ご観劇頂いた皆様、誠にありがとうございました!!
民藝東京出演は「熊楠の家」以来、1年半振りでしたが、出演を振り返ってみようと思います。
・演技について
今回、キャスト表にある高木の他に幕開き冒頭に登場する新聞記者の佐奈田、集会所の民衆、三四郎が捕まる時の警察の声を演じた。
今回特に意識をしたのは相手役の想い、メッセージをキャッチして話す、そこで感じて自分の中で生まれたドラマ以上の事はやらない、舞台の世界観を具体性を持って見る事を意識した。
ただ最初の頃は意識が行き過ぎて台詞がはっきりせず注意を受けた。
そこから僕の場合はそればかりだと舞台の台詞にならないのだと学んだ。
小劇場やテレビだとすぐ近くのマイクで拾ってくれるから大丈夫な範囲だと思うが400人クラスの舞台では難しい。そのバランス、調整が必要なようだ。
本番では「お世話になりました」と言う時に相手役からの想いが伝わりすぎて言葉に詰まる時があったり、そうじゃない時はそれをなぞるのではなく、その時生まれた感情の中で演技をした。
お客様に感想を聞くと結構好評で、Twitterでお知り合いになった方がブログに書いてくださりました。
↓セブンさんのブログ↓
https://gamp.ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12442748490.html#click=https://t.co/YcScKwLlcl
・アドバイスについて
今回、後輩に色々アドバイスをした。
稽古への心構え、台詞のアクセント、想いの置き方、酒の呑み方、着物の着方、裾の捌き方、足の捌き方、煙管の吸い方などなど…。
落語界では「教えるは教わる」という言葉があるらしいが本当にそうで自分が何を学んできたかが分かった。そして僕は知識が結構多いようです。
(2000年入団なので当然ではありますが…。)
・Twitterについて
今回若手の案で公演Twitterをやり、僕が主な担当者になった。
お蔭様でフォロワーも400人越えでそこでチケットお申込みもたくさん頂いた。
僕のフォロワーも100人以上増えて、たくさんチケットのお申込みを頂いた。
地方出身者には本当に心強い存在でした。
後輩にも「やった方がいいよ」と何度も言っているけど、なかなか理解されない。
その方が同業他社が増えないからいいんだけども…。
五代目 柳家小さんの座右の銘は「万事素直」だったと聞く。「素直な人間は芸が伸びる」と仰っていたそうだ。
僕もそれを心掛けていて演出家に言われた事に自分の意見などをぶつけずに「はい」と聞くし、後輩に「こうしたらどうですか?」と言われた事はすぐにやってみるようにしている。
自分では間をとってやっているつもりでもそうではない事が多いし、その時の生の演技は自分では見る事が出来ないからだ。
人を変える事は出来ないのだから、自分がまずは成長して売れて目標とされる存在になるように頑張ろうと心に決めた。
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