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2017年03月26日

春の日差しに誘われて、散歩で出会った「ツクシとスギナの関係」


今日は、ポカポカと暖かい日で、花粉症に苦しめられているのも忘れて、久しぶりに河川敷を散歩しました。すると、川の本流と離れた小さな池のようなところに、今年生まれた元気な魚たちが群れで泳ぎ回っていました。いつの間にか、冬が遠のいて春がやってきていたのです。

早速、カメラで写そうとしましたが、撮影の腕が悪い上に、魚たちはあまりにも元気で、とてもじゃないけど写真になんて写ってくれませんでした。

最近やっと、カメラ撮影に慣れてきましたが、私がすきな構図は、冬になって落葉樹の葉が落ちて殺風景になった公園のような風景や、昆虫などの小さな生き物と草木を含んだものでした。ところが、最近になって何故か、道端の小さな草や花にも興味を惹かれるようになりました。

そんな訳で、河川敷で出会った草花を紹介します。尚、カメラの腕は、全くのド素人ですので、そういう目でお付き合い下さい。

(1)ツクシ

 道の端にツクシを見つけました。子供の頃は、ツクシはどこでも見つけることができましたが、もう何年も見ていませんでした。大喜びで写真に撮って、ツクシのことを調べると、ツクシとスギナとの意外な関係を知りました。

スギナは、4月頃から、11月頃まで、どこにでも生えている植物です。私は、スギナには全く興味がなく、名前を知っている程度でした。しかも、杉の木を小さくしたように見えるからスギナと呼ばれているのだろうと、勝手に解釈して、調べてもいませんでした。

図鑑の説明を見て驚いたのですが、実は、ツクシは、スギナの胞子茎でした。
DSCN0254.jpg



(2)スギナ
 スギナはシダ植物に分類されていて、花が咲くことはなくて、胞子によって増えるそうです。スギナの胞子をつける特別な茎が、ツクシだったのです。図鑑の写真をみると、ツクシの根元からスギナが生えていました。

ツクシの頭には緑色の粉が付いていますが、これが胞子です。胞子は風で飛ばされていって、水分を得て発芽します。これは、2mm程の葉のような形をしていて、「前葉体(ぜんようたい)」と呼ばれています。スギナの前葉体は、オスとメスの区別があり、いっしょになることで受精します。そして、これが育って成長してスギナになります。

もちろん、スギナは地下茎が伸びて芽をだすことで増えることもできます。地下茎には、光合成で作った養分が蓄えられていて、芽を出すための十分な養分があるからです。
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