2022年05月24日
チョット転んだだけじゃなかった。
そのチョット転んだだけから、更に寝込む日が多くなり、デイサービスにも"しんどいから寝とく"と言って 行かなくなる日が多くなった。
でも食欲はまだあり、私の料理を"美味しい"と言ってくれた。食後には 甘いものも食べていた。
"次は デイサービス行こな。"
"うん、わかった。"
でも、デイサービスのヘルパーさんが迎えに来ると、"今日は止めとく。しんどい"と断り、そんなことが続いた。
ケアマネージャーさんにも 説得してもらいに来てもらった。
でも、母は行かなかった。
そして、体のアチコチが痛いと訴えるようになった。
"ほら、少しでも動かないと。本当に寝たきりになるで。"
無理にでも連れて行って貰おうとしたある日
"痛がり方が、いつもと違った。"
なので、"スミマセン今日も止めときます。"
その夜 母は更に痛がった。
体に触れるだけで 痛がるので これは何かある。
と思い救急車をお願いした。
ところが、このコロナ渦なかなか搬送先が見つからない。
救急車が来てから、1時間経過。
救急隊員の方も 申し訳なさそうに
"お母さん、もうちょっと待ってね。痛くない?"
と気遣ってくれる。
体温、血圧、脈拍は特に異常なく、正常。
"息子さん、スミマセン。大阪市内全滅です。"
数百ある病院全てが受け入れてくれない。
そんなことあるのか?
隊員の方も、お手上げ。
これでは出血など伴う重傷者は助かる命も助からなくなると思った。
"やはり、ダメです。どこか心当たり無いですか?"
と逆に私に聞かれた。
"隣の尼崎市はどうですか?"
"ダメなんです。大阪府内しか分からないんです。他府県との連携は出来るシステムになっていないという事をその時初めて知った。
このネットワーク社会。
メタバースとか、仮想の世界は進化しているのに、現実世界はこんなことに。
"スミマセン。大阪府全域に拡げます。"
この時点で二時間程経過、ようやく枚方市に受け入れ先が見つかった。
私も救急隊員の方もホッとして受け入れ先へ向かった。
結局病院に到着したのは夜の11時頃。救急要請してから3時間半程かかった。
救急隊員の方にお礼を言って、あわただしく次の要請箇所へ向かわれた。大変な仕事だ。
病院では院長先生が対応してくれ、CT検査。
血相変えて、先生が"これ、見てください。白く濁った影、ここです。"
"癌ですか?"と私。
"恐らく。肺がんです。私としては、骨折箇所が2本見つかったので、そこの処置をしますが、精密検査を受けられた方が良いと思います。"
母は50代で乳ガンを患い、切除していた。
それから、30年経過しているので、転移ではない。
しばし、考え、"先生、骨折を治して頂くだけで大丈夫です。母の年齢から考えて、CTなどやMRI等の放射線での検査、抗がん剤治療など、耐えられるものではないと思います。治療が体力を奪うことになりかねません。年齢から考えて、癌の進行はそれほどではないと思うんです。どうでしょう?間違ってますか?"
先生も "そうですね。骨折治療を優先しましょう。"とおっしゃってくれた。
"痛みが取れて、歩けたら、私はそれ以上は望みません。"と伝えた。
でも食欲はまだあり、私の料理を"美味しい"と言ってくれた。食後には 甘いものも食べていた。
"次は デイサービス行こな。"
"うん、わかった。"
でも、デイサービスのヘルパーさんが迎えに来ると、"今日は止めとく。しんどい"と断り、そんなことが続いた。
ケアマネージャーさんにも 説得してもらいに来てもらった。
でも、母は行かなかった。
そして、体のアチコチが痛いと訴えるようになった。
"ほら、少しでも動かないと。本当に寝たきりになるで。"
無理にでも連れて行って貰おうとしたある日
"痛がり方が、いつもと違った。"
なので、"スミマセン今日も止めときます。"
その夜 母は更に痛がった。
体に触れるだけで 痛がるので これは何かある。
と思い救急車をお願いした。
ところが、このコロナ渦なかなか搬送先が見つからない。
救急車が来てから、1時間経過。
救急隊員の方も 申し訳なさそうに
"お母さん、もうちょっと待ってね。痛くない?"
と気遣ってくれる。
体温、血圧、脈拍は特に異常なく、正常。
"息子さん、スミマセン。大阪市内全滅です。"
数百ある病院全てが受け入れてくれない。
そんなことあるのか?
隊員の方も、お手上げ。
これでは出血など伴う重傷者は助かる命も助からなくなると思った。
"やはり、ダメです。どこか心当たり無いですか?"
と逆に私に聞かれた。
"隣の尼崎市はどうですか?"
"ダメなんです。大阪府内しか分からないんです。他府県との連携は出来るシステムになっていないという事をその時初めて知った。
このネットワーク社会。
メタバースとか、仮想の世界は進化しているのに、現実世界はこんなことに。
"スミマセン。大阪府全域に拡げます。"
この時点で二時間程経過、ようやく枚方市に受け入れ先が見つかった。
私も救急隊員の方もホッとして受け入れ先へ向かった。
結局病院に到着したのは夜の11時頃。救急要請してから3時間半程かかった。
救急隊員の方にお礼を言って、あわただしく次の要請箇所へ向かわれた。大変な仕事だ。
病院では院長先生が対応してくれ、CT検査。
血相変えて、先生が"これ、見てください。白く濁った影、ここです。"
"癌ですか?"と私。
"恐らく。肺がんです。私としては、骨折箇所が2本見つかったので、そこの処置をしますが、精密検査を受けられた方が良いと思います。"
母は50代で乳ガンを患い、切除していた。
それから、30年経過しているので、転移ではない。
しばし、考え、"先生、骨折を治して頂くだけで大丈夫です。母の年齢から考えて、CTなどやMRI等の放射線での検査、抗がん剤治療など、耐えられるものではないと思います。治療が体力を奪うことになりかねません。年齢から考えて、癌の進行はそれほどではないと思うんです。どうでしょう?間違ってますか?"
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"痛みが取れて、歩けたら、私はそれ以上は望みません。"と伝えた。
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