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2015年05月05日

020.トラスティベル 〜ショパンの夢〜

トラスティベル ~ショパンの夢~ Xbox 360 プラチナコレクション



 おはようございます。あるへです。
 今回は「トラスティベル 〜ショパンの夢〜」のレビューをしたいと思います。

 公式サイト

 まずこのパッケージを見てください。あるいは↑の公式サイトでもいいです。PS3など他機種ではあまり違和感のないイラスト、キャラクターデザインですが、これがXboxとなると、非常に珍しいデザインだと思いませんか?
 このゲームの世界観は、このパッケージイラストからイメージできる範疇に留まっておりますのでこのパッケージを一目見てお気に入りいただけたのなら、「とりあえずは」お楽しみいただけると思います。

 とりあえずは、と但し書きしてしまったのには理由があります。実は、物語が意外と暗く、切実なんですね。明るく綺麗な世界、フィールドを歩いて旅をするエンカウント式RPGです。戦闘システムはターン制に少しのアクション要素を含んだものになります。

 お話は全体を通して見るとたしかに暗いのですが、それらを構成するワンシーン毎における暗さはほとんど感じなく、パッケージイラストから伝わるカラフルな世界観、ほんわかした会話、可愛いキャラクターたちに癒されます。BGMはゲーム音楽界のイチロー(と言ってしまうと怒る人もいるかもしれませんが)、桜庭統が手がけてまして、あまり印象には残らないようでいて、聞けばだいたい「あ、この人だ」と思えるすさまじい安定感は、ゲームプレイに一定の重みを持たせてくれます。特に戦闘BGM、およびラストバトルのアレンジされたショパンの「革命」は、好きな人が多いのではないでしょうか。

 タイトルの副題にもあるように、このゲームの真の主人公はショパンであり、ショパンが力尽きる寸前に見る夢が舞台であり、テーマです。
 そのため、エンディングの内容は示唆に富んでおり、また直接的なメッセージも多いため、このエンディングのために評価が分かれてしまっているということもいえます。
 個人的には非常に楽しめましたし、こういう終わり方は釈然としない部分もある一方、ゲーム攻略後の余韻に浸りながらネットで考察ページを探す楽しみもありますよね。そこで初めて、「ああ、あのシーンは伏線だったんだ」などと、ゲームの魅力を再確認することができますし、決して間違った方法ではないと思います。

 また、このゲームはショパンを題材にしているため、多くの要素が音楽関係のもので構成されています。ダンジョンの名前やキャラクターの名前、スキルの名前などです。だいたい名前ですので、専門用語を知らずとも楽しめますし、知っているとにやりとできる部分もあるかもしれません。
 この中に「セッション」というミニゲームがあるのですが、音符がおたまじゃくしにしか見えない私には、自力で答えを見つけるのは不可能でした。わかる人にはわかるんでしょうか。

 不当にPS3を貶めるつもりはないのですが、極端に言ってしまえば、同じような性能を持つXbox360とPS3を比較すると、PS3にはジャパニメーションの影響もあり、いわゆる「パンツゲー」が多い印象を受けます。絵柄が気に入ってプレイしてみたけど、中身はスカスカ、美少女キャラがことあるごとにパンチラしてきて……最初は面白いと思ったけど、なんだか続かない……。そんな経験はありませんか?
 Xboxタイトルにはそんなものはない、とは言いませんが、日本のみならず世界を目指して作られたタイトルが多いですから、必要以上に臆病になることもないと思います。
 とはいえ日本人の嗜好と外国人の嗜好はかなりのギャップがありますから、中には「?」と思うタイトルもあるのはたしかです。どっちもどっちなんですね。

 私はこういう日本日本した絵やゲームも大好きです。日本人ですから。
 なので、Xbox360をプレイしていて、血と汗と硝煙の煙るFPSやTPS、ゴリラみたいなNPCの闊歩するRPGや、リアルすぎるシミュレーションなんかを毎日毎日やっていると、たまに日本の可愛いキャラたちがきゃぴきゃぴするゲームが恋しくなります。
 そういう意味でも、トラスティベルは貴重なんですよね。名作とは言いづらいながらも、プレイしてみてほしい一品です。

 攻略サイト






この記事へのコメント
ビートマニア!!!? 懐かしいですね!
私は「BM98」というPC用のフリー音ゲーからどっぷりハマり込みまして、実はサウンドミュージックが好き、という一面を持っています。

話が逸れますが、そのためXbox版クラナドのOP「メグメル」に、古き良きサウンドの要素を感じ、歌詞や歌声の透明感と合わさりすごく好きな曲なんですよね。

初音ミクを代表とするボーカロイドにも同じ匂いを感じるのですが、SEGAなどが大々的に発表する新曲などは、どこか懐かしさを感じつつも、かなり今風にアレンジされていまして、どうしても馴染めない印象を持ってしまいます。

というわけで、譜面が見える病、私もよくわかります(笑)。
寝ても覚めても、目の中に青いビートが物凄い早さと量で降ってくるんですよね……。
(そんな背景もあって、PS Vita用ソフトDJMAX テクニカチューンのプラチナトロフィーを持っていたりします)
Posted by あるへ at 2015年06月03日 20:02
この作品は私にとって記念すべき、
4本目にコンプしたソフトでした。
4番目とかキリが悪いし、何が記念すべきなのさ?
単に4という数字にこだわりがあるだけなんですけどね(笑)。
その・・・、タグに4が4つ入っていたりもしますし。

エンディングについては確かに好みが分かれそうですね〜。
私の場合は、ラストバトル終了までは結構楽しめていたんですが、
エンディングのアレでポカーンとなってしまいました。
ネタバレにならないように説明するのが難しいので・・・
察してくださいませ(笑)。

『革命』もいい感じでしたが、この頃の私は
ビートマニアをやっていたこともあり、
バトル中に「譜面が見える病」と「指が勝手に動く病」に
苛まれていた記憶があります(笑)。
Posted by ききょー at 2015年06月03日 05:18
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