2020年01月27日
日本の医療費の総額
日本の医療費の総額が年間いくらか
ご存じでしょうか。
直近の厚生労働省の発表では
2015年度が約42兆3644億円と
過去最高を更新しました。
これは、国内総生産(GDP)のおよそ
8%にあたります。
どういった医療にどの程度のお金が
かかっているのでしょうか。
2015年度の医療費の支出構成を
診療種類、年齢群団、疾病種類別に紹介します。
★国民医療費とは
一般に、日本における年間の医療費とは
病気やけがの治療に係る費用が毎年
「国民医療費」
として、厚生労働省から公表されています。
保険診療が対象で、健康診断や人間ドック
大衆薬等の予防・健康増進分野
先進医療等の高度先端・研究開発分野(評価療養)
差額ベッド代等の生活サービス・快適な
環境等の分野(選定療養)
介護等福祉・看護分野は含みません。
患者申出療養や先進医療は、いわゆる混合診療
が認められており、保険給付外の新しい技術等
は高度先端・研究開発部門と考えられ
ここで言う医療費には含みませんが
そのための検査や入院など医療の
基礎的部分は含んでいます。
保険給付の範囲と比べると
患者が負担している自己負担額や
入院時の食費等標準負担額は含みます。
★医療費の内訳
(1) 診療種類〜医科診療が7割
国民医療費は、医科診療(入院・入院外)
歯科診療、薬局調剤、その他訪問看護等
の診療種類別に分けられます。
2015 年度は、医療費総額およそ42 兆円のうち
医科診療が30 兆円(70.9%)で最も多く
次いで薬局調剤が8兆円(18.8%)
歯科診療が2.8兆円(6.7%)となっています。
医科診療を入院・入院外別にみると
入院が約16 兆円(36.8%)
入院外が約14 兆円(34.2%)
と入院がやや高くなっています。
(2) 60歳以上が7割近く
年齢群団別の医療費構成をみると
当然のことながら、医療費は高齢期に
集中しています。
人口構成と比較すると、男女あわせて
人口の1/3程度である60歳以上が
医療費総額の2/3を使っています。
(3) 疾病種類別〜生活習慣病に関連する
疾病が1/4〜1/3程度
傷病は、大きく19の傷病に分類されます。
医科診療費を主傷病による傷病分類別に
みると、最も高いのは循環器系の疾患で
医科診療費の20%でした。
続いて、新生物が14%、筋骨格系及び
結合組織の疾患が8%でした。
19の傷病分類を、さらに細かい分類でみると
循環器系の疾患の多くを
高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患」
(いずれも医科診療費の6%程度)
が占めています。
また、新生物の多くを、悪性新生物(がん)
(同 12%)が、内分泌、栄養及び代謝疾患
の多くを糖尿病(同 4%)が占めています。
糖尿病、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患
といった生活習慣病と関連の深い疾病による
医療費が、医科診療費の1/4程度を占め
さらに、これに、悪性新生物(がん)を
加えると、医科医療費の1/3程度にのぼります。
性・年齢群団別に、それぞれ医科診療費が
高い上位3分類の傷病をみると
男女とも65 歳以上では循環器系の疾患と
新生物が上位を占めます。
男性の場合、これら2つの傷病で医科診療費
の44%を占めています。
新生物について男女別にみると
男性は45 歳以上で高いのに対し
女性はそれより若い15 歳以上で
高くなっています。
乳がん、子宮がんなど女性特有のがん患者
が比較的若いことによると考えられます。
男性でのみ上位となっている疾病は
44 歳以下では骨折等の損傷と中毒
及びその他の外因の影響
65 歳以上では前立腺の疾患などの
腎尿路生殖器系の疾患で
女性でのみ上位となっている疾病は
15〜44 歳では妊娠、分娩及び産じょくと
45 歳以上では筋骨格系及び結合組織の疾患です。
★先進医療による医療費は184億円
ここまで紹介してきた国民医療費では
対象外となっている医療費は
2015年7月〜2016年6月の1年間で
総額251.6億円でした。
そのうち、67.4億円(27%)は
保険外併用療法として保険診療の対象
となっており、残る184.2億円が
先進医療等による医療費となっています。
先進医療はすべてが超高額であるような
印象を持っている方もいるかもしれませんが
超高額な技術ばかりではありません。
2017年7月時点で先進医療として
認められていた技術は全部で108種類ありました。
全実施件数約25,000件の中で、もっとも多いのが
白内障の治療の1つである
「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」
で、年間1万人以上が受けています。
この治療の場合、2015年では、1件あたりの
平均先進医療費は約55万円でした。
次に実施件数が多いのが、眼球検査の1つである
「前眼部三次元画像解析」
で、1件あたりの平均先進医療費は約3600円
となっています。
しかし、もちろん、技術によっては非常に
高額であったり、複数回治療を受ける
必要があるケースもあります。
最新の報告(2016年7月〜2017年6月)では
先進医療として認められた技術は102で
先進医療にかかわる総額が約277.7億円
(保険診療分が70.6億円、先進医療費用の総額が207.2億円)
と、先進医療による医療費も増加傾向にあります。
★その他医療費の動向
昨今、公的医療保険給付の範囲や内容について
適正化する動きがあります。
医薬品に対しては、後発品(ジェネリック)の使用
を促進し、不適切な重複投薬・多剤投薬の削減
を進めるだけではなく、湿布やうがい薬等2の
症状の軽い患者に使う市販品類似薬を
一部保険給付の適用外とする等の保険給付の
範囲の見直しが行われています。
したがって、先進医療による費用、健診や
人間ドック費用、大衆薬費用などを含めて
より広義に捉えれば、医療費は、前述の
GDPの8%を実態として大きく上回っており
今後も増加するものと考えられます。
この財源は国民健康保険・健康保険料が基本です。
ただ、あまり使わない若い世代の負担が3割で
よく使う高齢者が1割では本末転倒な気がします。
皆平等に2割負担が良いのではないでしょうか?
日頃から節制や運動を心掛け病院に行かない
又は薬に頼らない事が重要ですね。
自戒を込めて書きました(笑)
国保の方ももう社保に加入出来ます。
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
是非ご参加下さい!
<ZOOM会議>
開催日:2月5日(水曜日)
開始時間:22:30〜
準備物:ZOOMのダウンロード
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・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2018年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
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この3つだけで今の国保負担額
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★奥様(お子様も)扶養
事業所得200万以上
★独身(奥様扶養してない方も)
事業所得300万以上
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
ご存じでしょうか。
直近の厚生労働省の発表では
2015年度が約42兆3644億円と
過去最高を更新しました。
これは、国内総生産(GDP)のおよそ
8%にあたります。
どういった医療にどの程度のお金が
かかっているのでしょうか。
2015年度の医療費の支出構成を
診療種類、年齢群団、疾病種類別に紹介します。
★国民医療費とは
一般に、日本における年間の医療費とは
病気やけがの治療に係る費用が毎年
「国民医療費」
として、厚生労働省から公表されています。
保険診療が対象で、健康診断や人間ドック
大衆薬等の予防・健康増進分野
先進医療等の高度先端・研究開発分野(評価療養)
差額ベッド代等の生活サービス・快適な
環境等の分野(選定療養)
介護等福祉・看護分野は含みません。
患者申出療養や先進医療は、いわゆる混合診療
が認められており、保険給付外の新しい技術等
は高度先端・研究開発部門と考えられ
ここで言う医療費には含みませんが
そのための検査や入院など医療の
基礎的部分は含んでいます。
保険給付の範囲と比べると
患者が負担している自己負担額や
入院時の食費等標準負担額は含みます。
★医療費の内訳
(1) 診療種類〜医科診療が7割
国民医療費は、医科診療(入院・入院外)
歯科診療、薬局調剤、その他訪問看護等
の診療種類別に分けられます。
2015 年度は、医療費総額およそ42 兆円のうち
医科診療が30 兆円(70.9%)で最も多く
次いで薬局調剤が8兆円(18.8%)
歯科診療が2.8兆円(6.7%)となっています。
医科診療を入院・入院外別にみると
入院が約16 兆円(36.8%)
入院外が約14 兆円(34.2%)
と入院がやや高くなっています。
(2) 60歳以上が7割近く
年齢群団別の医療費構成をみると
当然のことながら、医療費は高齢期に
集中しています。
人口構成と比較すると、男女あわせて
人口の1/3程度である60歳以上が
医療費総額の2/3を使っています。
(3) 疾病種類別〜生活習慣病に関連する
疾病が1/4〜1/3程度
傷病は、大きく19の傷病に分類されます。
医科診療費を主傷病による傷病分類別に
みると、最も高いのは循環器系の疾患で
医科診療費の20%でした。
続いて、新生物が14%、筋骨格系及び
結合組織の疾患が8%でした。
19の傷病分類を、さらに細かい分類でみると
循環器系の疾患の多くを
高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患」
(いずれも医科診療費の6%程度)
が占めています。
また、新生物の多くを、悪性新生物(がん)
(同 12%)が、内分泌、栄養及び代謝疾患
の多くを糖尿病(同 4%)が占めています。
糖尿病、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患
といった生活習慣病と関連の深い疾病による
医療費が、医科診療費の1/4程度を占め
さらに、これに、悪性新生物(がん)を
加えると、医科医療費の1/3程度にのぼります。
性・年齢群団別に、それぞれ医科診療費が
高い上位3分類の傷病をみると
男女とも65 歳以上では循環器系の疾患と
新生物が上位を占めます。
男性の場合、これら2つの傷病で医科診療費
の44%を占めています。
新生物について男女別にみると
男性は45 歳以上で高いのに対し
女性はそれより若い15 歳以上で
高くなっています。
乳がん、子宮がんなど女性特有のがん患者
が比較的若いことによると考えられます。
男性でのみ上位となっている疾病は
44 歳以下では骨折等の損傷と中毒
及びその他の外因の影響
65 歳以上では前立腺の疾患などの
腎尿路生殖器系の疾患で
女性でのみ上位となっている疾病は
15〜44 歳では妊娠、分娩及び産じょくと
45 歳以上では筋骨格系及び結合組織の疾患です。
★先進医療による医療費は184億円
ここまで紹介してきた国民医療費では
対象外となっている医療費は
2015年7月〜2016年6月の1年間で
総額251.6億円でした。
そのうち、67.4億円(27%)は
保険外併用療法として保険診療の対象
となっており、残る184.2億円が
先進医療等による医療費となっています。
先進医療はすべてが超高額であるような
印象を持っている方もいるかもしれませんが
超高額な技術ばかりではありません。
2017年7月時点で先進医療として
認められていた技術は全部で108種類ありました。
全実施件数約25,000件の中で、もっとも多いのが
白内障の治療の1つである
「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」
で、年間1万人以上が受けています。
この治療の場合、2015年では、1件あたりの
平均先進医療費は約55万円でした。
次に実施件数が多いのが、眼球検査の1つである
「前眼部三次元画像解析」
で、1件あたりの平均先進医療費は約3600円
となっています。
しかし、もちろん、技術によっては非常に
高額であったり、複数回治療を受ける
必要があるケースもあります。
最新の報告(2016年7月〜2017年6月)では
先進医療として認められた技術は102で
先進医療にかかわる総額が約277.7億円
(保険診療分が70.6億円、先進医療費用の総額が207.2億円)
と、先進医療による医療費も増加傾向にあります。
★その他医療費の動向
昨今、公的医療保険給付の範囲や内容について
適正化する動きがあります。
医薬品に対しては、後発品(ジェネリック)の使用
を促進し、不適切な重複投薬・多剤投薬の削減
を進めるだけではなく、湿布やうがい薬等2の
症状の軽い患者に使う市販品類似薬を
一部保険給付の適用外とする等の保険給付の
範囲の見直しが行われています。
したがって、先進医療による費用、健診や
人間ドック費用、大衆薬費用などを含めて
より広義に捉えれば、医療費は、前述の
GDPの8%を実態として大きく上回っており
今後も増加するものと考えられます。
この財源は国民健康保険・健康保険料が基本です。
ただ、あまり使わない若い世代の負担が3割で
よく使う高齢者が1割では本末転倒な気がします。
皆平等に2割負担が良いのではないでしょうか?
日頃から節制や運動を心掛け病院に行かない
又は薬に頼らない事が重要ですね。
自戒を込めて書きました(笑)
国保の方ももう社保に加入出来ます。
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
是非ご参加下さい!
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開催日:2月5日(水曜日)
開始時間:22:30〜
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内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
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★独身(奥様扶養してない方も)
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担当:横井
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