ショウは幼い頃に、今の家に引っ越してきました。
ショウと幼なじみの少年のヨクは、家が隣同士、同い年で、生まれた時から、一緒に育ってきました。
今では住む場所が離れてしまいましたが、日帰りで行ける距離だったこともあり、ショウとヨクは時々会って、一緒に遊んでいました。
ショウがヨクの家に着くと、玄関前でヨクが出迎えてくれました。
ヨクは、
「数日前から、車庫の前にツバメが巣を作り始めたようなんだ」
と言って、ショウにその場所を案内しました。
そこにはまだ完成していないツバメの巣がありました。
その時、一羽のツバメが巣材を加えてやってきました。
この時、ショウはすぐにツバゴロウだと分かりました。
ツバゴロウは巣作りに一生懸命で、ショウには気付いていないようでした。
ですが、ツバゴロウは再び巣材を取りに行こうとした時に、ショウが居ることに気付きました。
ツバゴロウはショウに向かって、
「チュイ♪」
と一言鳴いて、その場を去って行きました。
ヨクはショウに、
「キミの家に、去年、ツバメが巣を作ったって言ってたよね」
「ボクの家では今年初めてだから、見守りのやり方などを教えてほしいな」
と言いました。
「もちろん!いろいろと教えてあげるよ!」
と、ショウは満面の笑みを浮かべながら答えました。
ーおわりー
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