つまり、個人と群衆のあいだに「宗族」を発見したのだ。これは、当然、出ずべくして出でたものである。個人
にしても群衆にしても、だれひとりとして「家族」でなかったものはない。とすると、当然そこにひとつの無意識司が存在(または形成)されるはずである。
では、その無意識層の中に、ゾンデ″はなにを発見したか?
かれは、「家族的無意識」と名づける無意識層の中に、特殊な抑圧意識を発見したのである。
それは、ひと口でいうならば、
「個人のなかに抑圧されている祖先の欲求が、恋愛・友情・職業・疾病および死亡における無意識的選択行動とたって、個人○運命を決定する」
というのである。
。
ソンディはこういう。
「恋愛・友情・職業・疾病および死亡における選択の分析にもとづいて、選択の根源はこの家族的欲求」
つまり、ひとの、恋愛、友情、職業、病気、死にかたまで、すべて、それらを決定するのは、そのひとのこころの深奥にひそんでいる祖先の抑圧された意識である、というのである。
これは、個人の運命を形成するこれらの選択行動は、意識的・理性的な考慮の上に立つ決断にょって決定されるのではなく、(もちろん表面的にはそれがなされるが、実際には)選択行動は衝動行為であり、衝動的に選択する無意識的なものによって動かされるのだということである。(ここまではフロイトもほとんどおなじである。フロイトとちがうのは、その衝動が、その宗族−祖先−にふかい関連、かおるというのである
人はどんな因縁を持つか
これから、人の持つ因縁について解説するが、それでは、そういう母縁というものが、どうして人間にあるのか、ここでは、あるからある、というよりほかない。強いて聞かれるならば、それならあなたはどうしてそういう顔をしているのであるか寸9 かれた場合、あなた
は何と答えるか?・ こういう顔をして生まれてきたのだから、こういう顔をしているのである、とでも答えるほかないではないか。原因はともあれ、人間は、それぞれ様々な因縁を持って生まれて来、様々な因縁を持って生きているのである。その因縁という現象を分析、解説
してみよう。理屈は抜きにして、一読するならば、必ず、思いあたることがあろう。卵が先に生じたのか、鶏が先に生じたのか、それを知らなくても、卵を食べ、鶏肉を賞味するにはこと欠かぬのである。詳しくはあとの方で説明する。ここでは、まず、人間が誰でも持っている「因縁」の種類についてのべう。
夫の運気を剋害する因縁
女性が持つ因縁である。
夫の運気(生命カブを目に見えぬ力で損ね、削る。といっても、必ずしも、日常生活において夫を尻の下に敷いたり、夫を虐待するというのではない。もちろん、そういう場合もないことはないが、前にも書いたように、因縁というものは性格にあらわれる場合と性格にまったくあらわれぬ場合とがある。この因縁の場合もその通りで、むしろこの因縁を持つ女性はマメマメしく夫につかえる良妻賢母型に多いので始末に困る。江戸川柳「次の間で毒が薬を煎じてる」
という句があるが、これは、まさにこの囚縁を持つ女性をズバリと句にしていろものと感心させられる。
この句の意味は、亭主が年中病弱で寝ている、その家をたずねてみると、亭主の寝ている次の部屋で、若い美しい細君が、甲斐々々しく薬を煎じている。しかし実際は、この美しい細君が病身の亭主にとっては毒なのだ、というところから、細君が薬を煎じているのを、毒が薬を、と皮肉っているわけである。
この因縁を持つ女性を妻に持つと、その夫は年中病弱となるか、または仕事がうまくいかず、年中失敗したり、渋滞しがちとなる。生命力を削られるところから、運が非常に悪くなるのである。いかに才能、手腕があろうとも、必ず何か一つの不運につきまとわれる。細君が∵心につかえればつかえるほど、夫の運気が悪くなるのであるから厄介である。
世間によくあることだが、立派な細君を待った夫が、他に女性を作り、その女性よりも細君のほうがはるかに容色も頭もすぐれているので人が不思議がる例がある。これは、細君のほうに、この、夫の運気を剋害する因縁があるために、夫が、生命力自衛の本能から、
どんな因縁を持つか中年になってそういうことがよく起こるのは、もちろん、中年代で経済的に余裕が出来た
り、細君の容色が衰えてきたということも理由の一つにμなるが、根本的には、若いうちは、
夫のほうも生命力がつよいので妻の運気剋害にも平気で耐えられているから、それほど感じ
ないが、年をとるにつれて生命力が弱り、憩いの場が欲しくなってくるのである。
この因縁の強いものをもつ女性が、いわゆる「後家運」と呼ばれるもので、色情の因縁の
ある夫は、前記したように他の女性に逃避し、色情の因縁のない夫は、趣味に逃避したり、
仕事に没頭したりして、冷たい家庭となる。
もし、生命力の弱い夫であったら、死んでしまう。すなわち、後家運と呼ばれる所以である。女性としてしあわせな家庭を持とうと思ったら、まず切らばならぬ因縁である。
○夫婦縁障害の因縁
夫婦縁、結婚生活に障害が起きる因縁である。なんとなくお互いに性格が合わず、年中不満を持ちあってゴタゴタが絶えず、冷たい家庭になる。
または、お互いに愛情はあるのだが、どちらかが病気になって別居をよぎなくされる、とか、仕事の関係で別れ別れに住むことになる。シュウトなどの関係で夫婦仲がうまくいかぬ、など、とにかく、愛情の有無にかかわらず、結果的に夫婦仲がうまくいかない。離婚してしうままうというところまではいかぬが、とにかく、年中その一歩手前までいってゴタゴタしていまう。
Fate that damages her husband's luck
It is a cause that women have.
Husband's luck (damaging and shaving the life turnip with invisible power, but it does not necessarily mean laying the husband under his hips or abusing him in daily life. Of course, in such cases as well. There is nothing wrong with it, but as I wrote before, there are cases where the fate appears in the character and cases where it does not appear at all in the personality. This is also the case with this fate, and rather the woman with this fate is abusive. It is difficult to get rid of it because there are many good wives and wise mothers who can be used by their husbands. Edogawa Yanagi "Poison is decocting medicine between the next"
There is a phrase, but this impresses me with the phrase "a woman with this prisoner relationship".
The meaning of this phrase is that the owner is sick and sleeps all year round. When I ask the house, the young beautiful Hosono is brewing medicine in the next room where the owner is sleeping. However, in reality, this beautiful Hosono is poisonous to the sick husband, so it is ironic that Hosono is decocting the medicine and that the poison is the medicine.
Having a woman with this connection as a wife can make her husband sick all year round, or work poorly, failing all year round, and prone to traffic jams. Luck is very bad because of the loss of vitality. No matter how talented or skillful you are, you will always be caught up in one misfortune. The more you can use it in your heart, the worse your husband's luck will be, which is troublesome.
As is often the case in the world, there are cases where a husband who has been waiting for a fine prince makes another woman, and people are wondering because he is far more brilliant and smarter than that woman. This is because Hosono has a cause to hurt her husband's luck, so her husband has a vital self-defense instinct.
What kind of connection do you have? Of course, it often happens in middle age that I could afford it economically in the middle age.
One of the reasons is that Hosono's color has declined, but basically, when he was young,
My husband also has a stronger vitality, so I can tolerate my wife's luck damage, so I feel so much
No, but as we get older, our vitality weakens and we want a place to relax.
The woman who has this strong connection is the so-called "post-family luck", which is the cause of sexuality.
One husband escapes to another woman as mentioned above, and a husband who has no sexual relations escapes to a hobby,
Immerse yourself in work and become a cold family.
If you are a husband with weak vitality, you will die. In other words, this is the reason why it is called post-family luck. If you want to have a happy family as a woman, you must first cut it.
○ Fate of marital relationship disorder
It is a cause of disability in marital relationship and marriage. Somehow their personalities don't match each other, and they are dissatisfied all year round, and they are constantly messing around and becoming a cold family.
Or, although they have a love for each other, one of them gets sick and is forced to live separately, or because of work, they live in a farewell. Anyway, regardless of whether or not you have a love affair, the couple will not get along well because of the relationship such as Shuto. I can't go to the point where I'm divorced, but anyway, I'm going to get one step closer all year round.
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