おはようございます。あるへです。
本日はこちら「アサシンクリード3 リマスター」のレビューです。
本作はアサクリ3とアサクリ:レディリバティの二つのゲームが中でバンドルされており、ゲーマースコアは総計2000となっています。
アサクリ オデッセイのシーズンパスにも付いているので所持している人は多いかもしれませんね。
3については過去に360版をプレイした時にレビューしていますのでそちらをご覧ください。
といってもちょっとだけ。
リマスター版と360版の違いは、リマスター版になって「マルチプレイ機能がカットされ、浮いた実績分にDLC(ワシントンの圧政シリーズ)の実績が補填され、総スコア1000Gに再配分されたこと」、「ゲームクリア後のピポットミッションがカットされ、撤収の日の一連のアクティビティをこなせばチートが全てアンロックされること」、「PS3限定だったミッション(ベネディクト・ミッション)がプレイできること(プレイによるメリットは無し。プレイ時間も30分程度)」他細々と……って感じでしょうか。
オリジナルでは結構鍵開けにガシャガシャした記憶があるのですが、RT一回引けば簡単に鍵が開きました。
それよりも重要なことは、映像が綺麗になったこと以外ほとんど相違が見られないということです。
何が言いたいって、バグ、誤植、不具合、その他もろもろ全部そのままってこったー。特に誤字の頻出は読んでてイライラしてくるほど。
あ、最後の最後になって「店で買える全ての武器を買う」前に全て買ってしまっていたのが発覚して、コンプ不可にはまってしまったかと覚悟しましたが、アキレスの箱からしっかり鉄塊をとって製作できる全ての装備を製作したところ、無事チャレンジ推移が100%になりました。
いやー、良かった良かった。マジで。
それにしてもやっぱお話はいいですね〜。アメリカ独立戦争? いやそんなことよりコナーとヘイザムのお話ですよ。今回はターゲットとなる敵一人ひとりがすごく良い味出してるし、教団、騎士団どちらの言い分も納得できる素晴らしい演出でした。
360でもそうだったか忘れてしまったけど、木の枝に飛び乗った時に枝先がぶんぶん揺れたり、弟子やホームステッドの面々との何気ない会話イベント(ホームステッドミッションは神レベルに良い!)、フルセイルにするときに左右のギミックが広がって変形したり、フロンティアの木の枝の張り方がかなり秀逸で、4やローグでは正直感じられなかった「木から木へ飛び移って疾走する感覚」がとても気持ちよかったり。
One以降のアサクリシリーズはこれからプレイするのでわからないけれども、これまでのアサクリシリーズで見ればやっぱり一番「芸こま」なのは3以外にありません。
ローグでの若かりし頃のアキレスを知っていると、再びコナーをアサシンとして育てることになったアキレスの心情や、その最期にも感慨深いものがあります。
ではでは、今回はXboxではプレイできなかったレディ・リバティについてレビューしたいと思います。
余談ですが、かつて「Assassin's Creed Revelations」というタイトルがありました。パッケージには「アサシンクリード 黙示録」と副題がついており、アサクリ2、アサクリ:ブラザーフッドを経ておじいちゃんになったエツィオの最後の物語になります。
一方、本作のアサシンクリード3:レディリバティは邦題でして、原題は「Assassin's Creed Liberation」つまりリベレーション……。
ややこしいんじゃー! ってことがあって(たぶん)レディ・リバティの副題がついたんだと邪推してます(笑)
さて、もともと本作レディ・リバティはPS Vita用ソフトすなわち携帯機用として開発されたゲームでした。
それゆえ、正式ナンバリングタイトルシリーズや、本編にあたるアサクリ3と比べると、そのボリュームははるかに劣るのですが、それを差し置いても携帯機ゲームとして見ればかなり頑張って作った方だとは思います。
まぁ、シンクロポイントから街を見下ろすと「角が目立つ」というか「カクカクしてる」んですけどね(笑) 街や家が四角いというか。それはもう仕方ない。
前回、アサクリローグのレビューで、「街やオブジェクトが込み入っていて歩きにくい、走りにくい」などと感想を漏らしましたが……んー、やっぱ気のせいかも(笑) アサクリシリーズ全体を通して、キャラが思った通りにアクションを採ってくれないのはもうお約束というか、もう諦めの境地ですかね。
バイユーの沼地なんかはすごく雰囲気は出てるんだけど、めちゃくちゃ歩きにくくて、アサクリ1からとりあえずローグまでプレイした中でも一番嫌いな地域かもしれません。
本作のアクションのベースとなっているのはアサクリ3の操作性なので、まだ垢抜けない印象が残ります。4やローグでマップデザインも含めて快適に遊べるようになっているので、まぁ、目を瞑りましょう。
というか、ここから4やローグの開放感や爽快感に繋がったのかと思うとなんだか感動します。いやホント、ちゃんと進化してくれてよかった。
また、シンクロポイントがエリアの全域をカバーしておらず、漏れた場所は自力で歩いて埋めていかねばならないのや、シンクロしても特定のアイテムは表示されず、やはり自分の足で探さねばならないシステムは、悪いわけではないんだけども、ことこのゲーム、このシリーズとは相性が良くないですね。
コレクションアイテム集めが結構な苦行でした。
ストーリーは、もとが携帯機なので派手さはないけれど、なかなか秀逸で素直に面白かったです。
特にラストの展開と市民Eのトゥルーエンドは、王道っちゃあ身も蓋もないけど、やられました。
女性しかも黒人が主人公という初の試みは、ストーリーやゲームシステムによく浸透していて、かなり成功していると思います。
女性ならではの展開や社会的地位や見た目を利用した三種類の変装システムがとても斬新でした。
女性ならではの強みを生かしたストーリー性、ゲームシステムはとても評価できるのですが、逆に女性ならでは、黒人ならではの弱みを突いた「何か」というのは皆無で、ちょっと……まぁ、悪くはないです。高望みですよね。
女性ゆえに男性キャラクターに筋力負けする、とか、奴隷の変装ゆえにこの時代らしい理不尽な目に遭うとか、趣味的な話じゃないですよ(念のため)、演出的にそういうシーンがあればもっと深みは出たかなーどうかなー。気分が悪くなるだけかなーやっぱ。
ちょっとしたアサクリ3プレイヤーにご褒美ということで、ほんのわずかな間ですけど、コナーと一緒に行動するシーンがあります。
……コナーってこんなに格好良くて強キャラ感に溢れてたっけ?
逆に言えば3本編との絡みはこんな部分程度しかなく、独立戦争がどうのといった歴史のうねりからは遠く離れたオリジナルストーリーに仕上がっています。話が追いやすくて助かる。
ブラン君のアブリーンに一途なところがすごく可愛いです。幸せになれ!
総評として、ストーリーは面白いんだけど、今プレイするとやっぱり遊びにくい部分が目に付くゲームですね。ゲーム体験は決して悪くないんだけど。あとアニムスに接続しての仮想体験なのは常識ですけど「現代編」と称するあれやこれやが一切無く、一貫してゲームを進められるのは良かったと思います。
サクサク進められるのは、積みゲーに悩まされる身としては助かりました。
あ、そうそう。
本バンドルはどちらのタイトルもHDバージョンということで、画質が強化されているのですが、その代わり完全にソロタイトルとなっており、オリジナルの3やレディ・リバティにあったマルチプレイ機能はオミットされています。
それでいいんだよ(笑)
ウルフパックは嫌いじゃなかったけどね。
古いゲームのHDリマスターあるあるですけど、濃淡がはっきりしすぎていて、陰になる部分など特に日本人の目には辛いものがあります。強がったりせずに明るさを6か7まで上げると大分違います。
↓AC3のクリップ。…………ま・た・ふ・ね・か!
↓アサクリ3最大の、いや、アサクリシリーズ最大の鬼門。360版でもヒーハー言いながらやって、もう二度とやらないと誓ったのに……。
まぁ、クリアできて良かったです。もうやりません、絶対に。
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