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2019年05月09日

ありがとう、学生さん    〜飯田OIDE長姫高校OBがスーパー開催〜

高齢者の買い物助ける1日限定スーパー 飯田OIDE長姫高卒業生

 近隣にスーパーなどがなく、買い物に不便を感じている高齢者らを支援しようと六日、飯田OIDE長姫高校(飯田市鼎名古熊)の卒業生七人が、地元産の野菜などを販売する一日限定のスーパーを、飯田市江戸町のコミュニティー施設「春草の郷」で開いた。

 七人は同校三年の時、地域人教育の一環として、二週間に一度、同所で食料品などの販売を行っていた。市の中心市街地唯一の総合スーパー、ピアゴ飯田駅前店の閉店により、遠くのスーパーまで行くか、カタログから品物を選ぶ配達販売に頼るしかなかった地域住民の評判は上々だったが、七人の卒業に伴い閉店。住民や協力者からの「また開いてほしい」との声を受け、七人が再結集した。

 店には市内で取れたトマトやレタスなどを中心に、新鮮野菜や果物が並んだ。小雨の降る中訪れた地域住民は、七人から野菜を活用したレシピなどを教えてもらいながら、笑顔で買い物を楽しんだ。

 昨年は店にお総菜を届けていたという、近くの介護施設内のカフェ「KURANO」も協力。七人が仕入れた野菜を使ったワンコインランチを限定販売し、買い物客の胃袋も満たした。

 三度も買い物に訪れたという同市仲ノ町の主婦山口敏子さん(82)は「野菜を実際に見て選べて、若い人から元気ももらえる」と大満足。「最寄りのスーパーまで二十分も歩くのは大変で、帰りはタクシーを使ってしまう。バスの運行頻度やバス停を増やすなどしてほしい」と訴えた。

 七人の一人で、名古屋市の専門学校に通う高山竜一さん(18)は「久しぶりに仲間と集まり、地域の人と交流ができてすごくうれしい。卒業後は飯田に戻って、何らかの形で買い物に困っている人を支援できたら」と将来を見据えた。

 (飯塚大輝)




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