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2017年09月17日

「悪魔が来りて笛を吹く」感想

公開:1979年1月20日



ストーリー


昭和22年。銀行毒殺強盗犯の目撃情報により椿子爵が容疑者となった。容疑が晴れ
ての釈放後、失踪した椿子爵は死体で発見され、娘の美禰子が遺書を見つけた。しか
し、その後、椿家の複数の家人が生きている子爵を目撃したということで、子爵が生
きているかの占いをすることになった。父親の遺書を発見して文面に不安を持ち、尋
ねて来た美禰子の依頼で、金田一耕助は占いに立ち会うことになった。

占いの最中に停電が起こった。電気が点くと占い版の砂には火炎太鼓の模様が記され
ており、どこからか笛の音が聴こえて来た。笛の音は電気が燈ると動きだすようにコ
ンセントを挿されたレコードプレイヤーからのものだった。不穏な出来事に訝しむ一
同だったが、占いは終わりそれぞれが部屋に戻っていった。しばらくして、占いを行
った部屋に残っていた子爵の妻秋子の伯父である玉虫元伯爵が死んでいるのが発見さ
れた。









戦後暫くして、スーツ姿の金田一耕助の映画が流行った後、1970年代中半から1980年
代初めまでの金田一耕助ブームの中で東映が角川春樹にプロデューサーを依頼して制
作された作品です。主役の金田一耕助役には西田敏行が採用されました。TVドラマ
「西遊記(1978年10月1日放映開始)」の猪八戒役で大ブレイクして、この映画公開の後
は、「池中玄太80キロ(1980年4月5日放映開始)」、で主役を勤めることになります。


映画公開当時の宣伝コピー「横溝正史:私はこの恐ろしい小説だけは映画にしたくな
かった。」が有名でした。

「わかりました、わかりました。」「わかってます、わかってます」が口癖の西田敏
行版の金田一耕助は、犯人が分かっても、自分は刑事ではないからと犯人の動機を慮
り、犯行に目をつぶって成就させてしまったのが(原作未読なので原作通りかは不明)
小賢しい感じがしましたが、西田敏行が持っているひょうきんさもにじみ出ていて、
全体として不快さは感じませんでした。

兄と妹の間に生まれた娘が腹違いの兄と知らずに愛し合い、その因果を憎み復讐する
というシチュエーションでしたが、映像的な怖さ、おどろおどろしさは感じられませ
んでした。宣伝コピーに期待して観た分肩透かしを喰らった気分でした。

冒頭の銀行での毒殺強盗のシーンは、1948年に発生した帝銀事件をモチーフにされて
います。

ポスターに描かれている笛を持った悪魔は映画の中でもイメージとしてしか出てきま
せん。人形であることがまるわかりなので、恐怖感は感じませんでした。



金田一耕助シリーズの1970年代から1981年までの映画公開は下記の通りになります。
石坂浩二、古谷一行、鹿賀丈史は原作通りのよれよれの和服姿でしたが、中尾彬は
時代設定を現代に置き換えジーンズのヒッピー姿、渥美清はジャケット姿でした。


   金田一耕助役  映画タイトル     公開日     制作
 1.中尾彬     本陣殺人事件     1975年 9月27日  ATG
 2.石坂浩二    犬神家の一族     1976年10月16日 角川春樹事務所
 3.石坂浩二    悪魔の手毬唄     1977年 4月 2日  東宝
 4.石坂浩二    獄門島        1977年 8月27日 東宝
 5.渥美清     八つ墓村       1977年10月29日 松竹
 6.石坂浩二    女王蜂        1978年 2月11日 東宝
 7.西田敏行    悪魔が来りて笛を吹く 1979年 1月20日 東映・角川春樹事務所
 8.石坂浩二    病院坂の首縊りの家  1979年 5月26日 東宝
 9.古谷一行    金田一耕助の冒険   1979年 7月14日 角川春樹事務所、三船プロ
10.鹿賀丈史    悪霊島        1981年10月 3日 東映・角川春樹事務所

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はじめまして。 映画が大好きで、現在も続いている午前十時の映画祭の第一回と第二回では上映作品100本全ての映画を鑑賞しました。 映画やテレビはたとえ架空設定のSFであっても、制作当時の時代を映しています。50歳を超えた今、特に邦画と日本のドラマは、過去の世相と風俗を振り返りながら観ていきたいと思っています。
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