お宿は小さな軒の下 明日も笑っていますように.
童謡のような歌ですが、誰の何という曲なのかは知る人もない。
創作なのかもしれないし、どこかのわらべ歌かもしれない。
「道草屋」という音声作品シリーズでよく謡われます。
ほかでは聴いたことがないので、この作品でのオリジナルなのかな。
ということで「道草屋」です。
「道草屋」は、2013年11月から発売されている安眠用音声作品のシリーズです。
サークル名は「桃色CODE」で、作家、シナリオ、イラストは「桃鳥」氏が手掛けています。
いわゆるASMR(autonomous sensory meridian response)作品群のひとつで、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚を励起する「聴くドラマ」です。
どことも知れない片田舎の、さらに奥まった場所にひっそりと佇む旅館「道草屋」。
そこで個性豊かな女性達に癒されるひとときを描いています。
膝枕で耳かきをされたり、マッサージをされたり。
なお、従業員の名前のほとんどは「春の七草」から来ています。
管理人がこのシリーズの存在を知ったのは、わりと最近です。
とあるきっかけで知ることになって、多数ある作品を少しずつ聴いています。
また、桃鳥氏による「舞台裏」を描いたマンガも、併せて読んでいます。
作品自体は、ちょっとHな内容もありますので、お子様は大人になってから聴くようにね。
「道草屋」シリーズは、安眠を誘うものだけに、とてもゆったりしています。
1.3倍速で録画を観るタイプの人には耐えられないかもしれない。
セリフもぽつりぽつりと間が開いていて、ときどき席を立って、環境音(カエルの鳴き声や鳥の囀りなど)だけがずっと流れることもあります。
人生で最大の価値である「時間」を、惜しげもなく消費する作品です。
ものすごく贅沢。
単なるお金持ちでは味わえない愉しみがあります。
ちなみに管理人がいちばん好きな鑑賞法はこんなかんじ。
@午前中に自転車等で2時間ぐらい運動する
A帰ってからお風呂か熱いシャワーを浴びる
Bお昼ご飯をたべる(ビールを呑んでも可)
C陽の当たるベッドにクッションを置いて横になる
Dお腹にネコを載せて「道草屋」をのんびり聴く
E気が付くと昼寝している
個人的には稲さん(画像右)のぼんやりした語りがお気に入りです。
この世界に本当に「道草屋」があれば、昼間は稲さんと散歩やお昼寝をして、夜ははこべらさんかすずしろさんに夜伽のお相手をしてもらいたい。
寝る前には「狐の親子」の歌を静かに歌ってほしい。
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