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2019年04月06日

363.Assassin's Creed Rogue Remaster

アサシン クリード ローグ リマスター 【CEROレーティング「Z」】 - PS4



↑Xbox One版 日本語版パッケージというのはないみたいなので、一応PS4ので。

 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「アサシンクリード ローグ リマスター」のレビューです。

 前回プレイしたアサクリ4から少し後、アサクリ3の少し前、ということでコナーのパパン、ヘイザム・ケンウェイがバリバリ現役の頃のお話です。
 4とDLCで活躍したアドウェールなんかも出てきたりして、4のその後を彷彿とさせます。
 というか、ほとんど4をプレイした直後で記憶が残っている上に、4のシステムがかなり流用されているので、かなりすんなり入り込めました。

 今回はアメリカ周辺と北大西洋が主な舞台で、流氷が浮かぶかなり寒い地域のお話なんですよね。
 4では極彩色の美しい海が堪能できましたが、今回は海に飛び込むと寒さで体力が減っていく仕様……! カメラも時間とともに凍り付いていき、本当に寒そうなんですよね。砕氷衝角でバリバリ氷を割り進むの快感(笑)

 本作はXbox360最後のアサクリ作品ということで、今までのゲームシステムをかなり詰め込んだ形となりました(今回遊んだのはリマスター化されたONE版ですけど)。で、360最後のローグ、ONE最初のユニティという形でほぼ同時に発売されたらしいです。
 懐かしい銀行システムとかも復活してお金のやりくりはかなり楽になりました(むしろ余る)。4で大好評だった操船も思う存分楽しめる上に、今回は他に船移動+徒歩移動が半々のマップ、徒歩移動がメインの街マップと大判振る舞いです。
 特に船+徒歩半々のマップは、島を横断して向こう側の河に出られたりとスケール感が感じられ新鮮でした。
 でも川幅は狭いしロケーションは近いし、風もしょっちゅう吹いて歌が中断されるので航海には向きません。やっぱ船乗りの歌は大海に出てこそ味があるよね! 歌のレパートリーも格段に増えてます。
 それぞれ毛色の違う三つのワールドマップということですごく良かったと思います。

 お話としてはテンプル騎士団に寝返ったシェイを中心とした物語ながらも、シリーズを遊んできた身としては若き日のアキレスがいかにしてアサシン教団を盛り上げ、そして衰退し、コナーとの出会いへ繋がっていったのか、そして最高に格好いいヘイザムパパンの雄姿を堪能できたので、そっちの方が満足でした(笑)
 3の時に懲りたのか、4でもローグでも、アサクリキャラクターをメインに据えて、歴史的イベントに絡まない作り方は良いと思います。作る方としても広がりを出せますし、遊ぶ方としても気楽にこなせます。

 今回もまたかつての仲間たちが一人、また一人と倒れていく……しかも自らの手で殺めていくというかなりダークなお話であり、4と似たような構成、後味にはなると思うのですが、比べてみるとやはり4の方が軍配が上がります。
 ローグでのかつての仲間たちとの絡みは序盤に限られていて印象や思い入れが薄いこともそうですが、シェイ視点からアサシン教団を見ると、あいつらみんな悪いことしてるようにしか見えないんですよね。
 ……となると、物語を作り込むという立場上、わざわざテンプル騎士団に焦点を当てた意味はあるのかな、と。
 モンロー大佐やヘイザムパパンなど、超絶イケメンキャラが味方にいて、ゲームとしてもプレイヤーの側に悪い印象を抱かせたくないのか、どうにも今までのシリーズと同じく、こちらが善、向こうが悪、という構造を変えられていない気がするんですよね。
 その理由のもう一つとして、シェイが完全にテンプル騎士団にはまり込んでしまっている、というのもあるかと思います。
 シェイの視点を通して描かれるテンプル騎士たちは、皆クリーンなんですよね。たとえば副官ギストの裏でこそこそしてる暗部とか、モンローの真っ黒な別の顔とか、そういうのを見せてくれれば「はたして本当にアサシン教団を裏切って正解だったのだろうか」とプレイヤーに一抹の不安を抱かせることができ、それこそ”裏切り”をテーマにする醍醐味なんじゃないでしょうか。

 とはいえ今回は実際の史実は海戦というミニゲームにぶっこんで、メインストーリーはかなり徹底してアサシン教団VSテンプル騎士団でした。
 なんというか、久しぶりにアサクリやったなぁと。
 シリーズの集大成となる洗練された操作体系はなかなかに爽快なのですが、広大で作り込まれたマップは、逆にかなり密集しているような気さえもして、そのオブジェクト間の余裕のなさ、みたいなのが、気持ちのいいパルクールアクションを阻害しているような気がしないでもないでもない……?
 アサクリあるあるとはいえ、なんか誤爆が多かったような気がするんです。
 なかなかきちんと操作しないと思った所、思ったアクションを採ってくれないというか。
 4のシステムを持ってきた上に、船操作も入れざるを得ないということはわかるのですが、今回のお話は自由気ままな旅ではなく久しぶりの宿敵対決ということもあって、ぶっちゃけ植民地がどうのとか国同士の戦争がどうのとか、そっちの方が蚊帳の外なんですよね。
 そこへきて植民地の奪取や砦の強襲、輸送船への海賊行為など、ゲームとしては楽しいけれど、お話や今回の世界観としてはちょっとどうなの。シェイがそれらの行為をする理由付けが弱いと思ってしまいます。

 4ほど没頭はしなかったけれども、手堅くまとまった良作だとは思います。
 タイトルBGMとかアサクリのテーマに壮大な感じが加わってかなり好きな曲ですね。短いのが玉に瑕。ずっと聴いていたいです。
 自陣が変わったことにより、いつもの暗殺命令が、逆にアサシンたちの魔の手からターゲットを守る、というミッションになったのは高評価です。
 また、本作にはマルチプレイモードがないので、本編でその要素を持ってきたのも評価できます。……面白いかといわれると首をかしげちゃうんだけど。
 敵アサシンのアルゴリズムが馬鹿すぎるのがゲーム的にはありがたいけど。

 あ、現代編はもうね空気です。以降のシリーズはカットでいいわ、まじで。目的を達するまで延々と急かして詰(なじ)ってくるバイオレットにアサシンブレードぶち込みたい。

 さてこれでやっとアサクリ360シリーズを卒業だー次はユニティだーと思っていたら、最近、オデッセイのシーズンパスについてるアサクリ3リマスターが配信されたんですよね……。
 せっかくのケンウェイサーガなので復習の意味も込めてやらざるを得ない……。どっちかっていうと、日本にはなかったレディリバティの方が目当てなんですけどね。
 鬼門のあの海戦またやるのか……。衝突、穴開け、弱点爆破……う、頭が……。

↓私のアサクリプレイ恒例いつもの……。なんか今回も船ばっかりな映像で申し訳ない。ケンウェイサーガはそれだけ船の操作が楽しいからね。仕方ないね。


↓ふと立ち寄った島でペンギン発見!


↓手に汗握る今回の伝説の船戦。ぎりぎりやな。今作の伝説の戦い(特にラスト)では燃える油が鍵になるので覚えておきましょう。



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