自宅の家電をさらに便利に使える「スマートプラグ」。壁のコンセントと家電の間に設置するだけで繋いだ家電をIoT化できるので、スマホやスマートスピーカーと連携して遠隔操作ができるようになります。
そこで今回は、スマートプラグのおすすめモデルと選び方をご紹介します。選び方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
スマートプラグとは?
スマートプラグとは、壁のコンセントに挿して使用するプラグアダプターや、たこ足配線用のマルチタップをスマート化した機器のこと。電灯やストーブ、エアコンなど接続した家電をIoT(Internet of Things)化してインターネットに繋げられるのが特徴で、スマートプラグと連携したスマホのアプリや、スマートスピーカーから電源のオンオフが遠隔操作で可能になります。
家電の利便性を向上できるのもスマートプラグの魅力。自宅の照明やエアコンを消し忘れた場合でも外出先から一括で電源をオフにできたり、指定した時間帯にストーブを稼働させたりできます。また、ランダムで照明をオンオフするように指定することで、旅行中の防犯対策に活用できるのも特徴です。
スマートプラグの選び方
コンセントの口数をチェック
スマートプラグには、プラグアダプターのようにコンセントの口数が1個のモノだけではなく、マルチタップのように複数個のコンセント口を設置しているモノもあります。口数が1個だけのモデルであっても機能が制限されることはないので、基本的にはスマートプラグに接続したい家電の数に合ったコンセント口数を搭載したモデルを選びましょう。
複数個のコンセント口を備えたスマートプラグのなかには、USBポートを搭載するモデルも発売されているのがポイント。スマホやタブレットの充電が手軽に行えるだけでなく、USB接続のミニ扇風機や卓上LEDライト、スマートスピーカーなどを繋げることで電源の管理も可能になります。
日本のコンセントに使用できるかチェック
スマートプラグを選ぶ際は、プラグ部分が日本のコンセント形状「Aタイプ」に適合しているかの確認が重要。モデルのなかには海外向けのプラグ形状のまま販売されているモノもあります。同梱の変換アダプタを装着すれば使用できるものの、本体のサイズが大きくなってしまうため、日本のコンセント形状に合ったモデルを選ぶのがおすすめです。
また、日本の対応電圧である「100V」をカバーしているかも忘れずにチェックしましょう。価格が安いモノだと海外向けの電圧にしか対応していない場合が多く、日本で使用するためには変圧器を別途設置する必要があるので注意が必要です。
形状をチェック
スマートプラグを導入する際は、形状が壁のコンセントや前に置く家電を邪魔しないかを確認しておきましょう。大半のモデルは横長のデザインが採用されていますが、壁にあるコンセントの位置や、形状によってはスマートプラグがほかのコンセント口を塞いでしまう場合があります。
また、コンセント前に家電を設置する場合は十分なスペースを確保できるかも重要。スマートプラグは小さいモノでも奥行きが約5cmあるので、スペースも含めると家電とコンセントの間に10cmほどの余裕を確保しておく必要があります。もし十分な設置スペースが確保できない場合は、延長コード式のモデルを選びましょう。
対応する音声デバイスをチェック
スマートプラグのなかにはスマートスピーカーとWi-Fiでワイヤレス接続できるモデルも登場。スマートスピーカーをスマートプラグと連携させることで、Amazon Alexaなどの音声アシスタントを介して、繋げた家電を音声で操作できるようになるのがポイントです。「アレクサ、電気つけて」などの音声コマンドが使えるので、IoT化した家電の利便性がさらに向上します。
ただし、スマートプラグのモデルによっては対応していないスマートスピーカーもあるので注意。Amazon EchoやGoogle Homeは日本に比較的早く上陸したので対応モデルのラインナップが充実していますが、Apple HomePodに対応するモデルはまだ少ないのが現状です。
機能をチェック
消費電力チェッカー
消費電力チェッカー機能を搭載したスマートプラグは、接続した家電で使用される日々の消費電力を確認できるのが特徴。使用した消費電力はスマホアプリ上でグラフとして可視化できるので、電気の消費量を参考に家電の稼働時間や、使用頻度を改めることで省エネ対策に役立てられます。
さらに、子供や高齢家族の行動を監視するツールとして活用できるのもポイントです。例えば、自宅から離れた場所に住む両親の家に消費電力チェッカー付きのスマートプラグを設置すると、接続したテレビやエアコンの電源が操作された場合にアプリ上で確認が可能。異常なく無事に生活していることが把握できます。
スケジュール設定
スケジュール設定機能を搭載したスマートプラグは、あらかじめ指定した時間帯や日の出・日の入りに合わせて家電の電源オンオフを設定できるのが特徴。例えば、ストーブを早朝や夕方以降にだけ起動するように設定すれば、毎回いちいち電源スイッチを押さずに決まった時間に部屋をあたためられます。また、外出・帰宅の時間帯に合わせて家電の電源を一括操作できるのもポイントです。
加えて、タイマー機能を使えば、「今から〇分後に電源をオンオフする」という予約操作も可能。就寝前にエアコンを「30分後に電源をオフにする」と設定しておけば、消し忘れを防ぎつつあたたかい部屋で快適に眠れます。
IFTTT
IFTTT(イフト)とは、「If This Then That(もしこれをしたらあれを発動する)」の略で、スマートデバイスとウェブの連携を高めてさらなる作業効率化を図れるウェブサービスのこと。事前にIFTTTのアプリ上で起動条件と行動を設定しておくことで、スマートプラグに接続した家電の電源を、特定の条件が満たされた場合に自動で制御できるようになります。
例えば、対応の温度センサーや人感センサーが必要ですが、「温度が〇℃以下になったら接続したストーブの電源をオン」や「人物が半径〇m以内から消えたら接続した照明の電源をオフ」などの自動操作が可能。また、スマートスピーカーと連携すれば、子供の「ただいま」の声が聞こえたらスマホへSMSで通知するなどのコマンドも使用できます。
スマートプラグのおすすめモデル
リンクジャパン(LinkJapan) スマートプラグ ePlug C1
スマホやスマートスピーカーと連携できるスマートプラグです。電源コンセントの間に本製品を挟んで差し込むだけで、手軽にリモコン付き家電に早変わりします。
さらに、便利なタイマー機能付き。リピート機能が付いているので、曜日や時間帯に応じて繰り返しも可能です。外からでも操作できるため、消し忘れが気になる方にもおすすめ。
また、Amazon AlexaやGoogle Homeにも対応。声をかけるだけで、ホットカーペットをつけたり照明を明るくしたりできます。本体を複数購入しても、スマホアプリで一括管理できるのもメリット。基本的な機能が充実したスマートプラグです。