大日如来(だいにちにょらい、梵: Mahāvairocana)は、真言密教の教主である仏であり、密教の本尊[3]。一切の諸仏菩薩の本地。
胎蔵曼荼羅の胎蔵大日如来(中央)
11世紀から12世紀(平安時代)に作られた大日如来像、
重要文化財、東京国立博物館蔵
胎蔵曼荼羅
金剛界曼荼羅
大日とは「大いなる日輪」という意味です。太陽を司る毘盧舎那如来がさらに進化した仏です。密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。また、すべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの異なる捉え方があります。金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。また、胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。この2つが揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がるのです。
真言
- オン・バザラ・ダト・バン (金剛界)
- ナウマク・サンマンダ・ボダナン・アビラウンケン (胎蔵界)
- Namaḥ samanta-buddhānāṃ, a vi ra hūṃ khaṃ