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2015年06月11日

070.カルドセプト サーガ

カルドセプトサーガ タイトルアップデート版



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「Culdcept SAGA」のレビューです。
 実はコレ、あんまり印象に残ってないんですよね。とても良いゲームだった、ということは覚えているのですが、いろいろな経緯が組み合わさって、自分的にレビューしにくいタイトルです。

 まず一つ目の理由。
 このゲーム、実は友人に借りたものです。これなんかどう? と問われて、とりあえず実績に飢えていた、なんでもいいからゲームがしたかった私は軽い気持ちで借りました。
 二つ目の理由が、上記を経て借りたはいいものの、この手のジャンルには特に興味を持っていませんでしたので、しばらく倉庫の肥やしになっていました。
 たしか、最序盤だけやってそのまま自然にフェードアウトした気がします。
 三つ目の理由。これが一番の原因かもしれません。
 何をどう間違えたのか、一度もゲームオーバーを体験せずに、とんとん拍子でクリアしてしまったことです。
 そのため、ゲームクリア→カード集めと他実績解除→返却、という流れがささっと行われ、手元にないため時々パッケージを眺めて記憶を思い起こすことも無く現在へと至ってしまい、不得手なゲームジャンルとも重なり、今苦労してます(笑)。

 カルドセプトといえば、一部に熱烈なファンやマニアが存在し、隠れた名作です。好きな人はそれこそ何百時間と費やしカード編成、戦略、戦術を練り、対人との一戦一戦に熱意を傾けることでしょう。
 私の印象に残らなかった四つ目の原因として、オンライン系の実績をさっぱりと捨てて、一度もオンに繋がなかったこともあるかもしれません。

公式サイト

 さて、このゲームをプレイ中、本作のシナリオを私の大好きな作家・冲方丁(うぶかた とう)氏が手がけていることは知っていました。
 公式サイトでは開発初期段階から密接にやり取りをした、とありますが、私の個人的勘というか思い込み(笑)では、主人公に辿らせるべきステージの縛りや、もともとあるカルドセプトの世界観などの料理にてこずったんじゃないかと思いました。
 台詞の一つひとつや、ちょっとした展開、序盤の主人公の旅立ちの理由あたりに冲方さんの個性を感じ、ストーリー全体を通してどこか穏やかな、安心しながら読める安定感があり、楽しめたのですが、まだまだ彼の真骨頂とは言い難いです。
 特に、彼の著作を知っていたり、「EAT LEAD」などのゲームに触れ、期待しているとがっかりしてしまうかもしれません。
 そんな扱いにくい作品でも、底辺に彼の息吹を感じる……などと言うと変態と思われても仕方ないですが……、感じるのはすごいことだと思います。色眼鏡の効果でしょうか? 感じませんでした?

 このゲームを紹介、となると難しいのですが、たとえば「いただきストリート」あるいは「ダイス de チョコボ」などはご存知でしょうか? あんな風にスゴロクでボードを練り歩き、マスにクリーチャーを置いて土地を支配し、そこに止まったプレイヤーから魔力を奪ったり奪われたり、手持ちのクリーチャーで侵略したり、といったことを繰り返しながら総魔力を目標値まで貯め、ゴールを目指すボードゲームです。
 カードデッキ、というシステムがあり、事前にどのカードを組み込むかという戦略を練って出陣するわけです。
 ステージクリアによって増えていく豊富な種類のカードを眺めながら次の対戦や自身の戦略をシミュレートするのが本作の醍醐味ですね。
 そのためこの手のゲームに慣れていないプレイヤーには結構敷居が高く感じます。
 まずはwikiに載っている初心者指南をじっくりと読み、それに従ってカードや戦略を練るのがベストです。
 その結果、私がストーリーで苦労した覚えはなくなりました(笑)。変な日本語。
 ぬるかった、という意味ではありません。それなりに緊張感はありましたし、何より運が良かったのでしょう。敗北を知る、という屈辱を覚えなかっただけです。

 おそらく初見プレイヤーがきついと感じ、あるいは投げ出すのは序盤、コロシアムから四属性攻略あたりでしょうか。
 カード種類は少ないし、マップもシンプルで戦略の幅が広くないからです。自由度が高く、重厚に煮詰めてあるゲームほど、序盤の展開は苦しかったり、そこに面白みを見つけ出したり出来る傾向にありますね。

 操作については快適だったように思います。歴史のあるゲームですから、細かいショートカットにも手が込んであり、カード編成の効率化、実際のゲームでの情報収集に手を焼いた記憶もありません。
 やはり最初こそこうした配慮が逆に混乱の源になるんでしょうが、初めは何事も勉強と思って一つひとつ手順を確認していけば、何も問題ありませんよね。
 多数のカードについても同様です。知らぬ間に知識が蓄えられて頭の中でデッキ編集できるようになります。

 月並みですが、楽しくプレイできました。興味のなかったジャンルを触り、それを楽しく攻略できた、というのはなかなか貴重な体験なんじゃないかと思います。

 実績観点からは実績wikiの通り、苦行が待っているわけですが、味のあるとても丁寧な良いゲームだと思います。

 地味なポイントですが、三連勝すると必ずNEWカードが手に入る、という仕様は素晴らしいと思います!
 カード集め頑張れたのもこのシステムのお陰です。

攻略サイト



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