2021年07月17日
GPIFとは?
昨日GPIF黒字の記事を書きましたが
そもそもGPIFとは何か?
今日はGPIFについて書きます。
世界最大の機関投資家と呼ばれるのが
日本の年金積立金管理運用独立行政法人
(Government Pension Investment Fund)
です。
約170兆円という巨額の資産を
運用しており、金融市場では非常に
大きな影響力を持っています。
★国家予算をはるかにしのぐ資産額
豊富な資金力を有する巨大な機関投資家は
「クジラ」
と呼ばれることがあります。
日本の場合、金融市場に
「5頭のクジラ」
がいるとされています。
・日本銀行
・共済年金(国家公務員共済年金
地方公務員共済年金・私学共済年金)
・ゆうちょ銀行
・かんぽ生命保険
・GPIF
これら5頭のクジラの動き一つで
日本の金融市場という海には
大きな波が起きたり、流れが
変わったりします。
この5頭のクジラの中で特に
存在感の大きいのが
「日本銀行」
「GPIF」
です。
GPIFとは、厚生労働大臣から寄託を
受けてサラリーマンや個人事業主など
の公的年金を運用管理する機関です。
その管理運用する資産額は
2019年12月末で168兆9,897億円と
いう巨額のもの。
2019年、2020年と2年連続で国家予算は
100兆円を超えましたが、GPIFは
その国家予算を軽く超えるほどの
資産額を有しているわけです。
GPIFが「世界最大の機関投資家」
と呼ばれるのもこのためです。
このGPIFの資産の元は、言うまでもなく
国民の納めた年金保険料です。
GPIFは厚生労働省を通じて
国民の年金保険料を預かり
国内外の株式・債券に投資しています。
国民の大切な年金保険料を預かっている
わけですから、運用に際しては
安全性が第一。
指針としても
「長期的な観点から安全かつ
効率的な運用を行う」
ことが掲げられています。
2019年に「老後資金2000万円問題」
が騒がれたように、公的年金に
対する不安が高まっている今
GPIFが担う責任は非常に重いと
言えます。
「安定運用」
こそ、GPIFの一番のミッションなのです。
★クジラならではの影響力を発揮
GPIFが注目を浴びるようになった
一つにESG投資があります。
ESG投資とは
環境(E)
社会(S)
ガバナンス(G)
を重視した経営を行う企業に
対して投資を行う、長期的な
資産運用です。
日本では2017年にGPIFがESG指数
に連動する投資を始めたことで
ESGというキーワードが一挙に
注目されるようになりました。
GPIFの使命とは、前述したように
国民から広く預かった年金保険料を
守っていくことですから
50年先、100年先を見越したような
超長期的な視点での運用が前提と
なります。いくら大きなリターンが
見込めるとしても、長期にわたる
安定性が絶対に必要です。
この点が、企業の業績や財務状況など
短期的な視点で判断する一般的な
投資との大きな違いです。
ESGも、目先の業績ではなく
企業として環境問題や社会問題に
どう関わっていくかを問うものであり
この点でGPIFと親和性が高いと
いえます。
つまり「儲かっているか」よりも
環境問題改善への取り組みや
地域社会への貢献など
長期的な視点で企業活動を
評価することがESG投資に
結びついているのです。
当然、ESG投資の成果が運用実績
に反映されるには時間がかかります。
2017年にGPIFがESG投資に
軸足を移したことのインパクトは
大きく、これをきっかけに個人でも
ESG投資につながる金融商品を
購入する人が増えました。
まさに「クジラ」ならではの影響力
の大きさを示したわけです。
★新型コロナウイルスの影響は
ただ、そんな巨大なGPIFも
新型コロナウイルスには大きな影響を
受けました。
2020年1月から3月期の運用成績予想
が過去最大の17兆円の赤字と
なったのです。感染拡大による
世界的な株安の影響を真正面から
受けたかたちとなりました。
この数字のインパクトは大きく
「年金の給付は大丈夫か?」
という声が上がりました。
ただ、結論から言うと給付額に
大きな影響はありません。
というのも、今回の新型コロナショック
によって運用がマイナスになったのは
運用資産の5.8%、約3.2兆円に
過ぎないからです。
もちろん今回のような赤字が
数年も続いたら大変なことになる
でしょうが、一過性の相場下落に
よって給付額が減るという心配は
無用なのです。
ちょうどこの3月末のタイミングで
GPIFは5年半ぶりにポートフォリオを
見直しました。
これによって従来よりもやや
「高リターン志向」
にはなりましたが、それでも安定性を
重視する姿勢は変わらず
世界の年金基金の中でもかなり
保守的な基金であることは間違い
ありません。
安定運用を貫くという姿勢は
新型コロナウイルスショックにも
揺らぐことはなさそうです。
全世帯の50%以上が受給している年金。
高齢者世帯の生活を支える重要な存在です。
今後、高齢化がさらに進むにつれて
そうした重要性はますます高まって
いくでしょう。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日:7月21日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/158015949587385
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得250万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
そもそもGPIFとは何か?
今日はGPIFについて書きます。
世界最大の機関投資家と呼ばれるのが
日本の年金積立金管理運用独立行政法人
(Government Pension Investment Fund)
です。
約170兆円という巨額の資産を
運用しており、金融市場では非常に
大きな影響力を持っています。
★国家予算をはるかにしのぐ資産額
豊富な資金力を有する巨大な機関投資家は
「クジラ」
と呼ばれることがあります。
日本の場合、金融市場に
「5頭のクジラ」
がいるとされています。
・日本銀行
・共済年金(国家公務員共済年金
地方公務員共済年金・私学共済年金)
・ゆうちょ銀行
・かんぽ生命保険
・GPIF
これら5頭のクジラの動き一つで
日本の金融市場という海には
大きな波が起きたり、流れが
変わったりします。
この5頭のクジラの中で特に
存在感の大きいのが
「日本銀行」
「GPIF」
です。
GPIFとは、厚生労働大臣から寄託を
受けてサラリーマンや個人事業主など
の公的年金を運用管理する機関です。
その管理運用する資産額は
2019年12月末で168兆9,897億円と
いう巨額のもの。
2019年、2020年と2年連続で国家予算は
100兆円を超えましたが、GPIFは
その国家予算を軽く超えるほどの
資産額を有しているわけです。
GPIFが「世界最大の機関投資家」
と呼ばれるのもこのためです。
このGPIFの資産の元は、言うまでもなく
国民の納めた年金保険料です。
GPIFは厚生労働省を通じて
国民の年金保険料を預かり
国内外の株式・債券に投資しています。
国民の大切な年金保険料を預かっている
わけですから、運用に際しては
安全性が第一。
指針としても
「長期的な観点から安全かつ
効率的な運用を行う」
ことが掲げられています。
2019年に「老後資金2000万円問題」
が騒がれたように、公的年金に
対する不安が高まっている今
GPIFが担う責任は非常に重いと
言えます。
「安定運用」
こそ、GPIFの一番のミッションなのです。
★クジラならではの影響力を発揮
GPIFが注目を浴びるようになった
一つにESG投資があります。
ESG投資とは
環境(E)
社会(S)
ガバナンス(G)
を重視した経営を行う企業に
対して投資を行う、長期的な
資産運用です。
日本では2017年にGPIFがESG指数
に連動する投資を始めたことで
ESGというキーワードが一挙に
注目されるようになりました。
GPIFの使命とは、前述したように
国民から広く預かった年金保険料を
守っていくことですから
50年先、100年先を見越したような
超長期的な視点での運用が前提と
なります。いくら大きなリターンが
見込めるとしても、長期にわたる
安定性が絶対に必要です。
この点が、企業の業績や財務状況など
短期的な視点で判断する一般的な
投資との大きな違いです。
ESGも、目先の業績ではなく
企業として環境問題や社会問題に
どう関わっていくかを問うものであり
この点でGPIFと親和性が高いと
いえます。
つまり「儲かっているか」よりも
環境問題改善への取り組みや
地域社会への貢献など
長期的な視点で企業活動を
評価することがESG投資に
結びついているのです。
当然、ESG投資の成果が運用実績
に反映されるには時間がかかります。
2017年にGPIFがESG投資に
軸足を移したことのインパクトは
大きく、これをきっかけに個人でも
ESG投資につながる金融商品を
購入する人が増えました。
まさに「クジラ」ならではの影響力
の大きさを示したわけです。
★新型コロナウイルスの影響は
ただ、そんな巨大なGPIFも
新型コロナウイルスには大きな影響を
受けました。
2020年1月から3月期の運用成績予想
が過去最大の17兆円の赤字と
なったのです。感染拡大による
世界的な株安の影響を真正面から
受けたかたちとなりました。
この数字のインパクトは大きく
「年金の給付は大丈夫か?」
という声が上がりました。
ただ、結論から言うと給付額に
大きな影響はありません。
というのも、今回の新型コロナショック
によって運用がマイナスになったのは
運用資産の5.8%、約3.2兆円に
過ぎないからです。
もちろん今回のような赤字が
数年も続いたら大変なことになる
でしょうが、一過性の相場下落に
よって給付額が減るという心配は
無用なのです。
ちょうどこの3月末のタイミングで
GPIFは5年半ぶりにポートフォリオを
見直しました。
これによって従来よりもやや
「高リターン志向」
にはなりましたが、それでも安定性を
重視する姿勢は変わらず
世界の年金基金の中でもかなり
保守的な基金であることは間違い
ありません。
安定運用を貫くという姿勢は
新型コロナウイルスショックにも
揺らぐことはなさそうです。
全世帯の50%以上が受給している年金。
高齢者世帯の生活を支える重要な存在です。
今後、高齢化がさらに進むにつれて
そうした重要性はますます高まって
いくでしょう。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日:7月21日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/158015949587385
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得250万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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