターンが発生している時は大きなチャンスになることが多い.
(オシレーター系のダイバージェンス・コンバージェンスは別途,まとめたいと思います.)
これらの売買シグナルの出る順番としては
OsMAのトップ・ボトム→MACDの方向転換→MACDとシグナルのクロス→MACDと0ラインのクロス
が通常の順ですので,
エントリー後もそれぞれを確認しながら判断を重ねていくのがよいと思います..
最後に,MACDを使う上で注意する点をいくつか上げます.
・改良されたとは言え,移動平均線の組み合わせであるため,
移動平均線の欠点である「売り買いのシグナルの発生が遅い」を引き継いでいます.
・MACDには上限・下限が無いため,
買われすぎや売られすぎなどの過熱感を見ることができません.
・トレンドのペースは落ちたが,ジリ高,ジリ安のトレンドが続いている相場,
つまり,MACDが一時下向きとなってもゼロまで下がらずに
プラス圏内で横ばいになったり,その逆のような相場を苦手としています.
・横ばい相場ではダマシが多く参考にならないことが多いです.
・短期間の激しいレートの上下動はカバーできません.
ということで,以上,MACDをまとめてみました.
少しくどい言い回しが多くなってしまったようにも思いますが,ご了承ください.
ご意見・ご要望などございましたら,ぜひお願いいたします.
次回は移動平均線から離れて,RSIをまとめてみたいと思います.
本日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.
とうとうお休み最終日となってしまいました.
明日,ちゃんと会社にいけるか不安です.
さて,本日も最後までよろしくお付き合いください.
今回はMACDをまとめてみたいと思います.
よくオシレーター系のテクニカルに分類されることが多いですが,トレンド系の性質も兼ね備えている,
ハイブリッドなテクニカル指標だと思います.
MACDは1970年代にGerald Appelによって考案された手法です.
そのネーミングは“Moving Average Converegence and Divergence”の頭文字をとったもので,
“マックディー”という愛称で呼ばれることがほとんどだと思います.
日本語では“移動平均収束拡散(発散)法”と訳されることが多いです.
また,その後も多くの人の手によって改良され,シグナルやOsMAなどが追加されて,
現在に至っています.
この手法は短期・長期の2本の移動平均線の差を見ています.
その動きからトレンドの方向性や転換の兆候を把握しようとするものです.
それぞれの算出方法は次のとおりです.
MACD=短期の移動平均−長期の移動平均
シグナル=MACDの移動平均
OsMA=MACD−シグナル
通常これらの移動平均はすべて指数移動平均(EMA)が用いられます.
また,開発者のオリジナル設定の平均期間は短期:12,長期:26,シグナル:9です.
シグナルはMACDをさらに平均化して滑らかな曲線にしています.
多少反応は遅くなるもののMACDの方向性を見たり,売買シグナルに使用したりします.
OsMAは“Moving Average of Oscillator”の略で,MACDとシグナルの差を示して,
動きをわかりやすくするものです.
MT4でMACDを表示させたものが下の図です.
(赤ライン:MACD,白ライン:シグナル,ヒストグラム:OsMAです.)
次にMACDを使った売買シグナルやその特徴を以下にまとめます.
@MACDを用いたトレンド判断
MACDが0ラインより上のとき,上昇トレンド.
MACDが0ラインより下のとき,下降トレンド
MACDの上昇の勢いが低下したとき,上昇トレンド一服
MACDの下降の勢いが低下したとき,下降トレンド一服
トレンドの序盤から中盤にかけて、MACDは拡大.
トレンド終盤では、MACDは縮小.
レートの上昇が続いていれば「短期線>長期線」となりMACDはプラス,
レートが下落していれば「短期線<長期線」となりMACDはマイナスになるため,
MACDの位置でトレンド分析が可能です.
上記のようなシグナルから,
これ一つ見れば今の市場がどのような局面を迎えているのかがわかることが
MACDの大きなメリットの一つだと思います.
(むしろ,トレンド分析という観点ではこれが一番重要課も知れません.)
また,上昇トレンドが続いている限り,MACDの下落はトレンド調整局面に過ぎず,
「トレンド転換」よりは「押し目買い」のチャンスが到来する予兆と捉えた方が
よい場合が多くなります.
AMACDとシグナルの交差
MACDの売買シグナルの筆頭として挙げられるのが,MACDとシグナルの交差です.
MACDとシグナルのゴールデンクロス
(シグナルをMACDが下から上に突き抜ける.)
は下降トレンドから上昇トレンドへの転換のシグナルとして「買いシグナル」
MACDとシグナルのデッドクロス
(シグナルをMACDが上から下に突き抜ける.)
は上昇トレンドから下降トレンドへの転換のシグナルとして「売りシグナル」
トレンドの転換を狙った逆張りのシグナルです.
ただ,この売買シグナルでは,単にトレンドの小休止の場合もあり,
逆に押し目買いや戻り売りのチャンスとなっていることもあります.
MACDとシグナルのクロスがトレンドの転換につながるのか,
一時的な調整局面に過ぎないのかは,他のトレンド系指標も交えて総合的に判断するしかないと思います.
BMACDと0ラインの交差
MACDが0ラインを超えてプラスになった場合,買いシグナル.
MACDが0ラインを割ってマイナスになった場合,売りシグナル.
これらは移動平均線で言うところのゴールデンクロス・デッドクロスと意味するところは同じです.
シグナルとしては遅れ気味のため,すでに持っているポジションの持続を判断するポイントとして
利用するぐらいがよいように思います.
COsMAのトップ・ボトムで仕掛ける.
OsMAのボトムを確認して「買い」
OsMAのトップを確認して「売り」
OsMAはMACDとシグナルの差のため,
レートのトップ・ボトムとOsMAのトップ・ボトムが一致することがあります.
(ときにはレートよりも先にトレンドの勢いの衰えを察知することもあります.)
また,トップやボトムを打った場合は基本的に0ラインに向かっていきます.
売買シグナルの早さゆえにダマシとなることも多いですが,
それが真実味を帯びてくるとMACDやシグナルが反応してくるはずなので,
それを確認してからのエントリーでも遅くはないと思います
DレートとMACDのダイバージェンス・コンバージェンス
他のオシレーター系指標と同様にレートとMACDの動きからダイバージェンス,
コンバージェンスのパターンが発生している時は大きなチャンスになることが多い.
(オシレーター系のダイバージェンス・コンバージェンスは別途,まとめたいと思います.)
これらの売買シグナルの出る順番としては
OsMAのトップ・ボトム→MACDの方向転換→MACDとシグナルのクロス→MACDと0ラインのクロス
が通常の順ですので,
エントリー後もそれぞれを確認しながら判断を重ねていくのがよいと思います..
最後に,MACDを使う上で注意する点をいくつか上げます.
・改良されたとは言え,移動平均線の組み合わせであるため,
移動平均線の欠点である「売り買いのシグナルの発生が遅い」を引き継いでいます.
・MACDには上限・下限が無いため,
買われすぎや売られすぎなどの過熱感を見ることができません.
・トレンドのペースは落ちたが,ジリ高,ジリ安のトレンドが続いている相場,
つまり,MACDが一時下向きとなってもゼロまで下がらずに
プラス圏内で横ばいになったり,その逆のような相場を苦手としています.
・横ばい相場ではダマシが多く参考にならないことが多いです.
・短期間の激しいレートの上下動はカバーできません.
ということで,以上,MACDをまとめてみました.
少しくどい言い回しが多くなってしまったようにも思いますが,ご了承ください.
ご意見・ご要望などございましたら,ぜひお願いいたします.
次回は移動平均線から離れて,RSIをまとめてみたいと思います.
本日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.
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Thank you for commenting.
I am a general office worker and have not written the guide about that.
I wrote this article based on my having studied on some books or internet.
Thank you for words of the praise and advice .
It is a pity I cannot speak English well.
You are always welcome to visit my blog.
kanato