ただ、漠然と高評価の映画を探しても、自分の好みとはかなり違うことも多いはずです。
手堅い方法としては、自分が好きな作家(小説家とか漫画家とか映像作家とか何でもOK)が挙げている作品を観るというものがあります。その作家をより深く知ることが出来て、しかも好みが合うことが多い。
ということで、「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」という映画は、某作家のお勧め映画です。
うん、確かに面白い。しかも日本未公開。DVDは出てるけど、ロードショーされなかった傑作。
かんたんなあらすじは以下の通り。
「主人公のマックス・カートライト(タイッサ・ファーミガ)は、いまだカルト的な人気を誇るスラッシャー映画『血まみれのキャンプ場』に出演した女優で母親のアマンダ(マリン・アッカーマン)の娘である。いろいろあって、マックスとその友人ご一行は、その『血まみれのキャンプ場』という映画の世界に入り込んでしまう。すでに故人となっているママに会えたのはいいけど、殺人鬼もやって来る。映画の世界だから当然シナリオがあって、勝手に脱出できない。やっぱみんな死んじゃうの!?」
・・・という、かなり「メタ」な作品です。
主に1980年代に公開された低予算なB級映画のテイストをモチーフとしています。美術や音楽、衣装など細かいところに至るまでその時代のホラー映画作品へのオマージュも見られます。ちなみに「ファイナル・ガール」とは、ホラー映画で最後に生き残る女性の登場人物を指します。
その映画が面白いかどうかは、じつは冒頭の10分で分かります。この映画はもちろん合格。
こういう映画を観ると、やはりハリウッドの役者の層の厚さが分かります。
この映画では、演技レベルが3層に分かれています。
1 現実レベルに近い演技
2 B級ホラー映画のバカで過剰な演技
3 1と2が混在した演技
すでにお分かりかと思いますが、この映画のジャンルはじつはコメディに分類されています。
ホラーとコメディと感動作をいっぺんに味わいたい方は、騙されたと思って観てみよう。
ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ [ タイッサ・ファーミガ ] 価格:1,100円 |
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