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2023年04月04日

ショウとツバゴロウ 12〜幼なじみ〜

次の日曜日、ショウは幼なじみに久しぶりに会いに行きました。

ショウは幼い頃に、今の家に引っ越してきました。

ショウと幼なじみの少年のヨクは、家が隣同士、同い年で、生まれた時から、一緒に育ってきました。

今では住む場所が離れてしまいましたが、日帰りで行ける距離だったこともあり、ショウとヨクは時々会って、一緒に遊んでいました。

ショウがヨクの家に着くと、玄関前でヨクが出迎えてくれました。

ヨクは、
「数日前から、車庫の前にツバメが巣を作り始めたようなんだ」
と言って、ショウにその場所を案内しました。

そこにはまだ完成していないツバメの巣がありました。

その時、一羽のツバメが巣材を加えてやってきました。

この時、ショウはすぐにツバゴロウだと分かりました。

ツバゴロウは巣作りに一生懸命で、ショウには気付いていないようでした。

ですが、ツバゴロウは再び巣材を取りに行こうとした時に、ショウが居ることに気付きました。

ツバゴロウはショウに向かって、
「チュイ♪」
と一言鳴いて、その場を去って行きました。

ヨクはショウに、
「キミの家に、去年、ツバメが巣を作ったって言ってたよね」
「ボクの家では今年初めてだから、見守りのやり方などを教えてほしいな」
と言いました。

「もちろん!いろいろと教えてあげるよ!」
と、ショウは満面の笑みを浮かべながら答えました。

         ーおわりー




posted by えすさん at 21:37| ☆おはなし処☆
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