管理人のゆうすけです。
最近SNSなどで話題になっているAIに絵を描いてもらうWebサービスを試してみました。
AIが絵などを作成するサービスはいくつかありますが、2022年の夏に流行っているのはmidjourney(ミッドジャーニー)かと思います。
midjourney(ミッドジャーニー)って何ですか、という方は以下の説明で理解してくださいな。
「Midjourney(ミッドジャーニー)は、AIに指定したキーワードを元に絵を描いてもらえるサービスです。
デビッド・ホルツという人が開発したそうです。じつはまだベータ版ですが、なかなか出来が良いです。
現在はコミュニケーションサービス「Discord」内で提供されている機能のひとつです。英語でキーワードを指定すると、1分ほどで絵が4枚表示されます。それを選択して、さらに「精密」にしたり、「類似」の作品を作ってゆくことが出来ます。」
実際の出来上がりをご覧になると、その実力が分かると思います。
上記の2点はいずれも漫画家の施川ユウキ氏が作成したもので、Twitterで「存在しないパニック映画」と題して一連のシリーズを公開しています(いろいろなモノや生物が巨大化して街を襲う系列、かな)。
自分で絵を描くのではなく、「言葉」でAIにイメージやモチーフや画風などを伝えて描いてもらうので、狙い通りの絵が一発で出て来る保証はありません。というか、全然ない。ありません。
ちなみに、管理人がトライした結果をちょっと貼っておきます。
1回の指示で4枚できるので、それをそのままご覧ください。
| A six-wheeled armored car is chased by a strange creature future nightmare 6輪装甲車が異形の生物に追われる 未来の悪夢 |
| A galloping six-wheeled armored car Pursuit of strange creatures Different world HR Giger 疾走する6輪装甲車 奇怪生物の追撃 異世界HRギーガー |
如何でしょうか?
自分の予想したイメージとかなり齟齬があります。
前掲の施川先生も、かなり苦労したようです。「巨大な松ぼっくりが旅客機に激突!」というイメージを固定するために相当数のトライをしたそうです。
興味深いのは、AIはそれぞれの言葉を画像として拾うことはできますが、それが有する機能や特性などを理解している訳ではないので、「ものすごく基本的な間違い」を犯してくれます。
「6輪の装甲車」という指示を出すと、車輪は6つ?ですが、その車輪で走っている訳ではない、謎の絵が出来ます。
なんか車輪から「妙なモノ」が生えて、それで走って?いるみたいな感じの。可笑しいね。
「異形の生物」は細かく指定しないと、「足の速いタコピー」みたいな野郎になります。可笑しすぎる。
画風として「HRギーガー」(「エイリアン」をデザインした画家です)を指定すると、ギーガー風になりますが、他の指示がおろそかになって、これもなんか可笑しい。
漫画家の山本貴嗣氏がmidjourneyの作る絵について言っていますが、AIはディティールや機能を考えて作画しているのではなく、AIが学習した絵の中から、類似するものを切り貼りしてそれっぽく見せているだけです。拡大して見ると、細部はかなり適当で、それらしい色とテクスチャで埋めてあるのが分かります。
とはいえ、簡単な言葉の指示だけで、わずか1分足らずで次々と絵を描いてくれるのは驚異的です。
自分の中のぼんやりしたイメージや、まだ企画段階のコンセプトビジュアルの叩き台として使うには面白いと思います。なかなか自分では描かないようなジャンルやイメージが出て来ると、自分の引き出しが増えたような気がしてお得ですね。
AIが絵を描くので人間の出番が無くなる、というのはあまりにも気が早いのですが、AIもじわじわと「芸術」や「創作」の領域に踏み込んできた2022年の夏です。