おはようございます。あるへです。
本日はこちら「エルピシアの魔剣少女」のレビューです。
以前レビューした彩色のカルテットの精神的続編……っていうほど繋がりが深いわけではありませんが、いろいろと一皮剥けて遊びやすくなったカルテットでの一場面を思い出させてくれる描写があったので、ゲームプレイとしての印象は満点でしょう。
その上今回はお話が非常に良く、いつしか自分も感情移入して登場人物たちの悲喜こもごもに一緒になって感情を揺さぶられていました。いやぁ、佐川ちゃん(Exe-Create製の作品でいつもシナリオライターを務めてる人 笑)もついにこの領域にまで達しましたか! しょーもないギャグやシナリオを描いてた時期を考えると、ここで涙腺をやられるとは非常に感慨深いものがあります。すっごい上から目線で申し訳ないですけど、Kemco修行と称してKemco作品を古い順に追いかけてきた身として、シナリオのみならずゲームシステムやプログラムのパフォーマンス、BGMやゲームプレイの爽快感など、本当に少しずつ改良を重ね、大手の大作ゲームには真似できない試験導入の形で毎回新しい要素を入れては改変したり、やっぱり消してみたり……その過程でついに一つの極致に辿り着いたのが、本作かもしれません。
いやね、本作ストーリーが素晴らしいんですけど、至る所に遊び心やゲーム世界観としての手が込んでいて、いろんな要素がちゃんと絡み合って相乗効果を成しているんですね。
たとえばストーリー進行に沿って戦闘画面での魔剣が色や形を変えていったり、本作の重要ヒロインであるエリスのモーションが変化したり。
あるいは、本作の全てのアイテム、装備、スキルにも一つ一つフレーバーテキストが設定してあって、これが意外と読むのが面白く、世界観の深堀に繋がっているんです。
その上でやっぱりいつものKemcoゲー、最後にはハッピーエンドが待っているとわかってはいても、コレット化現象(テイルズオブシンフォニア)には同情を禁じえず、面白かったですねぇ。……これを言いたくてネタバレしちまった(汗)
エンディングは大団円ながらも、そこはかとなく不穏の気配を滲ませているので、もしかして続編、あるのかな。
絵柄も可愛く、非常にお勧めの作品です。
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