2016年07月20日
夏のとろみ剤の事故に注意してください!
外出先でとろみ剤を使う際の注意点について
夏は施設に入居されている方でも、施設の夏祭りや近所のお祭りなどに出かける機会が多くなります。
水分にとろみ剤を使用されている方は、出かけた先でもとろみをつけてお茶やジュースなどを飲まれることがあると思いますが、その際に注意していただきたいことがあります。
とろみ剤は冷たいものに溶けにくいものもある
普段からとろみ剤を使用されている介護士さんならすでにご存知だと思いますが、とろみ剤は種類によっては冷たい飲み物に溶けにくいものがあります。
とろみ剤は、原材料として使われているものの中にデンプンを主原料として作られているものがあります。代表的なとろみ剤としては「トロメリン」などがありますが、このようなとろみ剤を使用する場合は特に注意が必要となります。
施設や介護をしているご家庭などでもまだまだ使われていることも多いとろみ剤として有名ですが、デンプンを主原料としているとろみ剤はよほど上手く使わないとダマになりやすいという特徴があります。
そのため、冷たい飲み物などに使用した場合は特にダマになりやすく、そのダマが原因で誤嚥や窒息などの事故を引き起こす危険性が高くなるとされています。
お祭りや施設の夏祭りなどで飲む飲み物は冷たいものがほとんどです。もう一度自分たちの使用しているとろみ剤の種類が、冷たい飲み物にも適したとろみ剤なのか確認をするようにしましょう。
最近ではとろみ剤の主原料にデキストリン系やキサンタンガムを使用したとろみ剤を使っている施設なども増えてきました。このようなとろみ剤は改良を加えられ、安定性も高く、冷たいものでもダマになりにくいという特徴があります。
普段から使う頻度も多いとろみ剤ですから、少しでも入居者にとって安全なものを使用していただきたいと思います。
とろみ剤の使用は外出先では特に注意が必要なもうひとつの理由
外出先では、同行した介護士さん自身も注意すべきことがあります。
それは、外出先で介護士さんが浮き足立っていることが多いという点です。
特にお祭りなどのイベントに参加する場合、入居者だけでなく介護士さんも楽しい気持ちになるため、集中力が散漫になりやすく、入居者への注意力が低下しやすい傾向にあります。
その際、入居者にお茶やジュースを紙コップなどで提供することが多いと思いますが、とろみ剤を使用されている方の場合、ここで誤嚥や窒息などの事故につながるおそれがあります。
なぜかというと、とろみのつけ方が雑になってしまう場合があるためです。
紙コップなどの紙素材は普通のコップに比べてとろみをつけるのが難しく、ダマになりやすいのに加え、いつも施設で使用しているとろみ付け専用のマドラーなどもない場合が多いのも原因です。
そこにさらに介護士の注意力が低下し、「これぐらい、まぁいいか」と思って提供することが多いのです。
実際に、私も同行していた近所のお祭りでも誤嚥をしたケースは何度も見てきました。とろみのつけ方が甘く、紙コップの下には沈殿して固まったとろみ剤がドロッとしていました。
このときは介護士さんの注意力が低下していて、あわてていくつもとろみ茶を作っていたことが原因でしたが、日常的な介護の場面でも似たような経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん介護士さん自身も楽しんでもらって構いません。一緒に楽しめなければ、入居者も楽しくありませんから。
しかし、楽しむと同時に、入居者への意識を常に切らさない集中力や、提供する食べ物や飲み物には細心の注意をしておくことが大切です。
とろみ剤の使用についてはこちらに詳しく書いていますので一度は読んでおくことをおすすめします。
食事介助でとろみ剤を使うときに知っておくべき注意点
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