人間は特別な健康法を講じなくても、ごく自然な生活をしていれば、健康維持のためのシステムによって健康に生きていくことができるようにつくられています。病気になるのは体質が劣化し、代謝異常が引き起こされ、生体システムの働きが阻害されているからです。
その阻害要因とは、具体的には―「極度のストレス」「不健全・不自然な食生活」「有害物質の体内蓄積」「運動不足」「過労・オーバーワーク」の5つです。
現代人、特に都会に住んでいる人々は、昔の人々と比べ日常的に多くのストレスにさらされています。生活それ自体が、ストレスをため込む原因となっており、生体システムの働きを阻害しています。物質主義・金銭欲望追及主義に洗脳された現代人の多くが、不必要な欲求不満を抱き、わざわざ無意味なストレスを生み出しています。
また食生活の欧米化によって、大半の現代人は必須栄養素の欠乏状態を引き起こし、細胞レベルの健全性を大きく低下させています。油や肉・砂糖などを大量に摂り続け、自ら不調を招いています。そして環境汚染物質や食品添加物など、さまざまな有害物質が体内に取り込まれ、いっそう体質劣化に拍車をかけることになっています。
さらに現代人の多くは、交通手段の発達や生活の機械化によって、体を動かすことが少なくなり、運動不足から全身の筋力低下を引き起こすようになっています。不規則な生活によって生体リズムを狂わせ、オーバーワークによって身体を酷使し、自律神経やホルモンなどの全身調節系に異常をきたすようになっています。
こうしたことが重なり合って、現代人の大半が、生体システムの能力を大きく後退させ、身体全体を弱体化させています。健康のための4つの条件を、ことごとく踏み外しているのが現代人なのです。そして当然の結果として、健康を損ない、病気を多発させることになってしまっています。
病気とははっきり診断されないまでも、日本人の大半が半病人というべき、きわめて低い健康レベル・病気寸前の状態に置かれています。いつ3大成人病(ガン・心臓病・脳卒中)や糖尿病・アレルギー・骨粗しょう症になっても不思議ではないのが、日本国民の実情なのです。
健康レベルを高め、生体システムが働けるようにするためには、こうした阻害要因を取り除けばよいのです―「ストレスをため込まない健全で安定した精神状態」「健全な食生活」「適度な運動」「十分な休養」を実践するということです。これらは、健康のための4つの条件と言えます。私たちが健康に人生を過ごすためには、この4つの条件をすべて満たすことが必要となります。
「健全な食生活」「適度な運動」「十分な休養」によって、体内に蓄積された有害物質はスムーズに排泄されるようになります。
健康のための4つの条件
- ストレスをため込まない健全で安定した精神状態
- 健全な食生活
- 適度な運動
- 十分な休養
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