本日はこちら「インサイド」のレビューです。
一晩あればコンプ余裕のボリューム、言葉はなく、雰囲気で察する雰囲気ゲーですが、非常に面白かったです。
これなら日本でも……と思いましたが、死亡シーンがかなりグロテスクなので、やっぱ輸入はできないと思います(PS4にはあるのにね。インディーゲームだからね、仕方ないね。毎度このツッコミも疲れたよ)。
ただ、ローカライズは実装済み。といってもメニュー画面くらいしかホントに言葉というか文字はないんですけどね。
唐突に始まって、自分は何者なのか、なぜ追われてるのか、そしてどこへ向かっているのか、さっぱりわからないまま、ディストピアのような透明で、空虚で、どこかうすら寒さを覚えるステージを進んでいきます。
そんな空気感の演出がとても素晴らしい。
死亡シーンは割とショッキングな感じなのですが、ゲーム全体としてのホラーテイストは冷たく乾いた空気のようで、その対比が芸術点高し。
そして、言葉は無く、ストーリーも語られない、のにも関わらず、頭の中ではなんとなくストーリーや世界観、全体像が見えてきて、ラストの展開も意味不明でありつつも、なんとなくわかったような、仄かに理解したような、そんな納得感を覚えてクリアに至るのは、なかなかにセンスのある演出だと思いました(最後の展開、初見だとびっくりするけど結構好き)。
隠しエンド(というほど大仰ではないのだけど)も、初見だとまったく意味不明ですが、今までの冒険を思い出し、よくよく考えてみると、やっぱり何か”納得できる”ような気がする、そんなエンドでした。
GwGでもかつて配信されましたし、きっと皆さんもお持ちでしょう。まだ少し暑さの残る今の時期のうちに、ちょっぴりホラーな本作を楽しみませんか?
↓割と終盤のステージです。天井に水面があり、「上」を泳ぐ感じがなんかすごく神秘的。
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