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2023年03月29日

グリッドマンユニバース

「この世の中には、人として守るべき物が三つある! 約束と、愛と、〇〇〇だっ!」
という台詞を最近皆さんは耳にしていませんか。
この作品の影響です。はい。
ちなみに〇〇〇には、自分の好きなものを入れてください。締め切りとか選挙公約とかね。

「グリッドマンユニバース」は、劇場アニメです。
円谷プロの往年の特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」を原作とするテレビアニメ「SSSS.GRIDMAN」と「SSSS.DYNAZENON」の2作品をクロスオーバーさせて描いた作品です。
ざっくり言うと、アニメ2作品が大変好評だったので、ご褒美で作られた映画です。
2作品は別々の物語ですが、グリッドマン世界という点では繋がっています。
その二つを合体させた、後日談であり、ファンサービスの見本のような映画です。
基本的に2作品を見ている人に向けた映画なので、細かい説明は省略されています。登場人物がやたらと多いのですが、全員集合なんだから仕方がない。賑やかで大変結構だ。
怪獣とか巨大ヒーローとか巨大合体ロボとかがいっぱい登場します。美少女もいっぱい出ます。
お客さんは20歳以上の男子が圧倒的に多い傾向にあります。オレは58歳ですが何か。
なんと言いますか、こういう映画こそ「応援上映(大声アリ)」がふさわしいかと思います。
たぶん、見ていた全員が(オレも含めて)「バトル・ゴー!!」って心で叫んでいる。
そういう映画です。てへ。
gridman univ01.jpg「グリッドマンユニバース」
2023年製作/118分
監督 雨宮哲
原作 グリッドマン
脚本 長谷川圭一

posted by ゆうすけ at 19:14 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年03月21日

シン・仮面ライダーとエブエブ

今日は2023年の3月21日です。春分の日です。これから昼間の時間が長くなります。春ですね。
ついでにいうと、本日3/21は一粒万倍日、天赦日、寅の日が重なる“最強開運日”だそうです。
日本がWBC準決勝でメキシコに逆転勝ちしたのはそのおかげだという説がありますが、時差があるので現地では20日なんだけどね。皆さんはいいことありましたか。

管理人は最近続けて映画をご鑑賞しておりますが、いまいち大当たりが来ない。おかしいなあ。
シン仮面ライダー.jpgエブエブ.jpg

ひとつめは「シン・仮面ライダー」
アニメ監督の庵野秀明氏が実写で撮った「仮面ライダー」です。
「シン」シリーズの4つめかな。老後を自分の趣味に活かしてる稀有な映像作家です。
平成、令和の「仮面ライダー」シリーズに馴染んでいる人にはキツイかもしれない。
原作である石ノ森章太郎のマンガと、昭和のTV版「仮面ライダー」へのオマージュです。
冒頭からいきなりチェイスシーン、アクションシーンが続きます。
謎の組織ショッカーの改造手術を受けた主人公が、ヒロインの手引きで逃走しているのですが、あとからまとめて一気に説明されるので、よく聞いてください。例によって未知の単語や概念が連発します。
序盤はワクワクして始まりますが、だんだん下降してゆく映画です。
ものすごく豪奢な自主製作映画と言えなくもない。庵野監督の映画って、だいたいみんなそうなんだけど。
「シン・ゴジラ」や「シン・ウルトラマン」に比べると、ややエンタメ性に欠けます。
ものすごくたくさんある「仮面ライダー」のバリエーションのひとつと捉えてください。

ふたつめは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(略称:エブエブ)」
2023年のアカデミー賞を、作品賞・監督賞を含めて8つも獲っています。すごいね。
ものすごく格調高いとか、至高の映像美とか、心の琴線に触れる人間賛歌とか、いろいろ期待して観に行くとバッサリ裏切られます。オレみたいに。うわーん。
この映画、じつは単なる家族映画です。どん詰まりのお母さんが再生する映画ね。
人生の底辺にいるマッマが、なんやかんやあって、最後は家族と笑顔になるお話です。
途中の「なんやかんや」の部分に、今回は「マルチバースを駆け巡ってカンフーで闘う」が入ります。
マルチバースの理解はすっごい薄めで、そのマルチバース世界を破壊しようと目論んでいるのは実の娘です。
世界を救う指令を出すのはパッパなので、基本的に親子喧嘩だということは明白です。
管理人が好きなジェイミー・リー・カーチス(この映画で助演女優賞のオスカーを獲った!)は、国税局の職員です。親子喧嘩に巻き込まれる数少ない一般人のひとり。
じつはこの映画を観に行ったのは、ジェイミー・リー・カーチスがオスカーを貰ったと聞いたので、ご祝儀で出かけたわけです。うむ、やっぱ老けたね。
「エブエブ」が面白いかどうかは、観る人(観測者)の状態により変化します。
人生が失敗続きで「こんなはずじゃあ・・・」と思っている人には心に響くものがあるかもしれない。
特に不平不満もなく暮らしている人には、なんか下品でガチャガチャした映画で、バース・ジャンプ(別宇宙への移動)って「セクシーコマンドー」じゃねえのって思うぐらいでしょう。
管理人はあまり心に響かない派でした。
だからエンドロールの曲は、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん」のOP曲、PENICILLINの「ロマンス」にして欲しかった。
〜愛に気づいてください 僕が抱きしめてあげる〜
posted by ゆうすけ at 13:02 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年01月08日

ゲット・アウト

get out 意味: (外へ)出る; 外出する; (立ち)去る.Get out! 出ていけ; 《俗語》 ばかな (2) (乗り物を)降りる.
(3) 逃げ出す.(4) 〈秘密などが〉漏れる, 知れてしまう.
というような意味がある「ゲット・アウト」ですが、映画のタイトルでもあります。
監督は最新作で「NOPE」を撮っているジョーダン・ピール。
彼の監督第1作が「ゲット・アウト」です。
getout01.jpg「Get Out]
2017年製作/104分/アメリカ
脚本・監督ジョーダン・ピール

アフリカ系アメリカ人の写真家クリス君が、白人の彼女ローズの実家へ招待されて、いろいろ歓迎されるんだけどなんか居心地が悪いなあ・・・という感じで物語が始まります。
あらすじを書くとネタバレになるし、ジャンルも伏せておいた方が良いと思うので書きません。
何も知らずに見ていただくのがいちばん楽しめると思います。

じつはこの作品、第90回アカデミー賞で脚本賞を獲っています。脚本もジョーダン・ピールが書いているので、恐るべき才能です。
管理人はブルーレイを借りて見たのですが、本編のオマケとして、特典映像が入っています。
予告編とか未公開シーンとかアナザーエンドなどが入っているアレです。
他の作品でもだいたい入っていますが、管理人はこういうオマケがあまり好きじゃない。
せっかく本編が面白かったのに、わざわざ舞台裏とかNGカットを見せて、興ざめにする意味が分からない。
この映画、本編がやたら面白いので、もうそれで満足だったのですが、「せっかくだから」ということでオマケも見てしまった。
ちょっと驚きました。特にアナザーエンドと、本編の副音声に入っている監督自身のコメンタリー。
アナザーエンドが変更された理由は、監督のコメンタリーを聴くと分かります。
そのコメンタリーが、今まで聴いた中で一番面白い。
ちょっとだけ聴くはずが、結局まるまる全部聴いたので、映画を2回見たことになります。
あらかじめ書いておきますが、コメンタリーは冒頭からネタバレしますので、初回は普通に見てください。
そのうえで、映画製作や脚本の構造などに興味がある「映画好き」な人には、このコメンタリーを聴くことを強くお勧めします。
なんか映像学科の講義みたい。ものすごく勉強になる。すっごい得した気がする。
映画をレンタル店で借りて観ると、たまには良いこともあるよってお話でした。
posted by ゆうすけ at 20:36 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年12月31日

かがみの孤城

2022年の大晦日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
管理人は、昨日(12/30)と明日(1/1)が仕事なので、まったく年末年始という気分にならず、せっかくの休日だから、という理由で朝から映画を観てきました。
本日鑑賞したのは「かがみの孤城」
原恵一監督の最新作です。
原監督は「クレヨンしんちゃん」の劇場版ですっごい傑作を作った方です。アニメ映画監督の中で「紫綬褒章」を貰っている稀有な方。実力は折り紙付き。
原作は辻村深月さん。作家です。それもベストセラー作家。アニメの脚本も書いています。「ドラえもん のび太の月面探査記」の人です。
原作・監督が鉄板なので、絶対外さない映画だと思っていたら、うわ、この大晦日に今年のベストが出てしまったかも、という驚きに震える作品でした。はい、傑作です。
kagaminokojyou01.jpg「かがみの孤城」
2022年12月公開 上映時間:116分
監督 原恵一 原作 辻村深月
制作 A-1 Pictures

この年末年始は「スラムダンク」や「アバター2」など、面白い作品や気になる映画がいっぱいですが、映画館で見る映画を決めていない人がいたら、ぜひ選んで欲しい。たぶん一生忘れない映画になるでしょう。
といいつつ、ちょっとご注意。
決して楽しいだけの映画ではありません。原作では「すべての生きづらさを抱えている人たちへ」と宣伝されているように、ちょっと内容は重い。
それから、アニメは、今風のCG全開とか、派手なアクションとか、すごいメカとか、ありません。
原監督の作品を何本か見ている方なら分かると思いますが、地に足がついています。奇を衒わず真っ向勝負の映画です。なんで実写じゃないの、という疑問を持つ人が出るぐらい地味に抑えています。でもアニメだから良いのです。なぜならアニメは100%制作者のイメージで成立するものだから。キャラクタのどんな小さな動きや芝居も、洋服や髪の揺れも、背景や小道具の細部に至るまで一切の偶然がなく、完全にコントロールできるからです。原監督はそれが出来る監督なのです。

この作品は、ファンタジーな設定にミステリーが乗っかったような構造になっていて、謎ときの部分では登場人物より先に仕掛けが分かってしまうかもしれません。
それでも大丈夫。ご安心ください。
優れた作品の多くがそうであるように、ストーリー(プロットといっても良いです)とドラマ(管理人は感情の流れ、エモーショナルな流れをこう呼んでいます)との両輪が上手く噛み合っているのが傑作なのです。
プロットが先読みできたからといって、そこで興味が途切れるものではありません。
人が人を想うドラマが最後まで皆さんを楽しませてくれると思います。

管理人がこの映画で唯一残念だったのは、「来場者記念特典」が貰えなかったことかな。
公開1週間でもう無くなってしまったのだろうか。それとも劇場入口のお姉さんが渡し忘れたのか?
この特典は、「かがみの孤城」の〈その後〉のシーンが描かれたポストカードです。
原作者・辻村深月の原案を原恵一監督とともにアイデアを膨らませ、キャラクターデザイン・佐々木啓悟氏(A-1 Pictures)がイラストで描き下ろしたものです。
映画を観た人は、もの凄く欲しくなるカードです。
見たい。欲しすぎる。
posted by ゆうすけ at 13:50 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年10月19日

2022年秋アニメ

気が付けば10月も半ばを過ぎております。皆様お元気ですか。私は元気です。
そんなわけで、2022年の秋アニメも着々と始まっています。
今期は見るものが多いですね。毎回多いと思うけど、今回は充実度が増して多い。
管理人が見ているものは、ざっくり以下のとおりです。
「SPY×FAMILY 第2クール」
「うる星やつら」
「チェンソーマン」
「ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION」
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
すべてを見ることはできないので、5本だけにしています。
話題の作品ばかりなので、あまり説明は必要ないかな。
5本のうち4本は原作ありなので、オリジナル作品は「水星の魔女」だけ。
そのせいか、話の続きが気になる。それは誰でも同じなので、放送直後のSNSの書き込みがすごい。
歴代のガンダムで、リアルタイムでこんなに話題や人気が出たのは、じつは初めてではないかと思える。
SEEDや00のときもそれなりに盛り上がっていましたが、Twitterなどの画像や動画も貼れるSNSが今ほど普及していなかったので、やはり時代の進化はすごいなあと思うのですよ。
suretta01.jpglum01.jpg

画像は左が「水星の魔女」の主役のスレッタ・マーキュリー、右がおなじみ「うる星やつら」のラムちゃん。
どちらも令和らしいデザインに仕上がっています。
とくにラムちゃんの方は、元々が「昭和」のマンガだったので、新しいキャラデザインを見たときにちょっと驚きました。
あまり変えるところが無いだろうと思っていましたが、髪色を明るくして、アイシャドーも青からブラウン系、瞳の色も暖色にしています。メイクはナチュラル系で、スタイルも少しスレンダーに。顔の描き方も今風のタッチに変えていて、特に鼻のデザインが可愛くなっています。(すこし上向きで、原作に近いと云える)
一方のスレッタちゃんは、まさかの「麿眉毛」で、えもいわれぬ「タヌキ感」を醸しています。
「水星」というド田舎からやってきた転校生、という設定ですが、なぜかモテモテ。なぜだろう。
「ガンダム」での主人公が女性パイロット、というのは初めてですが、かなり好調です。がんばれスレッタ。

「チェンソーマン」と「ベルセルク」は、どちらも「死と破壊と暴力」が好きな方におススメです。
「チェンソーマン」はMAPPAというアニメスタジオが独占製作していますので、かなりやりたい放題です。
「ベルセルク」は、以前製作された劇場版アニメ3部作を、再編集してTV版に直しています。元が劇場作品なので、画面比が違います。上下に黒のマスクが入っているのはそのせいです。
両作品とも、ものすごい熱量で製作されているので、アニメの最先端映像が見たいならば、一度はご覧ください。マンガのアニメ化の、かなり限界を攻めています。
いろいろ語ることが多いのですが、また機会があれば。
この秋は豊作です。
posted by ゆうすけ at 21:14 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年10月02日

四畳半タイムマシンブルース

2010年に森見登美彦の小説「四畳半神話大系」がTVアニメ化されました。
監督が湯浅政明で、制作がマッドハウス、音楽は大島ミチルという強力な布陣で、なかなかの出来栄えでした。
「四畳半タイムマシンブルース」は、その続編というか番外編というか、10年ぶりのアニメ化です。
じつはこの作品は、ある舞台劇とのコラボ作品です。
「四畳半神話大系」をアニメ化したときにシリーズ構成をした、劇団ヨーロッパ企画の上田誠氏の戯曲「サマータイムマシン・ブルース」がそれです。
基本的なプロットはそのままで、舞台とキャラクタを「四畳半・・・」の世界に押し込めたのですが、まったく違和感が無いというか、奇跡のフルマッチです。
yojyouhanntime01.jpg「四畳半タイムマシンブルース」
2022年公開
原作 森見登美彦
監督 夏目真悟
脚本 上田誠
アニメーション制作 サイエンスSARU

あらすじはこんなかんじ。
「八月、灼熱の京都、左京区。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」で唯一のエアコンが動かなくなった。悪友の小津が昨夜リモコンを水没させたためである。「私」がひそかに想いを寄せる後輩の明石さんと対策を協議しているところに、見知らぬ青年が現れた。
彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そこで「私」は、彼のタイムマシンで昨日に戻り、壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつく。ところが、タイムマシンに乗り込んだ小津たちが、リモコンを持ってくるだけにとどまらず勝手気ままに過去を改変しようとするに至り、「私」は世界消滅の危機を予感する。」
「四畳半神話大系」も大学生の主人公「私」がいくつかの「並行世界」で異なるサークルや組織に所属し、右往左往する話ですが、その1パターンと言えなくもない。
タイムマシンが登場すると、必ずタイムパラドックスが発生するのですが、この話もその轍を踏みます。
タイムパラドックスは「親殺しのパラドックス」が有名ですが、もうひとつの「存在の輪」の方が密かに描かれます。あらすじでお気づきのとおり、エアコンのリモコンがそれに相当します。特に気が付かなくても普通に映画は楽しめますので、心配はご無用です。

映画の見どころは、なんといってもヒロインの「明石さん」。
「四畳半神話大系」から引き続いての登場で、この作品のメインヒロインです。
じつは森見先生は、当初は「明石さん」をそれほど重要なキャラとしていなかったそうです。書いていくうちに可愛くなり、TVアニメになったらさらに可愛くなり、「タイムマシンブルース」でもう一度書いたらどんどん可愛くなり、この劇場版で可愛さが臨界値を超えてしまいました。
映画サークルに所属しており、ポンコツな映画を量産し、見た目の端正さとは裏腹に何かしらの重要なネジが抜け落ちているような女性です。乗り物酔いもひどいタイプです。
この映画の管理人的評価値は95点。
マイナス点は、エンディングをやくしまるえつこに歌わせなかったこと。
「四畳半神話大系」のエンディングテーマ「神様のいうとおり」は、EDの映像と相俟って、神がかり的な傑作です。やくしまるえつこを使わない「四畳半」は、未完成と言っても過言ではない。

四畳半タイムマシンブルース (角川文庫) [ 森見 登美彦 ]

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感想(1件)


posted by ゆうすけ at 21:36 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年09月06日

映画館のベストな席はどこ?

管理人のゆうすけです。
職場で1名退職者が出たので、業務や休日出勤、宿直などのローテーションが狂っています。
以前は1ヶ月に最低でも1回は土日の休み(週休二日)がありましたが、もはや幻です。はうん。
そんなわけで、貴重な土曜の午後の休みを使って、映画を一気に2本観てきました。
turunewallpaper02_movie.jpgnope01.jpg

1本目は「NOPE(ノープ)」。ジョーダン・ピール監督の新作です。じつはこの監督の映画を観るのは初めてです。
タイトルの意味は、「NO」のスラングだそうです。
この映画については、ジャンルもストーリーも書きません。
管理人は、事前情報一切なしで観ました。たぶんそれがこの作品を一番楽しめる鑑賞法だと思います。
ネット上ではすでに大量にあらすじやネタバレが流れていますが、観る予定がある人は遮断してください。
「あらすじ」についての事前情報も映画鑑賞には正直邪魔なのですが、それよりも危険なのは「ジャンル」情報です。
最近はサブスクのせいで、レンタル屋さんへ行く人も減ったかと思いますが、レンタル店では基本的に「ジャンル」分けしてDVDを陳列しているので、その時点で半分ぐらいネタバレかなと思います。

2本目は京都アニメーションの新作「ツルネ」。劇場版アニメです。
TVシリーズの続きになっています。高校弓道部の部活ものです。
京アニの作品の中では地味な部類ですが、じつは隠れた傑作。見ていない人は、お楽しみが増えましたね。
TVシリーズの時からずっとそうですが、密かにBL臭が強い。京アニが男子高校生物をやると、避けられない宿命ですね。キャラクターも設定も、なんだかえっちだと思います。気にしすぎでしょうか。
作品としてはすごく丁寧で真摯に作られているので、TVシリーズを観た人は必見です。
しかもこのシリーズ、まだまだ続きます。京アニも復活の兆しが見えて来て嬉しい限りです。

さてこそ。
タイトルで書いた「映画館のベストな席」ってどこでしょうか?
映画館のチケットを買うとき、席を選ぶと思いますが、どこが一番いい席でしょうか?

答:どこでもいい

見る映画を間違えなければ、席はどこでもOKです。
逆に、ダメな映画に当たった時は、どの席に座っていてもやっぱりダメ。
どこに座っているかを忘れるぐらい面白い映画を引き当てるのが肝心です。
posted by ゆうすけ at 18:06 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年07月31日

2022年夏アニメ

「なンだとてめェ どこ中だコラあぁ」
「ちんあなごー」「さかなー」
ということで、2022年夏アニメは「リコリス・リコイル」が優勝しました。
特に説明はありません。
今ならアマゾンプライムなどで追いつけますので、未見の方はお早めにご乗車下さい。
ricorico01.jpg「リコリス・リコイル」2022年7月〜
監督 足立慎吾 ストーリー原案 アサウラ
制作 A-1 Pictures

女子高生がガンファイトするお話というと、管理人的には「GUNSLINGER GIRL」を思い出します。
相田裕のマンガです。架空のイタリアを舞台にした作品で、「社会福祉公社」という機関に所属する少女たちの群像劇です。この組織は、表向きは障害者支援のための政府機関ですが、実態は、障碍者たちの体をサイボーグ化し、「条件付け」という洗脳を行うことで、テロ組織と戦う兵士にする諜報機関です。被験体には「暗殺者」にそぐわない「少女」が選ばれ、監視兼指揮者の「担当官」とバディで行動します。
ガンファイトシーンが本格的で、それまでになかったビジュアルで一世を風靡しました。
gunslingergirl01.png
「ガンスリンガー・ガール」(相田裕)
メディアワークス 全15巻
FN P90を斉射するヘンリエッタ
この射撃スタイルが「ヘンリエッタ撃ち」と呼ばれ多くのお友達を魅了した


「リコリコ」も今時の近接ガンファイトが斬新で、「政府公認の暗殺部隊」「謎の組織」が暗躍します。
主役は女の子二人のバディです。急激に人気が出ていますので注意してください。
気になるのが原案がアウサラさんで、この人は「ベントー」というラノベを書いた人です。
半額弁当を奪い合う「狼」たちの戦いを描いた作品です。アニメ化もされています。ちょっと嫌な予感がします。

夏アニメはこのほかは、「メイドインアビス」の「烈日の黄金郷」編が安定的にいい感じ。
クオリティがやけに高くて、このまま劇場にかけられそう。
原作を少し再構成して、リコたちの冒険(現在)と、なれはて村の始まり(過去)を上手く繋げていると思います。
3Dで作っているカジャさんの動きがいいね。
posted by ゆうすけ at 17:43 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年07月24日

神々の山嶺

アメリカで作られるアニメはほとんどが3Dアニメになり、2Dアニメは少数派になりつつあります。
日本では2Dアニメがまだ根強い人気ですが、実際の工程として「セル画」を使うことはほぼ無くなっているはずです。原画を「紙」に描くことはあっても、それ以降の動画や色塗りはPCで処理されます。
キャラクタの3Dモデルを作って、疑似的にセルルックにしている作品もいくつかありますし、車やメカなどの動画が面倒で使いまわしが利くものは、3Dモデルを利用するのが一般的です。

という状況の中、オタクガチ勢のフランスが作った2Dアニメが「神々の山嶺」。
原作は、夢枕獏の小説をコミカライズした谷口ジローの漫画です。
なんかややこしいね。
神々の山嶺02.jpg
「神々の山嶺」
監督:パトリック・インバート
原作:「神々の山嶺」作・夢枕獏 画・谷口ジロー
日本語吹替:堀内賢雄 大塚明夫 逢坂良太 今井麻美
2021年/94分/フランス、ルクセンブルク

谷口ジローは日本の漫画家で、「孤独のグルメ」や「坊ちゃんの時代」「犬を飼う」「事件屋稼業」などを描いた人です。
フランスでは驚くぐらい人気があります。
フランス文化省から芸術文化勲章シュヴァリエ章を授与されるぐらい評価されています。
そのフランスが谷口ジローをリスペクトして本気で作ったのが「神々の山嶺」です。

あらすじはざっとこんな感じ。
「登山家マロリーがエベレスト初登頂を成し遂げたかもしれない」といういまだ未解決の謎。その謎が解明されれば歴史が変わることになる。カメラマンの深町誠はネパールで、何年も前に消息を絶った孤高のクライマー・羽生丈二が、マロリーの遺品と思われるカメラを手に去っていく姿を目撃。深町は、羽生を見つけ出しマロリーの謎を突き止めようと、羽生の人生の軌跡を追い始める。やがて二人の運命は交差し、不可能とされる冬季エベレスト南西壁無酸素単独登頂に挑むこととなる・・・。

原作小説は上下2巻、漫画版は全5巻というボリュームですが、映画は90分!
じつは管理人は小説も漫画も、老後の楽しみにとっておいたので、未読です。
映画をいきなり観た感じでは、ストーリーを絞り込み、ダイジェスト版にならない工夫がされています。
やはり圧巻は冬山の登攀シーンです。
日本のアニメ制作会社でも、技術的にはこれと同等かそれ以上のものを作ることが可能と思われますが、なんというか「魂」が込められています。センスもすごく良い。
同じフランス製作の「ロングウェイノース」でも感じましたが、フランス人とは友達になれる気がします。
谷口ジローに見せてあげたかったなあ、というのが素直な感想です。
posted by ゆうすけ at 17:32 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年05月31日

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

面白い映画を見つけるには、やはり誰かのお勧めを観るのが手っ取り早いですね。
ただ、漠然と高評価の映画を探しても、自分の好みとはかなり違うことも多いはずです。
手堅い方法としては、自分が好きな作家(小説家とか漫画家とか映像作家とか何でもOK)が挙げている作品を観るというものがあります。その作家をより深く知ることが出来て、しかも好みが合うことが多い。

ということで、「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」という映画は、某作家のお勧め映画です。
うん、確かに面白い。しかも日本未公開。DVDは出てるけど、ロードショーされなかった傑作。

かんたんなあらすじは以下の通り。
「主人公のマックス・カートライト(タイッサ・ファーミガ)は、いまだカルト的な人気を誇るスラッシャー映画『血まみれのキャンプ場』に出演した女優で母親のアマンダ(マリン・アッカーマン)の娘である。いろいろあって、マックスとその友人ご一行は、その『血まみれのキャンプ場』という映画の世界に入り込んでしまう。すでに故人となっているママに会えたのはいいけど、殺人鬼もやって来る。映画の世界だから当然シナリオがあって、勝手に脱出できない。やっぱみんな死んじゃうの!?」
・・・という、かなり「メタ」な作品です。
主に1980年代に公開された低予算なB級映画のテイストをモチーフとしています。美術や音楽、衣装など細かいところに至るまでその時代のホラー映画作品へのオマージュも見られます。ちなみに「ファイナル・ガール」とは、ホラー映画で最後に生き残る女性の登場人物を指します。

その映画が面白いかどうかは、じつは冒頭の10分で分かります。この映画はもちろん合格。
こういう映画を観ると、やはりハリウッドの役者の層の厚さが分かります。
この映画では、演技レベルが3層に分かれています。
1 現実レベルに近い演技
2 B級ホラー映画のバカで過剰な演技
3 1と2が混在した演技
すでにお分かりかと思いますが、この映画のジャンルはじつはコメディに分類されています。
ホラーとコメディと感動作をいっぺんに味わいたい方は、騙されたと思って観てみよう。

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ [ タイッサ・ファーミガ ]

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感想(1件)



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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコンコピーライトマーク卵酒秋刀魚さん。
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