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2023年08月12日

566番:ジュール叔父さん(26)


ジュール叔父さん(26)


−−−−−−−−−−−【26】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Cette lettre était devenue l'évangile de la famille. On
la lisait à tout propos, on la montrait à tout le monde.

 
−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この手紙は家族の福音書になっていた.何かにつけ
家族はこの手紙を読んで、人に見せたりした. 


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

évangile:(m) 福音書(新約聖書中、キリストの生涯と教えを
           記した書)
à tout propos:何かにつけ、始終、絶えず、

2023年08月11日

565番:ココット嬢(37)


ココット嬢(37)
Mademoiselle Cocotte


−−−−−−−−−−【37】−−−−−−−−−−−−−−  

  ≪ Le maître, apitoyé, n' insista pas.
≪ Mais les chiens revinrent bientôt plus nom-
breux et plus acharnés que jamais. Et comme on
donnait, un soir, un grand dîner, une poularde
truffée fut emportée par un dogue, au nez de la
cuisinière qui n' osa pas la lui disputer. ≫
 

...−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

主人は可哀そうに思って、何も言いませんでした. 
しかし犬たちはすぐに再び、嘗てないほどより多くの数
で、より執拗にやって来たのです.そしてある夜、夜の
宴会を開いた時、トリュフ添えの鶏肉が、女料理人の
眼前で1匹のブルドックに持って行かれてしまいました.
料理人はその犬と争うほどの勇気はありませんでした.


 
.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

apitoyé:[アピトワィエ] (p.passé) < apitoyer (他) 
    apitoyer qn / (人の)哀れみを誘う
insista:(単純過去3単) < insister (自)
    しつこく言う、くどくど言う
nombreux(euse):【複数名詞の前または属詞】たくさんの
多くの
acharné(e):(形) 激しい、執拗な、断固たる
donnait:(半過去3単)
    < donner (他) (宴会などを)開く
grand dîner:食事会、宴会 
poularde:(f) 肥育鶏、雌鶏 
truffée:(p.passé/f) <truffer (他) トリュフを添える.
   truffer une volaille / 鳥の肉にトリュフを添える.
truffe:(f) トリュフ、松露
fut:(単純過去3単) < être
emportée:(p.passé) <emporter (他) 持って行く、運ぶ
    運び去る
dogue:[ドッグ](m) ブルドック、番犬 
nez:[ネ](m) 鼻
cuisinier(ière):(名) 料理人、コック
osa:(単純過去3単) < oser (他)
   oser + 不定詞:思い切って〜する
     :勇敢にも〜する
disputer:(他) 争う、戦う、(人を)叱る 

564番:アルト・ハイデルベルク(175)

 
アルト・ハイデルベルク(175)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−−【175】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich: Und das Band, richtig. Dass muss herunter.
......................Leg es mit hinein, Käthie. Die Mütze auch.

.........Käthie:(öffnet die Tasche und legt beides hinein).

Karl Heinrich:(setzt den Hut auf, nimmt Tasche und Paletot)
......................Ja, dann wären wir ja so weit.

.........Käthie:Ja.

Karl Heinrich:Und nun leb wohl, Käthie. Denk an mich,
......................hörst Du ? (Küsst sie.) Hörst Du ?

.........Käthie:(nickt).

Karl Heinrich:Nun wollen wir gehen.

.........Käthie:(begleitet ihn, dann plötzlich, dicht vor der Tür,
......................bricht ihr verhaltener Schmerz aus in einem
......................verzweifelten Aufschrei). Du kommst nich
......................wieder !!

Karl Heinrich: Käthie ?

.........Käthie: Karl Heinz ! Du kommst nicht wieder.




−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ: それと学生団のリボンだ.そうそれだ.
.....................そいつも下ろさなくっちゃ.ケティー、
.....................そいつもカバンに入れてくれ.学生帽も
.....................だ.

...ケティー: (カバンを開けて、リボンと帽子を入れる)

カール・ハインリヒ:(縁付き帽子をかぶり、カバンとコートを
....................手に取る) それじゃ、私たちは遠くへ離れ
....................離れになるのか.

....ケティー: そうね.

カール・ハインリヒ: さあ、それじゃケティー、お達者で.
.....................私のことを忘れないでくれ、聞いてい
.....................るのかい?(キスをする)聞いている?

...ケティー: (頷く).

カール・ハインリヒ: さあ、出発しよう.

....ケティー:(彼についていく、そして突然ドアの前に
.....................立ち止まり行く手を阻む.彼女の押さえ
.....................つけていた悲痛が高い叫び声となって
.....................噴出する) あなたはもう戻って来ないの
.....................だわ.

カール・ハインリヒ: ケティー.

...ケティー: カール・ハインツ、あなたはもう戻って
....................来ないのだわ.



−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

richtig:(形) 正しい 
herunter:(副) (上からこちらへ向かって) 下へ
auf/setzen:(他)(4格を) 載せる、置く
   sich3 eine Mütze audsetzen / 帽子をかぶる
der Paletot:[発音パルトー](S型)
   (服飾)パルトー(短いダブルのコート)
leb(e) wohl:Leben Sie wohl のこと
 さようなら、ご機嫌よう
begleitet:(3単現) <begleiten (他) (人⁴に) 同伴する;
    (の)お供をする、(を)送っていく
    (と)同行する
jn⁴ auf der Reise begleiten / 人の旅に同行する
dicht:(3単現、本来はdichtet)
    (ト書きなので簡潔にしたものと思います)
<dichten (自/他) (4格を)ふさぐ
bricht…aus:(3単現) <aus/brechen (他) 脱走する
   (感情が)爆発する、抑えても突き破って出てくる、
ihr: bricht ihr verhaltener Schmerz aus
  彼女によって押さえつけられていた苦痛が噴出する.
  der Aufschrei:(E型) (突然の)声高な叫び、絶叫、悲鳴
verzweifelt:(形) 絶望的な、自暴自棄になった、
    見込みのない、死物狂いの
    <verzweifeln (自) 絶望する 
der Schmerz:(弱en) (精神的な)痛み、苦痛
verhalten:(形) (感情などを)無理に抑えた
    本文の語尾erは混合変化男性1格の格語尾
in einem verzweifelten Aufschrei:絶望的な叫びとなって
前置詞in は3格支配で、「〜となって」
   「という形になって」

563番:ジュール叔父さん(25)


ジュール叔父さん(25)



−−−−−−−−−−−【25】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Une seconde lettre, deux ans plus tard, disait:“Mon
cher Philippe,*1 je t'écris pour que tu ne t'inquiètes pas de
ma santé, qui est bonne*2 . Les affaires*3 aussi vont bien*⁴.
Je pars demain pour un long voyage dans l'Amérique du
Sud. Je serai peut-être plusieurs années sans te
donner de mes nouvelles. Si je ne t'écris pas, ne
sois pas inquiet. Je reviendrai au Havre une fois
fortune faite. J'espère que ce ne sera pas trop long,
et nous vivrons heureux ensemble...”

 
−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 二度目の手紙は、その二年後に来たのだが、それによると、
「親愛なるフィリップ兄さん、僕は君に僕の健康、いたって
健康ですが、それを気にかけてくれていると思い、これを書
いています.商売の方も順調です.僕は明日、南米への長期
旅行に出発します. 数年はお便りも差し上げることなく、
過ごすことになるでしょう. 手紙を書かなくても、ご心配
には及びません.一財産作ったら、ルアーヴルに戻る予定で
す.それはそんなに先のことではないと期待を寄せています.
そして一緒に幸せに暮らせたらいいと思います.



−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

*1) Mon cher Philippe:親愛なるフィリップ
    ジュール叔父さんからみた兄弟に宛てた手紙ですが、
    フィリップは兄に当たるのだろうと思います.
*2) bonne:テキスト側はhonne になっています.bonne の植字
ミス(初版1951年) かと思われます.文の流れか
らbon(ne) と判断しました.尚hon(ne) では辞書に
掲載はありませんでした.
*3) les affaires:ビジネス、商売
*4) vont bien:順調である <aller bien

2023年08月10日

562番:アルト・ハイデルベルク(174)


アルト・ハイデルベルク(174)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


−−−−−−−−−−−【174】−−−−−−−−−−−−−−−−−
    
Karl Heinrich:(nach einer Pause, indem er seine Sachen
............................zurechtsucht). Ja so, die Mütze. (Nimmt die
............................Studentenmütze ab.) Wo ist denn mein Hut ?

............Käthie:(holt aus dem Schranke den Hut).

Karl Heinrich:(sucht zu lächeln). Ist der verstaubt. Wie
.............................lange habe ich das Ding nicht auf dem
.............................Kopfe gehabt.

............Käthie:Gib. (Sie bürstet den Hut ab.)




−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
    
カール・ハインリヒ:(小休止、この間、着々と身の回りの物を
.........................探し出す.そのあとで)ああ、そうだ、
.........................学生帽だ.(壁から学生帽を取りはずす).
.........................私の縁付き帽子は一体どこにいったのだ?

....ケティー:(棚から縁付き帽子を取りに行って持って
..........................来る)

カール・ハインリヒ:(無理に笑おうとする).ほこりだらけだな.
..........................もうどのくらい、こいつを頭にかぶってい
..........................なかっただろう.

....ケティー:貸して頂戴.(ケティー、帽子のほこりを
.........................ブラシで払う)


−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

Sache:(f)(弱n) 物、事、ここでは「身の回りのもの」
zurechtsucht:(3単現)<zurecht/suchen (他)(辞書不掲載)
   分離前綴りzurechtが「正しく」という意味なので
  「きっちり探す」という意味であることを類推します
  ここでは「着々と探していく」
ab/nehmen:(〜から) 取り外す;(壁などに掛けていたのだ
    と思われます.訳は意訳して、「壁から取り外す」)
der Hut:(変E) (つばのある)帽子
der Schrank:(変E) 棚
本文では Schranke と語尾にeがついてるが強変化
   E型、ER型は単数3格で語尾にeがつくことがある. 
holt:(3単現) <holen (他) (4格を) 行って持って来る
verstaubt:(3単現) oder (形、過去分詞) ほこりだらけの 
<verstauben (自) ほこりだらけになる
bürstet den Hut ab:帽子のほこりをブラシで払う
ab/bürsten:❶[ほこりなど⁴を]ブラシで払う.
   ❷[服など⁴に]ブラシをかける



−−−−−−−−−−−−−≪謎の文≫−−−−−−−−−−−−−−−−

Ist der verstaubt. 奇怪な文です.定冠詞der のあとの
 名詞の語頭が小文字だし…何だろう?
 しかし、みなさん、verstaubt は名詞ではありません.
 そして文全体は疑問文でもありません.となると、
 文頭にes があったものと想像します.
 Es ist verstaubt, der Hut ! というような文が根底に
 あって、それがDer Hut ist es verstaubt.となり、
 もう一度変形して、Es ist der Hut verstaubt.
となったのではないかと思います.
 そして最終的にEs とHut が脱落したと仮説を立てて
 おきます.将来、独検1級に合格してから、また
 戻ってきて、この説明に再挑戦します.それまで
 ごきげんよう、さらば!(ゴタ独検5級受験生)

UGS (@^▽^@)ノ Unknown Grammatical Sentence
 (謎の未確認文法物体)

とりあえず、そういうわけでゴタぴょんが学習放棄
 したこの段、謎のまま今しばらくお待ちください.
 謎のまま.たとえば、UFOやUMAが謎であるよう
 に.この「未確認文法物体」はしばらくそのまま
 謎ということで! 


【学習日記1】 人生にはあちこちに謎がある.

561番:ジュール叔父さん(24)


ジュール叔父さん(24)



−−−−−−−−−−−【24】−−−−−−−−−−−−−−−−

 Un capitaine nous apprit en outre qu'il avait loué une
grande boutique et qu'il faisait un commerce important.

−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

その上、ある船長が私たちにジュール叔父さんがある
大きな店を借りて大規模な商売をやっていると教えてくれ
たのです.


−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

en outre:そのうえ、なおまた
apprit:(単純過去3単) <apprendre (他) 
   apprendre qc à qn: 誰それに〜を教える、知らせる
important:❶重要な; ❷大規模な

2023年08月09日

560番:アルト・ハイデルベルク(173)


アルト・ハイデルベルク(173)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−−【173】−−−−−−−−−−−−−−−−−
      
Karl Heinrich: Es ist ja auch alles Torheit ! Man macht
.......................sich die dümmsten Gedanken ohne jeden
.......................Grund ! Ich bin kein Kind mehr, das sie
.......................einsperren können ! Wenn sie mich fest-
.......................halten wollen, es wäre ja denkbar aus
.......................irgendwelchem Grunde, dann erzwinge ich
.......................es. Man kann mir meine Freiheit nicht
.......................nehmen, auch er kann es nicht ! Gib
.......................her, Käthie. Es eilt. Wie spät ist es ?
.......................(Sieht nach der Uhr.) Was wäre denn
.......................noch mitzunehmen ? Sieh Dich mal um.
.......................Ach nichts. Auf die paar lumpigen Tage
.......................oder Wochen. Schließ zu, Käthie  

...........Käthie:(kann vor verhaltenen Tränen nicht mehr
........................sprechen).




−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ: すべてが馬鹿げているんだ、まったく!
.....................どれひとつだって根拠のない愚の骨頂
.....................の心配ばかりしているんだから.私は
.....................もう彼らが閉じ込めておけるような子
.....................供じゃないんだ! もしも連中が何かの
.....................理由で私をしっかりと捕まえておきたい
.....................と言うのなら、私は、強引に免れてみせ
.....................る.私を拘束することなんて、あの人
....................(大殿下)にだって出来やしないさ!
..................... ケティー、それは、こっちによこして.
......................急がなくちゃ.今何時だろう? (時計を
......................見る) あと持って帰る物は何だろう?
......................周囲を見てくれないか.よし、何もない.
......................全くくだらない数日か数週間のことだ.
......................(カバンはもう)閉めてくれ、ケティー.

.....ケティー: (悲しみを抑えるあまり、もはや言葉が
       出ない).



−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

alles:(中性単数) すべてのもの[こと]
    Alles in Ordnung ! / 万事オーケーだ.
auch:(副) (当然の事実) 〜なんだもの.
die Torheit:(弱en) @≪複なし≫ 愚鈍、ばか.
      A 愚行
sich Gedanken
    [über+4格] machen […⁴のことを]あれこれ考える
あれこれ心配する
ein/sperren:(他) (…⁴を) 閉じ込める、押し込める
       ≪口語≫ 監禁する、投獄する 
das Kind in die [またはder] Wohnung ein/sperren
(子供を家の中に閉じ込める)
fest/halten:(他) しっかり持っている、
      しっかりつかまえている
jn. am Ärmel fest/halten
    (人⁴の袖をつかまえてはなさない)
fest:(分離動詞前綴り) 固定・固着・安定を意味する.
…fest:(語幹後綴り) 名詞・動詞を「…に強い」「に耐
    える」という意味の形容詞にする.
irgendwelchem:(文法コーナー参照) 何かある、だれかある
erzwinge:(1単現) <erzwingen (他) @(同意など⁴を)
    無理強いする、強要する;無理に取る、強奪する
    A(決断など⁴を) 強行する、
    ❸(欲しいものを) 力ずくで手に入れる
(ここでは自由を) 力ずくで手に入れる
無理やりに手に入れる
eilt:(単純過去3単) <eilen (自) (方向詞と;〜へ)
    急いで行く
eilen (他) (あることが) 急を要する、
  eilen (非人称) [mit …3 ][…3は] 急を要する、急ぐ
  Es eilt mir nicht damit.
  私にとってそれは急を要することではない.
lumpig:(形) 卑しい、卑劣な
auf:(前) [予定の期間]
  eine Wohnung auf ein Jahr mieten
住居を向こう1年の期限で借りる
  Auf die paar lumpigen Tage oder Wochen
 全くくだらない数日か数週間のことだ.
verhaltenen:(過去分詞) 無理に抑えた
<verhalten (他) 抑える


−−−−−−−−−−−−−≪文法1≫−−−−−−−−−−−−−−−−

irgendwelchem [何かある〜、だれかある〜]
は「冠詞」(不定冠詞類)で irgendeinの
複数形として用いられます.形が違うのはirgendeinには
複数形がないためです.
...........m......................n.......................f.........................pl
1:...irgendein..........irgendein........irgendeine........irgendwelche
2:...irgendeines......irgendeines.....irgendeiner.......irgendwelcher
3:...irgendeinem.....irgendeinem...irgendeiner.......irgendwelchen
4:...irgendeinen......irgendein........irgendeine........irgendwelche

 auf irgendeine Art 何らかの方法で


−−−−−−−−−−−−−≪文法2≫−−−−−−−−−−−−−−−−

Man kann mir meine Freiheit nicht nehmen.
人は私から自由を取り上げることはできない.

mir は3格(与格).ただしここでは奪格の3格といって
「〜から」と訳します.つまり本動詞がgeben ではなく
逆に「取り上げる」意味の動詞のときに、このように
なります.3格(与格)は(へ、に)だけではなく
(〜から)もあります.


−−−−−−−−−−−−−≪文法3≫−−−−−−−−−−−−−−−−

Was wäre denn noch mitzunehmen ?
sein + zu不定詞で、あと何を持って行くべきか、という
意味になりますが、接続法で婉曲表現されているので、
少し控えめに訳せばいいと思います.
「あと何を持っていけばいいのだろうか?」
ここではdenn は「それから」という意味で[dann]に
近い意味合いだと思います.


559番:ジュール叔父さん(23)

 
ジュール叔父さん(23)


−−−−−−−−−−−【23】−−−−−−−−−−−−−−−−

Cette lettre causa dans la famille une émotion profonde.
Jules, qui ne valait*1 pas, comme on dit, les quatre fers
d'un chien, devint tout à coup un honnête homme, un
garçon de cœur, un vrai Davranche, intègre comme tous
les Davranche.
 

−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この手紙が家族に深い感動を与えたのだった.何の取りえ
もないと言われたジュール叔父さんが突如として教養・才気
に富んだ紳士になった、たのもしい男になったのだった.正
真正銘のダヴランシュ家の人間になったのだ.


 
−−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−

les quatre fers d'un chien:何のとりえもない、何の値打もない
honnête:(形) 正直な、
honnête homme:[文] (17世紀の)社交人、
教養・才気に富んだ紳士
un garçon de cœur:たのもしい男
intègre:(形) 清廉潔白な、正真正銘の、見まごうなき、


558番:ココット嬢(36)


ココット嬢(36)
Mademoiselle Cocotte



−−−−−−−−−−【36】−−−−−−−−−−−−−−  

  ≪ Au bout de trois jours, elle rentrait dans son
écurie, harassée, efflanquée, écorchée, n' en pouvant
plus. ≫
 

...−−−−−−−−−− (訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「3日目の終わるとき、雌犬は再び厩舎に、へとへと
に疲れ、痩せこけ、傷だらけで戻ってきましたがもう何
もできませんでした.


 
.−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−

au bout de:〜の終わりに、〜の後に、
†harassé(e):疲れてた、へとへとの
   <† harasser (他) 疲れ果てさせる
efflanqué(e):(形) 痩せこけた、
écorché(e):(形) 傷だらけの、
< écorcher (他) すり傷をつける、こする
    皮膚をすりむく、皮をはぐ

2023年08月08日

557番:アルト・ハイデルベルク(172)


アルト・ハイデルベルク(172)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌



−−−−−−−−−−−【172】−−−−−−−−−−−−−−−−−

Karl Heinrich:(mühsam scherzend). Aber Nechargemünd läuft
......................uns nicht fort. Wir fahren schon noch hin,
......................zusammen.

.........Käthie:Komm, ich helfe Dir ! Gib was soll rein ?
......................Die Bücher ?

Karl Heinrich:Nun hast Du das weiße Kleid angezogen !

.........Käthie:Ja, es war nicht nötig. Ich zieh es wieder aus.

Karl Heinrich:Hm.

.........Käthie:Wenn Du wiederkommst, schreibst Du mir
.....................eine Postkarte vorher. Ich komme an die
.....................Bahn und hole Dich ab.

.

−−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−

カール・ハインリヒ:(無理に冗談を言いながら) でもネッカー
....................ゲミュントは私たちから逃げて行ったりは
....................しないさ.きっとまた一緒に行こうよ.

....ケティー:さあ、お手伝いするわ!持ち帰るものを
.....................こちらへおよこしなさいな.書物もでしょ?

カール・ハインリヒ:ああ、君は白いドレスを着てくれたんだね!

....ケティー:ええ、もう必要なくなっちゃったわね.
.....................脱がなくっちゃ.

カール・ハインリヒ:うん、そうだな.

....ケティー:今度来るときは私にはがきを前もって書い
....................て頂戴な.駅までお迎えに上がりますわ.




−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−−

mühsam:(形) 骨の折れる、やっかいな、
scherzend:(現在分詞) <scherzen (自) 冗談をいう、
    しゃれをいう、ふざける、からかう、茶化す
läuft:(3単現) <laufen (自) 歩く、走る
fort/laufen:(自s) 走り<逃げ>去る、
    Der Hund ist mir fortgelaufen.
    犬が私から逃げてしまった. 
schon:(副) きっと、確かに
schon:(副) さらに、まだ、これから
hin/fahren:(自s) [乗り物で]行く
komm:(副) さあ
  本来はkommen という動詞ですが、この「来る」と
   いう動詞は中国語でも「さあ」という意味があり、
来、来、来.(lái lái lái)「 さあ、さあ」
   などと言います.なぜそういう意味になるのか考えた
   のですが、「来い」ということは「こっちに君の意識を
   来させろ、こっちに注目しろ」という風になるのだと
   思います.
rein:(分離前綴り、herein のこと)、こちらへ、こちらの中へ
angezogen:(過去分詞、ここではhastとともに現在完了形2単)
  <an/ziehen (他) 身に着ける;(衣類を)着る
nötig:(形) (ぜひ)必要な、入用な
aus/ziehen:(他) ❶ (服など⁴を) 脱ぐ;
        A (…⁴の)服を脱がせる
B〜を引き出す
本文はIch zieh es wieder aus.
(私はまた脱ぎます)
ですがwieder があるので意訳して「着替える」でいい
    でしょう.場の状況から「着替えなくちゃね」が自然
    な訳ですが、これ単独での独文和訳がテスト問題で
    出た時は (私はまた脱ぎます)にしておきましょう.
    特に独検では、型どおりに訳さないと採点者が困り
    ます. 
ab/holen:(他) […⁴を]迎えに行く、連れて来る
[…⁴を]取りに行く
 
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