おはようございます。あるへです。
本日はこちら「Seek Hearts」のレビューです。
毎度おなじみKemcoのサックリRPGですが、ちゃんと面白かったですね。
前回のブランドルに引き続き、キャラクタに変な設定がついておらず、役割に引きずられて無個性なセリフを連呼するでもなく、毎回の掛け合いにバリエーションがもたせてあって、普通に楽しかったです。
コランダム協会長さんは、MOBの見た目や言動的に意図的にミスリードさせてきて面白かったですね。意味深なセリフが回収されないままアレ?と思わせておいて、普通に良い奴なんかい!っていう。一周回って笑ってしまいました。
やっぱKemcoいいわ。すげぇ軽い世界観が、荒んだ心に沁みるわ。
伏線といえば真の黒幕に関しては、隠す意図が徹底されすぎていて、いざ登場すると「ぽっと」出感が強く残りました。バレたくない気持ちはわかりますが、何かしら不穏なワードなどを紛れさせておいて、真打登場に納得感を持たせてほしかったのが勿体ないなと個人的に思いました。
今回はアスデバシリーズなどに共通する各々のゲームシステムですが、インフレはかなり抑え気味で、シンプルでした。
たとえば武器はもはや強化することができず、今までのようにランダムなオプションがついているわけでもありません。また、武器自体に付いている特殊効果も「アムドライブ」というバトルコマンドを挟まなければならない手間があって、オート任せの面倒臭がりには活躍させられる場面がほぼありませんでした。
また、本作には好感度がなく、パーティーメンバーも早い段階で全員揃った後は離脱などもしないので、冒険の合間の各キャラの特殊アクション(○○をは鍵のない扉を開けられる、××は高い所に登れる、など)が障害や冒険のアクセントにすらなっていないのは残念でした。
いつもだったら好感度の度合いに応じて出来る出来ないがあり、覚えておいて後で戻ってこようっていう心理が生まれるんですけど、今作は見つけたら機械的にキャラを先頭に持ってきて調べるだけです。
……手間が省けるんで嫌じゃないですけどね(笑)
かと思えば戦闘シーン。こっちは結構頑張った?
背景は密度が薄いですけど3Dですよね? 2.5Dっていうのかな。戦闘中、カメラがわずかに左右に振れたり、各キャラや敵MOBにかかる影が正確に切り抜いてあって立体感がありました。普通にすごいと思いました。
あとは、そうだな。
本作には本当の隠し通路というものが存在していて、ゲーム中盤のNPCに教えてもらうまで気づきませんでした。数は少なく、その先には(おそらく)必ず宝箱があるので、これの残りを調べるアイテムを使えばあたりをつけるのは難しくないのですが、シリーズ恒例での思い込みで見逃してしまったのがなんか悔しい。
とまぁ、久しぶりのKemcoゲー。Kemco修行の一本目。にしてはストーリーが面白く、難易度は最高のエキスパートでも別に何も詰まることないヌルゲー。とっても満足です。
Kemcoゲーって、なんかクリッカーゲームに似た快感があるのよね。なんだかんだ言ってそこが好きなのかも。
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