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2019年02月18日

森鴎外の「佐橋甚五郎」の多変量解析−クラスタ分析と主成分9

【カラム】
A平均1.7 標準偏差0.48 中央値2.0 四分位範囲1.0
B平均1.3 標準偏差0.48 中央値2.0 四分位範囲1.0
C平均2.0 標準偏差0 中央値2.0 四分位範囲2.0
D平均1.6 標準偏差0.55 中央値2.0 四分位範囲1.0
【クラスタABとクラスタCD】
AB 平均1.5普通、標準偏差0.48普通、中央値2.0高い、四分位範囲1.0低い
CD 平均1.8高い、標準偏差0.22低い、中央値2.0高い、四分位範囲1.5高い
【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
Cの数字がそれぞれ極端に高いため、甚五郎が筋書き通りに甘利を仕留める様子が鴎外の一番の関心事になっている。
【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。
@ 7、視覚、比喩、新情報、未解決 → 場面の始まりは未解決が多い。
A 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 甘利が微睡む。 
B 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 甚五郎が甘利を襲う。
C 7、視覚、比喩、新情報、未解決 → 甘利の胸元を押さえる。
D 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 甘利は夢うつつ。
E 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 → 刃物で刺した。
F 6、視覚以外、直示、新情報、解決 → 甘利の喉に血が上る。
G 6、視覚以外、直示、新情報、解決 → 岐路につく甚五郎の動作。
H 6、視覚以外、直示、新情報、解決 → 家康は甘利に言及せず。
I 6、視覚、比喩、新情報、解決 → 蜂谷の一族は甚五郎を良く思わない。
【場面の全体】
 視覚情報が全体で3、4割しかなく脳に届く通常の五感の入力信号の割合よりもかなり低いため、視覚意外の情報が問題解決に効いている。

花村嘉英(2019)「森鴎外の「佐橋甚五郎」の多変量解析−クラスタ分析と主成分」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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