おはようございます。あるへです。
本日はこちら「天誅千乱」のレビューです。
天誅といえば、日本のステルスアクションの先駆けでしたよね。私がステルスアクション好きになったのも、「天誅2」をプレイしたのがきっかけでした。
個人的には、妖術を使う敵が登場する正式ナンバリングのヒーローストーリーよりも、「紅」が一番好きです。
さて、本作はそんな天誅シリーズの最新作です。……とはいってももう続きが出る気配はありませんが。
PS、PS2とシリーズを通して見ると、やはりXbox360の恩恵を強く感じますね。
とにかく視認性が上がったため、非常にプレイしやすいです。
PS、PS2では遠くの地形や敵を描画する余裕がないため、どうしても視点は近場寄りになってしまうんですね。物陰に隠れて向こうの様子を窺いたいのに、ハードの限界のせいで先は真っ暗ってことがよくあり、どうしても気配メーター頼りになってしまいます(逆に考えればだからこそ気配メーターを導入したのでしょうが)。
Xbox360になったことで、そんなもどかしい悩みは解消されました。グラフィックは粗めで「美しさ」や「深さ」という点では舞台に立てませんが、私が天誅シリーズをプレイする度に感じていた「もっと遠くまで確認したいよ」という叫びは、ようやく届いた感じがして、それだけで忍んでいてとても楽しかったです。
そんな、世界の認識から自分を消すことに喜びを感じる(笑)私は実績コンプのために全50ステージ×3難易度を回すのも苦ではありませんでした。
難易度の差はそれほど感じず、敵配置も難しくはないけれど簡単ではなく、やや温め(ぬるめ)のいい塩梅で、ステージを攻略していく喜びを堪能できました。
ま、ストーリーについてはいつもの天誅。今回は力丸は脇役ということで3のようなとんでも妖術使いやしつこいあいつらは出てきませんが、「紅」ほどのヒューマンドラマを感じられるでもなく、添え物程度の出来だったのは少し残念です。
ストーリーに引っ張られてムービーや面倒くさいお遣いをやらされるような特殊なマップが出てこないだけマシですが。
特殊なマップといえばステージ16「越後屋追走劇」。
本作唯一の高難易度マップであり、今までと若干趣旨が変わり、苦労すると思います。ただ、効率の良い立ち回りの動画なんかがアップされていますし、何より本当に難しいのはここだけなので、気分を変えてチャレンジすることができます。
立ち回りさえ覚えてしまえば、実のところそこまで難しくはないですし、「難しいのはここだけだから」と知っていれば我慢もできます。
そんな意味では良いステージだと思いました。
それからオンライン。
本作にはオンラインで遊べるというのは良い利点だと思いました。
もうかなり古いタイトルで、しかもケース割れで捨て値同然で買ってきた天誅、オンに人がいないのは当然と思い、それでも一応繋いでみたわけです。
いました。人が(笑)。二人程度。
2015年現在も人がいるとは思えませんが、もし一緒に遊ぶことができたら物凄くラッキーであるとともに、天誅の人気の根強さを感じますね。
実績視点で見るとオンラインで遊ぶことに意味はありません。全ての実績はオフで解除でき、オンラインで一緒にミッションをクリアすることで得られるものもほとんどありません。
ただ、その気軽さが良い。
私が繋いだ時、偶然別の人と繋がったのは本当に幸運だったと思います。
その後も気が向けばオンに行き、その度に何度か他のプレイヤーと一緒になりました。捨て値同然で買ったというのにオフだけでなく、オンも体験できるとは本当に良い買い物をしたと思いましたね。
と、実にならない思い出話は置いておくとして、とりあえず4人全員ふんどし一丁で忍ぶのは楽しかったです(笑)。
今でこそドラマティックなMGSや自由度満点なデウスエクス、ディスオナード、シーフ、屠るために隠れる攻撃型のスプセル、溶け込むアサクリ、ヒットマン等々様々な方向性がありますが、たまにはこんな単純明快、シンプルでパズルのようなステルスも楽しいですよ。
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