ウガンデンシスのきれいな標本が出来ました。77oと79oの大型標本です。
最近は標本を作る技術が上達してきて、とてもきれいに仕上がってくれてます。
標本にするまでの過程はこちらです。(プロではないので参考程度にしてください)
1)活きている時のできるだけきれいな状態で、餌のゼリーを1週間ほど抜きます。
→これはお腹にゼリーが残っていると後々腐りやすくなるためです。
2)200t程度のプリンカップに入れて半日から1日冷凍します。
→いきなり薬品に浸けて〆ると硬直する場合があるからです。
3)翌日取り出してカチコチのまま酢酸エチルに晒します。蓋で密封できるガラス瓶に入れて、ティッシュに酢酸エチルを少々染み込ませ、2、3日放置します。この時温度は高めのところに置いておきましょう。
→酢酸エチルは低温では蒸発しにくく、温度高めのところに置きます。
4)標本を取り出して、関節や大あごなどの可動部分を全て動かしておきます。乾燥中にフセツが折れないよう手で少し整形して乾燥した部屋に1か月以上放置します。
→柔らかい内に可動させていかないと、乾燥した時に硬直して動かなくなる場合があります。
5)水に液体洗剤NANOXを少量入れて、乾燥した標本を半日から1日浸し柔らかくします。
その後、絵の具の刷毛と小さく切った激落ちくんで体の表面や手足の隙間などをきれいに清掃し、最後に流水ですすぎます。
→3)の後にすぐに洗浄してしまうと、酢酸エチルの防腐効果が薄れてしまうため、乾燥してから洗浄します。
6)展足して十分乾燥するまで待ちます。環境にもよりますが、活き〆標本の場合、完全乾燥に3カ月はかかります。