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2020年12月27日

カメラ  DJI Osmo Pocket - In-Depth Review  毎日持ち歩いても苦にならない新ジャンルのカメラ



DJI Osmo Pocket - In-Depth Review

 

ポケットサイズなのに単独撮影できるのがうれしい


Osmo Pocketはドローンなどでおなじみの中国DJIの“超小型ジンバルカメラ”だ。

ジンバルというのは、ひとことで言ってしまえば強力な動画用の手ぶれ防止装置。主に撮影者が歩いたり走ったりしながら撮影する時に使うもので、まるで見えないレールの上をカメラがホバークラフトのようにスムーズに進んでいくかのような映像を撮影できる。カメラ内の手ぶれ補正機能と違い、カメラそのものを取り付けて揺れを吸収してしまうものだ。

古くは映画用のSTEADICAMというカメラをやじろべえのような重量バランスをとったアームに載せて撮影するものだったが、本モデルを含む最近のものは「アクティブ・ジンバル」と呼ばれ、リアルタイムでセンサーが揺れを感知し、それをキャンセルするように電子アクチュエーターでカメラを動かして揺れを吸収する。Osmo Pocketはパン軸/チルト軸/ロール軸、つまり左右/上下/水平方向回転を補正してくれる「3軸アクティブジンバル」を備える。特別な訓練なしでもそれなりに美しい“ムービングカメラ”撮影ができると言っていいだろう。

これまでもジンバルカメラは業務用・家庭用を含めてたくさんリリースされてきたが、このOsmo Pocketが画期的と言えるのは、何といってもこのサイズ。高さ121.9mm、重量わずか116g。「ポケット」「ミニ」といった名前を冠したガジェットは多いが、間違いなくポケットに入るサイズだと言える

 










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タッチ操作対応の1型液晶を搭載。スマホライクな直感的な操作が可能

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それにもましてうれしいのは、この小さな本体だけで単独撮影ができること。多くのジンバルカメラは、映像のモニターとしてスマートフォン(スマホ)を組み合わせて使わなくてはいけないのだが、咄嗟(とっさ)の撮影の時にこのセッティングが面倒なのだ。また、多くのモデルはスマホとの映像インターフェイスがWi-Fiなどの無線となっているため、撮影中にモニター映像が乱れることやセットアップに時間がかかることも多かった。

ところがOsmo Pocketは本体に切手サイズよりも小さい(実測20×18mmほど)のタッチ液晶パネルを搭載。電源ボタンを押したら、ものの5秒で撮影を開始できる。

本体にはボタンが2つしかなく、左が撮影のスタート&ストップを操作する「シャッター/録画ボタン」、そして右側が電源と動画/写真のモード切り替えの「電源/ファンクションボタン」だ。それ以外の設定はほとんどがタッチ液晶で行える。画面が小さいのでメニュー操作が大変ではないかと思ったのだが、ほとんどの項目は1画面1アイコンの大きな表示で、タップとスワイプで快適に行える。

スマホとドッキングでさらに便利に使える


実際の撮影も簡単だ。電源ボタンを2秒間押して電源を入れたら、あとは撮影スタートボタンを押すだけ。カメラで特定の被写体を追うのもとても簡単。画面上で撮影したい被写体を指でドラッグすると、その中の被写体をパターン認識していつも画面の中心あたりにくるようにカメラが追いかけてくれる。残念なのは、この便利な追従機能が4K撮影時には使えないこと。小型カメラとしてはまだ珍しい、秒間60コマの本格的な4K撮影機能を搭載しているだけに、ここで便利な機能が生かせないのは惜しい。

街などを歩きながらさまざまなものを写したい場合、ジンバルはカメラを左右に振ってもこれをブレとみなして思う方向に向きにくかったりするものだが、こういう場合にはFPVモードに切り替えれば、敢えて速い動きをキャンセルせずに素早い動きでもカメラが思う方向に向きやすくなる。

それでもあちこちにカメラを向けているうちにだんだんとカメラの向きがセンターからずれてしまったと感じた時には右ボタンをダブルクリックすればすぐさま上下左右ちょうど真ん中の初期位置に戻る。そしてタッチ画面右端を指で上下にスライドすれば、カメラの上下向きも調整可能だ。

大きなジンバルでは本体にジョイスティックが装備されていて、これを動かせばカメラの向きが自由に微調整できるものがある。Osmo Pocketにこれがないのは残念だが、スマホを組み合わせると可能になる点には唸らされた。

本体には付け替え式の「USB Type-C/Lightning」端子が搭載されているのだが、専用アプリ「DJI MIMO」をダウンロードしたスマホにこの端子をつなげればOsmo Pocketとスマホがドッキングし、スマホの画面で撮影中の映像をモニターしたり、細かなセッティングも画面で行うことができる。この時、スマホ画面にバーチャルジョイスティックが表示されるので好きな方向に指をスライドさせればカメラの向きがどの方向にでも微調整できてとても便利だった。
posted by gomabon at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | デジカメ
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