町田康先生のコラム: シナリオと小説の森

2018年07月29日

町田康先生のコラム

こんにちは。

日経新聞７月１５日（日）に掲載された町田康（まちだ・こう）先生の

コラムがとても面白かったので抜粋させていただきます。

『会話の骨法』町田康

（前略）例えば接客業の女性などはいずれもサ行を頭とする五つのワードで

これを可能にしているらしい。すなわち、「さすがですね」「知らなかった」

「すごいですね」「せっかくですから」「そうだったんですね」の五つで、これを

機能的に繰り返すだけで、男というものは世間でボコボコになった自尊心を

恢復（かいふく）し、自信に満ちて話し続け、一の状態が何時間も続くらしい。（中略）

そこでさらに検索すると、その相槌を心内語に翻訳すると、相手は嫣然（えんぜん）と

微笑みつつ、心内では以下のように言っているということがわかった、すなわち、

「サイテーですね」「死んだらどうですか」「すごいバカですね」「先祖もバカなんですかあ？」

「損害賠償請求したーい」（後略）

接客業の女性というのは、実に、裏表の激しい人種であると推測します。

という私も接客業をしていましたが。

だいたい騙されちゃうんですよね、「こいつ、俺のこと好きかも」って。

好きなわけないんです。お金が目的ですから。

でも騙されてしまうんですよね。

騙されるというと言葉がわるいかな。仕事ですから。

会話って簡単なようでいて難しいですよね。

コミュニケーションといいますか。

私は、大学でコミュニケーション学を学び、最初の仕事もマスコミですから

コミュニケーションのプロなわけですけれども

未だに人間関係で悩みますもの。

最近は、嫌いな人とは付き合わなくても済むようになりましたので

だいぶストレスが減りましたが、そうなると今度は家族との人間関係に

悩むようになり、、、悩みは尽きませんね。

家族だからって、話が合うとは限りませんので。

私なんかは幸い主人と話が合うので良いのですが、たいていの女性は

ご主人と話が合わないという。悲劇です。

価値観が合わないとおっしゃる。

でも、価値観とか性格って違くってあたりまえだと思うのです。

違うから面白いと思うのです。

あとは、相手にどれだけ合わせられるか、相手に合わせてもらうかです。

ま、そんなに簡単にできたら世の中から痴話喧嘩が減るでしょう。

簡単にはいかないからみんな困ってるんでしょう。

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