おはようございます。あるへです。
今回はこちら「ACE COMBAT 6」についてレビューしたいと思います。
公式サイト
この作品も例に漏れず大分古い上に、かつて360本体にパックされていた作品でもあるので知っている人は多いのではないでしょうか。ついでに「塊魂」(笑)。
苦笑交じりで紹介してしまいましたが、ゲーム内容は「塊魂」ともども、自信をもってプレイすべし、と紹介できる作品です。
現在はエースコンバット アサルトホライゾンなる続編もリリースされていますが、正直なところ私はミリタリーにもフライトシミュレーションにもそこまでの思い入れがないので、今のところはスルーしています。
……なのですが、このエースコンバット6は、私のような軍事、フライト、シューティングに興味のないプレイヤーにも、是非ともプレイしてもらいたいと思わせる素晴らしい作品だと感じました。
「作品」という見方も十分にありだと思います。勿論、ゲームとしても秀逸ですが、実在する戦闘機を忠実に再現しようという姿勢は、自衛隊の協力のもと本物の戦闘機から音をサンプリングしたというエピソードを聞く辺り、非常に真摯ですよね。グラフィックも360初期のものとは思えないほど美しいです。空の描写、海の描写が特に素晴らしく、この開放感、壮大さはそうそう他のゲームでは味わえません。
これだけでも、いわゆるミリオタからすれば非常に喜ばしいことですが、逆に私のようなミリタリー音痴の方が、意味のわからない専門用語やアルファベットの羅列に、強烈な「らしさ」を感じられて、そしてよく知らないからこそ大小の設定的矛盾やありえないシチュエーションなどなんのその、どっぷりと迫力の空戦に埋没できるのではないでしょうか。
○○がそんな動き出来るわけないだろ、とか、○○がXXに勝てるなんて現実じゃありえない、とか、そもそも○○とXXと△△が出てきて……敵の軍事予算はいったいどうなってんだ、とか、リアルの軍事事情を知っていればいるほど突っ込みたくなるIF展開。いちいち突っ込みつつプレイするのも、ある意味、エースコンバットの醍醐味なのでしょうが。
このように、エースコンバットは実在する様々な戦闘機をモデルとしながらも、彼らが活躍する空は、架空の世界、架空の国同士の戦争です。
ストーリーは、ぱっと見た感じまったく接点の見えないいくつかの視点から紡がれていきます。
ミッションの前後で挟まる、一見プレイヤー自身とは関係なさそうなお話が、まさにプレイヤーが「エース」として活躍していくにつれ、この「エース」を基点にまとまってきまして、そしてそれとは別に、お話の中だけの視点人物たちの間でも、あるキーワードを通して絡まりあっていきます。
ネタバレをしたくないために非常に抽象的な紹介になってしまいましたが、これはゲーム作りの四本柱とも非常にリンクしており、伏線、演出、各々のストーリーの終盤のまとめ方等、本当に素晴らしい出来です。
涙腺の緩い方ならイチコロですよ、もう。
ムービーはムービー。ゲームプレイはゲームプレイと明確に分かれているのに、深いところでは繋がっていて、終盤の盛り上がりにかけてその繋がりが明確に見えてくる……。これでこそゲームだろ、って言いたくなります。
そんなわけで最初の話。フライトシミュレータに興味がない人でも、世界に浸りたい、美しい空や戦闘機ならではのスピード感や危うさを感じたい、手に汗を握り、そして心にぐいぐいと迫るような感動を味わいたい、とにかく好き嫌い合う合わないを越えてたくさんの人に体験してもらいたいゲームです。
天使が、あなたの差し出す手を待っていますよ。
ではでは。
攻略サイト
【このカテゴリーの最新記事】