おはようございます。あるへです。
本日はこちら「モノクロームオーダー -アイゼデシルの裁定者-」のレビューです。
絵の雰囲気が大分独特ですが安心してください! Kemcoですよ!(古い)
「うるせえ俺が白と言ったら白なんだ」が世界の理として認められているルーラーという設定が面白いですね。そのためプレイヤーがどの選択肢、どんな裁定を下すかで話の中身ががらりと変わってくるのは面白い試みだったと思います。
ゲームとしてこういった設定、マルチエンディングはそれほど珍しくはありませんが、その手のゲームって結構周回が面倒くさかったり、善悪の調整が面倒だったりする中で、本作はそんな体裁を採っていながらもいつものKemcoゲーとしてシンプルに話を追えるのは、逆に良かったと思います。
じゃあこのゲーム、当たりだったのかというと……。
あのねぇ、お話がねぇ、これ、頭ゆるゆるなんですよぉ……。YESかNOか、頭悩ませてうんうん唸って決断するようなものじゃないんですよねぇ。考えるまでもないというか。逆にセリフや展開で初見はどちらかに偏るように誘導されている気すらします。そのくせ次のセリフで肩入れする気持ちを破壊してきたりするし、もうちょっとセリフの整合性や矛盾、こういう時こその設定の深みをもっと生かしてほしかったですね。
そもそも情報をかき集めても大したものは得られず、結局出たとこ勝負の運頼みにならざるを得ないのが残念でした。
総じて軽すぎる。
軽い雰囲気に拍車を掛けているのがルーラーの扱いというか。ハガレンの国家錬金術師なみの好待遇の、エリート中のエリート、神に認められた人間であるにも関わらず提示されるサブクエストが恋のお悩み相談だったり、コソ泥の有罪裁定だったり、国家予算の使い道だったり……。
なんだろ、リアル古代の占星術師みたいなノリなのかな。
悪くはないんですけどね。ただのMOBにもよりミクロな視点が加わったようで、世界観というものは他のKemcoゲーよりは感じられました。
ライターは闇落ちエピソードが好きなんでしょうね。正規のルートなどよりよっぽどキャラが生き生きしてました。
選ぶ選択肢によって分岐するストーリーは、かなり方向性が違うのでそれなりにモチベは保てます。私のプレイでは、サブクエストの逆の結果を見つつ、最終盤まで分岐しない二周目のプレイが最も辛く、嫌気が差しましたが、それ以降セリフスキップで別のルートを追ったり、名声や治安の数値を調整しながら実績解除を目指すプレイは攻略っぽくてちょっと楽しかったです。
引継ぎ状態でメインだけ追えば一時間もかからずにエンディングまでいけるの気持ち良かったです(笑)
【このカテゴリーの最新記事】