本日はこちら「マインスイーパー ジーニアス」って読むのかな。のレビューです。
ストアページ開くと主人公は誰でどうしてこうなって何を目的にパズルするのか割と克明に描かれているのですがゲーム内でそんな描写は一切ありません。ひたすらパズルをして、パズルを解ききったら「ゲームクリア、おめでとう」ってな感じです。
まぁそんなもの期待してないので全く問題ないですが、わざわざそんな世界観を作ったならゲーム内にもそれを反映してもいいとは思いますけどね。ゲームの「枠」を飾るテクスチャがSFメカっぽい演出なのでその理由付けなのはわかりますが、この二つが繋がりを持てていないのは残念です。
不満というより残念。無かったのなら気にならない、作ってしまったがゆえに気になってしまう……いわゆる蛇足。
でもその半面、個性を得たキャラは可愛いし、無機質なマインスイーパーよりは断然ポップでライトな味付けになった見栄えはすごくいいと思いますよ。ステージ開始時の「ポトッ」っていう擬音(ぽいSE)がめっちゃ癒される(笑)
本作はマインスイーパーに一筆書きを足し、ピクロスで味付けしたような実にユニークなゲームです。
それぞれのルールがきちんと組み込まれているため、結果として解を得るための手掛かりが非常に多くなっています。
これらの要素とランダムメイクするCPUの仕様から、本来マインスイーパーにあった不確定要素が一切なくなり、完全にロジカルな思考のみで解くことができるのは本当に素晴らしいと思います。
コツとしてはこれらのゲームの独自のルールをしっかり利用するのはもちろん、このゲームは一筆書きで成立すること、無駄なく効率よく最短ルートで進むこと、という暗黙のルールも意外と忘れがちです。ストアの紹介ではマインスイーパーとピクロスばかりがピックアップされているので、ここに気付くまでは難しく感じるかもしれません。
そしてこれらを駆使すると、従来のマインスイーパーのように爆弾という爆弾にフラグを立てる必要がなく、思った以上にスルスルサクサクとスピーディーにパズルを解けるようになるのは意外性があって面白かったです。
ただし、これらの強力な仕様のせいで逆に不満を覚える部分もありました。
スペシャルブロックは面白い要素ではありますが、パズルの難易度に影響を与えず、というか逆にプレイヤー側の強力なヒントになり、むしろ難易度は易しくなっています。
また、このスペシャルブロックは序盤からほぼ全ての種類が登場するので、結局のところ一番最初のA−1ステージから最後のM−10ステージまでまったく難易度の変化を感じなかったのが一番残念というか物足りない所でしたね。
ユニークで独創性のあるゲームルールですが、それゆえに拡張性がなく盤が大きかろうが小さかろうがそれほど難易度が上がらず、強力なゲームルールのせいでスピーディーな攻略が可能な反面、知恵比べに打ち勝つ達成感はそれほど感じられませんでした。
このゲーム、ルールを理解して慣れてくるほど、よっぽど操作ミスでもない限り死ななくなるんですよね。なので実績をほぼ取り終えた後、残っているのは5000スイープと300回死ぬ実績だと思います。というか全ステージクリアまでに50回も死なないと思いますよ(笑)
これらは作業ですが、挙動のシンプルさなどからさほど時間はかかりません。カスタムレベルでもちゃんと解除できます。
意外とこのゲームで面白かった実績が、いくつか特定のステージで要求される縛りクリアです。
どこどこのステージでフラグを全て正しい位置に立てて死なずにクリアしろとか、逆にフラグを一切立てずに死なずにクリアしろとか。
フラグ全立ては簡単ですが、逆にノーフラグは結構脳みそ使いますよ。ただ、事前に全てのステージをクリアできるくらいに慣れていれば脳内フラグでも十分攻略可能です。
意外というか、やっぱり難しかったのが、「アリストテレス(主人公)を居眠りさせることなく死なずにクリア」系の実績ですね。
長考しているとキャラがよだれ垂らして寝落ちしちゃうんですよね(笑)
可愛いし癒されるけど、意外とこの眠りに落ちる猶予がなくて、楽しかったです。
総じて楽しいゲームでしたが、難易度は眠り云々の実績を含めてもかなり易しい方で、ボリュームも少ないです。値段相応の、でもパズル好きならちゃーんと楽しめますよ。
↓慣れてくると意外とサクサクスムーズプレイ。SEが癒し。
【このカテゴリーの最新記事】