止めを刺したのは日本銀行黒田総裁の金融緩和継続発言。これで安心して円の投売り祭りに拍車がかかりました。各国からみれば日本だけ9年経っても金融引き締めを行わずお金を垂れ流すし金利を上げずどんどん金利差は開くばかり、いらないよね円?というものです。非常に悔しいですがそのとおり。
円急落、一時131円台 20年ぶり、日銀金融緩和維持で(2022年04月28日21時17分)
円相場が28日の外国為替市場で一時1ドル=131円台に急落し、2002年4月以来約20年ぶりの円安水準となった。日銀が金融政策決定会合で大規模金融緩和策の維持を決定したことを受け、低金利の円を売ってドルを買う動きが強まった。1日で2円以上、円安が進んだ。
中略
黒田東彦総裁は同日の記者会見で、為替相場の急激な変動には警戒感を示しつつ、「(円安が)経済物価に与える影響を十分注視したい」と述べた。
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警戒感を示しつつって自分から円安誘導しましたよねこの人。。。多分2013年4月に開始した黒田バズーカでの成功体験が忘れられないんでしょう。
当時は、他にない手段と停滞した空気を一新させるとして金融市場に活気をもたらしました。でもねもう9年金融緩和し続けてるんですよ!小学校入学した子が高校入学するほど長い間ずっと金融緩和。他国は日本を尻目に経済回しますよ。だからもう円の価値がなくなりつつある。
アメリカは現在の好景気によるインフレ抑制もかねて引き締めを開始ししました。景気後退も視野に入れてですよ。その一つがFRBの金利上げです。
日本はやれアベノミクスで好景気と騒いだもののトリクルダウンは発生せず、日経平均株価の上昇と企業の内部留保が増えて所得は変わりませんでした。そして現在の岸田政権までずっと日銀黒田総裁が権力を手放さない状態。
当ブログでも何年も前からfr口戦略が無いのは愚作と書いてきましたがまさにそのとおりになりました。
●アメリカは景気が良くなり需要が高まる→よって所得が増える。
×日本はアメリカ等の好景気や世界的な人口増によって物資が入らない→物価上昇しても景気がいいわけじゃないから所得が増えない。
本来なら世界人口増で日本も勝ち筋がないわけではありませんでした。でもやれ世界進出、中国史市場が熱いと全力で国内ではなく海外拠点を作りまくり。ある意味金融緩和で大企業の海外進出後押ししてます。
その結果国内空洞化。いまさら国内回帰といっても少子高齢化。経団連が安く使いたい外国人労働者もどんどん円の価値が下落する円安では日本市場に魅力はないでしょう。
1ドル360円にでもするつもりですかね政府も日銀も?発展途上国に逆戻りするつもりかな。
まあ黒田総裁はインフレ2%達成を言い続けてきましたから任期満了までに達成したいのでしょう。あとのことは知らん振りですよ。だって黒田総裁の年齢は77歳ですよ!
日本人男性の平均寿命が81.64歳。さすがにこれは超えていませんが、世界上位平均寿命より現時点で超えています。。。
ちなみに麻生太郎副総裁は81歳(1940年9月20日)。現時点で平均寿命に到達しています。
老人が権力を握り続け後進に道を譲らないから過去の成功体験にしがみ付いた政策を打ち続ける。
いや年齢で差別するつもりはありませんが、さすがに役割というものがあると思います。後進に道を譲りつつ暴走しないように見守る大事なことです。
どちらかというと暴走しているのは。。。
財務省も本来なら何かしら手を打つそぶりを見せないといけないんですが、完全に空気です。
この大幅円安でGW突入です。
旅行を決めた人たちはリフレッシュしするつもりなのにGW明け後にまた物価高が一段と進みそうな情報をもっての旅行。。。全然楽しめませんね!
それと円安で輸出が増えるって私懐疑的なんですよね。70円台の円高ならさすがに高くなりすぎと納得しますが、今の131円台も同じですよね。100円〜120円内で為替変動なら許容範囲。それ以上はかなり好ましくない。
全力で国民生活ぶっ壊しにきてますね。餃子の王将も値上げを発表してました。20〜30円の値上げとかなりがんばってますね。山崎製パンは小麦価格の上昇で1月に値上げをしたものの7月からも値上げを発表。現時点で年二回値上げです。
為替価格をどこまで想定しているのかわかりませんが、政府は9月までは小麦の卸値現状のままといってますから下手するともう1回値上げありそうですね。
参院選終了後落ち着いた秋頃に世界情勢を感が見てとか。そのときの為替はいくらでしょうね?
4月28日時点で1ドル131円と円が暴落。150円とかまで円安が進むといくら金融緩和しようが未曾有の大不況がまってそうです。
本当に日本の未来が心配です。