ハリエット嬢の別の訳本をついに見つけました.
しかも、同時に2冊も!どちらもアマゾンで見つけました.
そして
もちろん、購入しました.(ただし中古本)
買ったのは
「ロックの娘・ミスハリエット」(岩波文庫・川口訳・昭和31年)
「モーパッサン短編集」(ちくま文庫・山田訳2009年)
それでさっそく私ゴタぴょんが困って訳した「タコの足」の箇所を
見てみました.そしたら、そのまま「ランプのホヤ」となっていました.
うーん、正解は「ランプのホヤ」でしたか!
ちなみに先に入手した「ミス・ハリエット」(パロル舎、石田訳)
では「手提げランプ」でした.
でもどうしても「ランプのホヤ」や「手提げランプ」から「乱れ髪」
が想像できませんのでこのまま、孤軍奮闘して「タコの足」で頑張ります.
たぶんね、ランプのホヤというより、その電球の中のフィラメント
があるじゃないですか.あれって、クルクル巻き毛のようになっていますけど、
あれのことを言っているんだとおもいます.
モーパッサンがご存命ならぜひお聞きしたいところでございますが、
天国まで聞きに行ったら、帰って来られなくなりますので、このまま
「タコの足」…もしくは「フィラメント」にしたいですね.
と、こう書いているうちに確信しました.あれはコイル状になった
フィラメントのことで、それが頭からタコの足のように何本も
ぶらんぶらん垂れ下がっていたんでしょう.
だから「モップの先」と訳しても正解だと思います.
モーパッサンの生没は、
誕生が1850年8月5日
活動期が1880年頃から没年まで
そして
1893年7月6日夭折.(42歳)
今学習中の『ハリエット嬢』は11884年の作品です.
尚、仏文学概論で言及される和訳名は多くが
「ミス・ハリエット」
となっています.「イギリス人女性」を
テーマにしているため敢えてMiss を強調させたいためでしょう…
なのでその2年前に発表した女性名をタイトルにした作品「フィフィ」
では、「マドモワゼル・フィフィ」となっています.
最後に、作品名をあげる場合は、『二重かっこ』でくくるのが標準と
されています.今後はなるべくそうしましょう.
ので
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