自宅勤務やテレワークが推進される昨今、「仕事にもビジネスにも使える高性能なパソコンが欲しい」という需要が高まり、売れ行きも好調な様子。一口にゲーミングパソコンと言っても、据え置き型のデスクトップタイプ、持ち運び可能なノートタイプなど様々なバリエーションがありますが、あくまで性能を追求するのであれば、やはりデスクトップ型がおすすめです。
ゲーミングデスクトップパソコン選び:グラフィックス性能をチェック
ゲーミングパソコンは総じて高いグラフィックス性能を誇りますが、グラフィックス処理を担うプロセッサであるGPU(グラフィックスカード)によって能力が大きく左右されるため、製品選びにおいてはもっとも注目すべきポイントと言えます。
現在販売されているゲーミングパソコンに搭載されるGPU(グラフィックスカード)は、NVIDIAの「GeForce RTX 20」や「GeForce GTX 16」、あるいはAMDの「Radeon RX 5500」シリーズが主流です。基本的に、型番の数字が大きいほど性能が高くなります
現行のゲーミングパソコンは、NVIDIAの「GeForce RTX 20」や「GeForce GTX 16」シリーズ、あるいはAMDの「Radeon RX 5000」シリーズのどちらかを搭載している場合がほとんどです。
それぞれにエントリークラスからハイエンドまでの製品をラインアップしており、基本的には高価な製品ほど性能が高くなりますが、上位製品はGPU(グラフィックスカード)単体で10万円を超えてくる場合があるなど、全体的に高価なのがネックとなります。ゲーミングパソコンを購入する場合、価格と性能のバランスを考え、どのGPUが適切かを判断する必要があるでしょう。
とは言え、ゲームタイトルや設定によって負荷の大きさは異なるため、基本的にはゲームをプレイしたい解像度にあわせた選択をするのがおすすめです。一般的な解像度フルHD(1920×1080ピクセル)のディスプレイしか持っていない場合、ゲーム側の解像度もフルHDに設定することになるため、ミドルクラスのGeForce GTX 1660 SUPERやGTX 1660 Ti、またはRadeon RX 5500XTがあれば事足りる場面がほとんどと言えます。
一方、ごく一部の超高負荷タイトルでも最高設定で快適なプレイがしたい場合や、WQHD(2560×1440ピクセル)、4K(3840×2160ピクセル)などの高解像度ディスプレイを使いたいといった目的があるなら、GPUもそれに合わせて高性能なGeForce RTX 2070 SUPER、Radeon RX 5700(XT)といったハイエンド製品を選択するのがベストです。
ゲーミングデスクトップパソコン選び:搭載するCPUをチェック
現行世代のゲーミングデスクトップパソコンにおいては、CPUの選択肢は非常に豊富です。ほんの数年前までは、ゲーミング向けのCPUと言えばIntelの「Coreプロセッサ」一強時代が続いていましたが、ここ最近はAMDの「Ryzen」シリーズが性能面でCoreプロセッサに肉薄するようになり、特にハイエンド帯ではどちらのCPUも魅力的なチョイスと言えます。
AMDの「Ryzen」シリーズも、最新世代ではゲーム性能においてIntel製CPUに引けをとりません。DirectX 12に対応するゲームタイトルはマルチコアCPUを生かせる設計となっている場合が多いため、CPUのコア数/スレッド数は選択の目安となります
最新世代のIntel第9世代Coreプロセッサで言えば、メインストリーム最上位の8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900K」を筆頭に、ハイエンドの「Core i7-9700」、ミドルクラスの「Core i5-9400」あたりが採用されたゲーミングパソコンが多いです。AMDの第3世代Ryzenでは、12コア/24スレッドを誇る上位CPU「Ryzen 9 3900X」、ハイエンドの「Ryzen 7 3700X」、ミドルクラスの「Ryzen 5 3500」がメジャーどころでしょう。正直なところ、現在はどちらのメーカーの製品もそん色ない性能を発揮できるため、メーカーよりもCPUのコア数/スレッド数に注意することをおすすめします。
やや古めのFPSタイトルなどをプレイする場合、あまり多くのコア/スレッドを使わない設計の都合もあってCPUの影響は相対的に小さく、4〜6コア程度でもまったく問題ないゲーム体験が可能です。一方、近年のビッグタイトルは多くのコアに作業を振り分けられることもあり、CPU性能がグラフィックス処理の足を引っ張ってしまうことも。ゲーム配信などもあわせて行う場合はさらにCPU負荷が高まるため、メニーコアなCPUを搭載したパソコンがおすすめです。
ゲーミングデスクトップパソコン選び:ストレージの容量をチェック
見過ごされがちですが、近年の大作ゲームは求められるパソコン性能だけでなく、ストレージ容量も増加傾向にあります。高いスペックを求められる大作タイトルにおいては、1つのゲームだけでインストール容量が100GBを超えることも珍しくなくなり、場合によっては150GBをオーバーするようなソフトも登場しつつあります。システムドライブが256GB程度の容量しかない場合、2〜3本のゲームをインストールしてしまえばそれで終了、ということにもなりかねません。
ゲーム配信サイト「Steam」で購入したゲームなどは、クラウド上にセーブデータが保存されるため、一度アンインストールしてもセーブデータがアカウントに紐づいた状態で残りますが、新しいゲームをインストールするたびに古いゲームをアンインストールするのも面倒でしょう。
システムドライブは最低500GB以上、できれば1TB程度を目安に製品を選ぶことをおすすめします。また、データ保存用のドライブとしてSSDが搭載されていれば文句なしです。HDDをデータドライブとして搭載しているゲーミングパソコンはそれなりに多いですが、重いゲームを保存してしまうと起動や読み込みに時間がかかるため、やはりSSDが望ましいと言えます。
フルHDでFPSを楽しむなら マウスコンピューター「G-Tune EN-Z」
AMDのGPUである「Radeon RX 5700」を搭載し、CPUにIntelの「Core i7-9700」を採用したハイエンドゲーミングパソコン。スペック的にはフルHD〜WQHD解像度でのゲーミングに適しており、144Hz以上のハイリフレッシュレート液晶ディスプレイを活用し、人気の高い競技系FPSシューター「Apex Legends」「レインボーシックス シージ」などをプレイする場合も存分に性能を発揮できます。
メモリ容量は16GBで、ストレージは高速かつ容量も及第点な512GB NVMe SSDを搭載し、さらに2TBのデータ用HDDを併載しています。直販価格は17万280円と、ゲーミングパソコンとしては価格も高すぎないため、汎用性の高いモデルが欲しい場合は魅力的な選択肢となるはずです。
4Kでも安心のハイスペック機 Dell「NEW ALIENWARE AURORA スプレマシー・RTX搭載」
GPUにNVIDIAの「GeForce RTX 2080 Ti」、CPUにIntelの「Core i9-9900K」を搭載したDell(デル)のハイエンドパソコンの鉄板構成とも言えるモデル。ゲーミングパソコンらしいデザインにも注目ですが、多くのゲームタイトルでフルHDやWQHD解像度はもちろん、4Kでのゲームプレイも現実的な性能が最大の特徴。性能に妥協しないのであれば、このCPUとGPUの組み合わせはベストチョイスに近いですが、標準構成だけでも価格が30万円を超えてきます。
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