2024年09月23日
心理学統計の検定を用いて川端康成の「雪国」を考える2
2.1 有意性検定
科学では全般的に仮説を立てて検証する方法が使われる。実吉(2013)によると、検定では仮説を立てて成り立つかどうか作ったデータから決めていく。検定の対象は、そこに有意性の差があるのかどうかである。例えば、男女で不安度に差があるのかどうか、高齢者と成人とで記憶の範囲に差があるのかどうか。こうした問題に対してデータを集めながら検定すると、解答が見えてくる。
【検定の流れ】
帰無仮説と対立仮説を立てる → 独立変数と従属変数を具体的に決め、実験計画を立てる → データを取る → 実験計画に応じた統計検定を行う → 得られた有意確率(p値)を有意水準と比較する → 帰無仮説の棄却、採択を決定する
ここで、帰無仮説とは、比較する数値の間に差がないという仮説である。一方、対立仮説は比較する数値間に差があるとする仮説である。検定では、まず帰無仮説が正しいことを前提に検討され、帰無仮説が成り立たなければ、それを棄てて対立仮説に移り、差があるという結論にする。つまり、背理法による命題の証明である。
花村嘉英(2019)「心理学統計の検定を用いて川端康成の『雪国』を考える」より
科学では全般的に仮説を立てて検証する方法が使われる。実吉(2013)によると、検定では仮説を立てて成り立つかどうか作ったデータから決めていく。検定の対象は、そこに有意性の差があるのかどうかである。例えば、男女で不安度に差があるのかどうか、高齢者と成人とで記憶の範囲に差があるのかどうか。こうした問題に対してデータを集めながら検定すると、解答が見えてくる。
【検定の流れ】
帰無仮説と対立仮説を立てる → 独立変数と従属変数を具体的に決め、実験計画を立てる → データを取る → 実験計画に応じた統計検定を行う → 得られた有意確率(p値)を有意水準と比較する → 帰無仮説の棄却、採択を決定する
ここで、帰無仮説とは、比較する数値の間に差がないという仮説である。一方、対立仮説は比較する数値間に差があるとする仮説である。検定では、まず帰無仮説が正しいことを前提に検討され、帰無仮説が成り立たなければ、それを棄てて対立仮説に移り、差があるという結論にする。つまり、背理法による命題の証明である。
花村嘉英(2019)「心理学統計の検定を用いて川端康成の『雪国』を考える」より
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