2015年05月08日
とある豆腐屋さんでの出来事
とある豆腐屋さんでの出来事
俺も嫁さんもそこの豆腐が大好きでよく買いにいくのね、
その豆腐屋さんは城下町の路地裏ですごく小さいんだけど
堅実に商売やってて近所の婆ちゃんとかがずっと買いに来る。
去年の7月頃いつものように豆腐と厚揚げを買ってたらふらっと40代くらいの白人男性が入ってきて
トニュートニューって言ってたので、店のおばちゃんが豆腐を入れようとしたら
NONONO!!トニュー
って言って飲む真似をしたんで、
あ!!!お前豆乳かよ!!!
って俺も嫁さんも、おばちゃんもビックリしたあと吹き出した、
だって外人さんが豆腐屋に豆乳買いに来るなんて思ってもなかったからorz
その店は豆乳を分けて貰う時は何か入れ物を持って行くようになってて、店の大将もどうせ捨てる物だから格安で売ってくれるのね(ひしゃく一杯50円くらい)
勿論成分無調整なべに張ったら湯葉が出来るぐらい濃いの。
それでおばちゃんが
何か入れ物持ってるか??ボトル、ボトル?
ってなぐあいで聞くんだけどなかなか通じなくて僕らに意味深な視線を投げかけてきた。
外人さんもおばちゃんにつられてこっち見るし・・・
そこでうちの嫁さんが(そこそこ英語出来る)間に入って何とか通訳
嫁「何か入れ物持ってますか?」
外人さん「いや持ってない、なんで?」
嫁「ここのお豆腐屋さんは、豆乳を買うとき何か入れ物を持ってくるんですよ。」
外人さん「へーそうなんだ、今もってない(ちょっと寂しそうな顔)」
おばちゃん「これでよかったら入れたげようか」
と言って透明のナイロン袋を出してきた
外人さん、ニコニコ顔でそれでいいですウンウンみたいな感じ
外人さん「この豆乳今ここでのめますか?」
嫁「いや、それは無理じゃないかな?」
そこでおばさんと話していると、奥から大将が出てきて
事情を話すと、ニコッと笑ってコップに豆乳を汲んできて
外人さんに手渡すとアリーガトーって右手にコップ持ったまま、
変な発音と、変なお辞儀に一同爆笑www。
飲み終えた外人さんは
すごく美味しい!!GREAT!!
とか言いながら大将とがっちり握手してその日は去って行きました。
それからしばらくして、店先に縁台が出来たので大将に聞いてみると
あの外人さん(ジョウさん大将が勝手に付けた名前)がちょくちょく
顔を出すらしく、(観光ではなくて仕事で来てるみたい)
その時にそこに座って豆乳を飲んでるんだってさ。
店の中の販売スペースが狭いから(一畳ぐらい)ホームセンターで大将が買ってきたらしい。
大将が暇なときや、婆ちゃん連中が一緒に座って、言葉がなかなか通じないけど雑談してるんだって(どんな雑談だよww!!)。
大将いはく草の根外交だとwww。
年のいったお客さんもそこで一休みしてから帰るから置いて良かったみたい。
夏は冷奴(ミョウガ抜き)、秋は秋刀魚
(焼き魚は最初気持ち悪くて食べれなかったんだって、
でも食べだしたら大のお気に入り、でもワタヌキ、味噌汁、大根おろし最高だと。)
冬は湯豆腐、豆乳鍋、焼き牡蠣、牡蠣フライ等でビールを飲むのが大好きだそうです。
この頃日本酒に挑戦しだすw。
挙句の果てには大将の奥さんから家庭料理の作り方を習いだす。
帰ったら奥さんと一緒に作るんだってさw。
今年の春は、櫻の下でのドンチャン騒ぎ
(ジョウさんの奥さんも来日されていて、僕らも行きました
櫻は初めて観たそうですが、樹全体が緑ではなくピンク色にお化粧することがエキゾチックでファンタスティックらしいです。)
僕が個人的に大好きで、真夜中に歩くお堀端の櫻並木をお勧めしたら奥さんと夜中に散歩したらしいです。
静寂の中で一年に一度だけ咲き乱れる花の生命力を観ていると
心がかき乱され、心が締め付けられ??多分こんな感じ
亡くなられたお爺さんを思い出して思わず涙ぐんでしまったそうです。
ジョウさんいはく、昼の櫻が、美しく楽しい(ポジティブ)であるならば、夜中にみた櫻は怖れや不安(ネガティブ)な要素が浮かんでくるが、それら全てを包み込んでくれる優しさを感じた、とおっしゃっていました。
そんなジョウさんでしたが無事にお仕事が終り、
先月6月末でロサンゼルスに帰国されるとのことでした。
帰国される日お店に立ち寄られたそうです。
さてお別れの挨拶をしに来たジョウさん。
大将、今から帰ります・・・(皆が大将って呼ぶから覚えたみたい)
ジョウさん、もうこの時すでに涙でぐちゃぐちゃだったらしいです・・・・
お別れ会(大将いはく壮行会?)をしたときは絶対に泣かない、絶対泣かない
ジョウさんのこれからの人生に水を差すから俺は絶対に泣かないって目頭押さえて頑張ってた大将も
帰国の挨拶に立ち寄ったジョウさんの次の一言で心が折れて、号泣したそうです。
アリガトー、アリガトー
マター サクラノー キノシターデー オーアイー シーマショウー
ニホーンニ コレナクテーモ ワターシハ サクラノー ニュースヲ
ミルタビーニ ミナーサンノコート オモイダシマース
相変わらず変な発音だったそうですが、ジョウさんの心意気はしっかりと大将に届いたみたいよと話してくれた、
おばちゃんも俺も嫁も大将も涙と鼻水と笑顔でじゅるじゅるになっていました。
大将いはくジョウさんは、日本人の気構えを持ったアメリカ人だと言っておりました。
ひょんな事から始まった
とある豆腐屋さんでの出来事
おしまい。
俺も嫁さんもそこの豆腐が大好きでよく買いにいくのね、
その豆腐屋さんは城下町の路地裏ですごく小さいんだけど
堅実に商売やってて近所の婆ちゃんとかがずっと買いに来る。
去年の7月頃いつものように豆腐と厚揚げを買ってたらふらっと40代くらいの白人男性が入ってきて
トニュートニューって言ってたので、店のおばちゃんが豆腐を入れようとしたら
NONONO!!トニュー
って言って飲む真似をしたんで、
あ!!!お前豆乳かよ!!!
って俺も嫁さんも、おばちゃんもビックリしたあと吹き出した、
だって外人さんが豆腐屋に豆乳買いに来るなんて思ってもなかったからorz
その店は豆乳を分けて貰う時は何か入れ物を持って行くようになってて、店の大将もどうせ捨てる物だから格安で売ってくれるのね(ひしゃく一杯50円くらい)
勿論成分無調整なべに張ったら湯葉が出来るぐらい濃いの。
それでおばちゃんが
何か入れ物持ってるか??ボトル、ボトル?
ってなぐあいで聞くんだけどなかなか通じなくて僕らに意味深な視線を投げかけてきた。
外人さんもおばちゃんにつられてこっち見るし・・・
そこでうちの嫁さんが(そこそこ英語出来る)間に入って何とか通訳
嫁「何か入れ物持ってますか?」
外人さん「いや持ってない、なんで?」
嫁「ここのお豆腐屋さんは、豆乳を買うとき何か入れ物を持ってくるんですよ。」
外人さん「へーそうなんだ、今もってない(ちょっと寂しそうな顔)」
おばちゃん「これでよかったら入れたげようか」
と言って透明のナイロン袋を出してきた
外人さん、ニコニコ顔でそれでいいですウンウンみたいな感じ
外人さん「この豆乳今ここでのめますか?」
嫁「いや、それは無理じゃないかな?」
そこでおばさんと話していると、奥から大将が出てきて
事情を話すと、ニコッと笑ってコップに豆乳を汲んできて
外人さんに手渡すとアリーガトーって右手にコップ持ったまま、
変な発音と、変なお辞儀に一同爆笑www。
飲み終えた外人さんは
すごく美味しい!!GREAT!!
とか言いながら大将とがっちり握手してその日は去って行きました。
それからしばらくして、店先に縁台が出来たので大将に聞いてみると
あの外人さん(ジョウさん大将が勝手に付けた名前)がちょくちょく
顔を出すらしく、(観光ではなくて仕事で来てるみたい)
その時にそこに座って豆乳を飲んでるんだってさ。
店の中の販売スペースが狭いから(一畳ぐらい)ホームセンターで大将が買ってきたらしい。
大将が暇なときや、婆ちゃん連中が一緒に座って、言葉がなかなか通じないけど雑談してるんだって(どんな雑談だよww!!)。
大将いはく草の根外交だとwww。
年のいったお客さんもそこで一休みしてから帰るから置いて良かったみたい。
夏は冷奴(ミョウガ抜き)、秋は秋刀魚
(焼き魚は最初気持ち悪くて食べれなかったんだって、
でも食べだしたら大のお気に入り、でもワタヌキ、味噌汁、大根おろし最高だと。)
冬は湯豆腐、豆乳鍋、焼き牡蠣、牡蠣フライ等でビールを飲むのが大好きだそうです。
この頃日本酒に挑戦しだすw。
挙句の果てには大将の奥さんから家庭料理の作り方を習いだす。
帰ったら奥さんと一緒に作るんだってさw。
今年の春は、櫻の下でのドンチャン騒ぎ
(ジョウさんの奥さんも来日されていて、僕らも行きました
櫻は初めて観たそうですが、樹全体が緑ではなくピンク色にお化粧することがエキゾチックでファンタスティックらしいです。)
僕が個人的に大好きで、真夜中に歩くお堀端の櫻並木をお勧めしたら奥さんと夜中に散歩したらしいです。
静寂の中で一年に一度だけ咲き乱れる花の生命力を観ていると
心がかき乱され、心が締め付けられ??多分こんな感じ
亡くなられたお爺さんを思い出して思わず涙ぐんでしまったそうです。
ジョウさんいはく、昼の櫻が、美しく楽しい(ポジティブ)であるならば、夜中にみた櫻は怖れや不安(ネガティブ)な要素が浮かんでくるが、それら全てを包み込んでくれる優しさを感じた、とおっしゃっていました。
そんなジョウさんでしたが無事にお仕事が終り、
先月6月末でロサンゼルスに帰国されるとのことでした。
帰国される日お店に立ち寄られたそうです。
さてお別れの挨拶をしに来たジョウさん。
大将、今から帰ります・・・(皆が大将って呼ぶから覚えたみたい)
ジョウさん、もうこの時すでに涙でぐちゃぐちゃだったらしいです・・・・
お別れ会(大将いはく壮行会?)をしたときは絶対に泣かない、絶対泣かない
ジョウさんのこれからの人生に水を差すから俺は絶対に泣かないって目頭押さえて頑張ってた大将も
帰国の挨拶に立ち寄ったジョウさんの次の一言で心が折れて、号泣したそうです。
アリガトー、アリガトー
マター サクラノー キノシターデー オーアイー シーマショウー
ニホーンニ コレナクテーモ ワターシハ サクラノー ニュースヲ
ミルタビーニ ミナーサンノコート オモイダシマース
相変わらず変な発音だったそうですが、ジョウさんの心意気はしっかりと大将に届いたみたいよと話してくれた、
おばちゃんも俺も嫁も大将も涙と鼻水と笑顔でじゅるじゅるになっていました。
大将いはくジョウさんは、日本人の気構えを持ったアメリカ人だと言っておりました。
ひょんな事から始まった
とある豆腐屋さんでの出来事
おしまい。
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posted by 暇つぶしに読める話のまとめ at 07:30
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