コロナ禍2年目に求められた本質的な良さ
少し値段は高くても、おウチごはんを格段においしく仕上げてくれる調理家電が売れましたね。予想外に外食自粛モードが長引く中でせっかく料理するなら、おいしいものを≠「うマインドが高まった結果ではないでしょうか? 2020年は、自宅で居酒屋気分が味わえたり、SNS映えするカフェ飯が作れたりといった、エンタメ要素の高い商品がウケました。が、2021年は一時的な満足感ではなく、本質的に良いものがヒットしていると思います。
操作性に優れている商品が増えたのも特徴です。以前は機能が多いほど操作が複雑でしたが、これまで自炊しなかった人も料理をするようになったことで、メーカー側もユーザーフレンドリーなものを目指したのでしょう。
そんな、コロナ禍2年目ゆえの消費傾向の変化は、感染症対策家電の売れ行きにも見てとれます。衛生的な空間を保ってくれる空調や加湿器、スマホで管理できる体温計、コンパクトな自動消毒器など、withコロナ時代に寄り添う商品が好調を見せています。
日々の換気、消毒、検温もすっかり当たり前のことになって、少しでも効率的で、安心・安全なものが選ばれる傾向に。こうしたもの選びの基準は、今後も変わらないでしょう。
ソニー『WF-1000XM4』
オープン価格(実勢価格約3万3000円)
業界最高クラスのノイキャン性能を実現したモデルで、ハイレゾコンテンツも原音に忠実に再現する。「外さずに会話ができる『スピーク・トゥ・チャット』機能がテレワークで役立つと人気です」(商品企画・辻
発売7か月で5万5000台販売
ゲオホールディングス『GRFD-SWE500HT01』
オープン価格(実勢価格約5000円)
VTuberとコラボなどで認知拡大を果たしたモデルで、低価格帯ながらANCも搭載。「イヤーセンサー、ワイヤレス充電、IPX4対応など、コスパの良さで人気に!」(製品開発1課・廣常秀明さん)
〈WATANABE’S REVIEW〉
ノイキャンは、外部マイクでノイズを拾って打ち消すフィードフォワード方式を採用。これは、低音カットを重視したのかもしれませんね。