2017年05月24日
西遊記 第14話感想 「地震妖怪! なまず魔王の謎」
初回放映:1979年1月7日
日本テレビ系
(ストーリー:ネタバレ)
三蔵法師一行は、祠で祈っている娘を見かけた、早速鼻の下を伸ばした八戒が声をかけるが、その女
は顔のない妖怪だった。追いかけるが悟空たちは妖怪を逃がしてしまった。
活火山のそば、摩風湖近くの村に立ち寄った一行は祈りを捧げている村人たちに出会った。三蔵は力に
なれないかと話しかけるが、ここには善智上人という僧が30年前から祈りを捧げて地震を抑えてくれ
ているので大きな被害は無いと答えた。三蔵一行は善智上人の住む寺である瑞観寺を尋ねた。三蔵は善
智上人の名を知っていた。三蔵と同じ目的で30年以上前に天竺を目指して旅立った僧であったが、途
中行方が分からなくなったという。上人の話では、地震にあえぐこの村の住民を助けるためにここに元
盗賊の頭であった弟子の善真と共に住むことにしたということであった。地震を起こす犯人は摩風湖に
住む鯰震魔王(ねんしんまおう)の仕業であるという。上人の法力でいまは湖の底に封じているがたま
に暴れて小規模な地震を起こしているということであった。
悟空は先ほど出会ったもう一匹の妖怪のことを上人に聞くとそれは百面怪という妖怪で、すばしっこく
上人の法力でも捕まえられないという。そしてこの寺の中に誰かに化けていることまではわかるという。
上人の言葉で悟空、八戒、悟浄は疑心暗鬼にかられるが、三蔵が百面怪ではないかという結論に達した。
三匹は本堂で経を唱える三蔵の元に行くが、もしこの中の誰かが百面怪だとしても、今まで通りに旅を
続ける。そのうち百面怪も情が移ってくるだろうという三匹にとっては理解しがたいことを言われ、誰
が偽物かわからない状態では旅を続けられないと三匹はそれぞれバラバラに三蔵の元を去って行くので
あった。
悟浄は河童の習性から水に引き寄せられいつの間にか摩風湖にたどり着いていた。水辺まで来ると突然
巨大鯰が現れ悟浄を飲み込むと湖に沈んでいった。悟浄の悲鳴を聞いた悟空はその場に駆けつけると、
岸に悟浄の武器が落ちているのを見つけた。悟空は迷わず湖底へと飛び込んだ。しかし、悟空もまた大
鯰に飲み込まれてしまった。
翌朝、一人で旅立とうとする三蔵を自分の後を継いで欲しいと引き留める善智上人であったが、三蔵は
それを断り出発する。それを見送る上人にはなにやら悪だくみのをしているような笑みを浮かべた。火
山噴火による地震が大きくなり、上人が村人に魔物を封じてくると言って出かけた先は、鯰振魔王の住
処である洞窟だった。上人と鯰振魔王はグルだったのだ。三蔵の肉を食わせてやると上人が魔王に約束
したことが果たされず、魔王は不機嫌で腹いせに大きな地震を起こしていた。上人はこれまでに天竺行
きの途中で通りかかった坊主を一人残らず10人以上魔王に喰わせて来たとなだめるが、三蔵は別だと
魔王の怒りは収まらない。上人は、付き合いのある妖怪は魔王一人じゃない。今回は百面怪に三蔵を喰
わせるつもりだ。今回は悟空と悟浄を喰ったからいいだろうと去って行った。
魔王の腹の中では悟空が女の声のする方向に進んでいた。そこには1千年前に摩風湖が碧湖と呼ばれて
いた頃に鯰振魔王に湖を乗っ取られ飲み込まれてしまった碧湖精が悟浄を介抱しているところだった。
いままでずっと一人だったが、二人も一緒に暮らす仲間が出来て喜ぶ碧湖精だった。魔王が飲んだ酒に
酔った碧湖精、悟空、悟浄は踊りバカ騒ぎをすると魔王は腹痛を起こして倒れてしまった。遠くから八
戒の声が聞こえてきた。碧湖精によると八戒は二日前に飲み込まれてきたが、食べ物を食い散らかした
り碧湖精の身体にさわるなどいやらしいことをして来たので、迷路状になった場所に誘い込んで未だに
迷っているということであった。悟空と悟浄が寺を出て来たのが夕べの夜だったので、その時に一緒に
いた八戒が百面怪だということがわかった。
その頃、八戒に化けた百面怪は一人で道行く三蔵に近づいて人気のないところに誘い出すことに成功した。
しかし、そこに鯰振魔王が現れ魔王の住処に三蔵を連れていくことになった。魔王と百面怪の話し合いで
は埒があかないため仲裁役として善智上人が現れた。上人と妖怪たちがグルだったことに驚く三蔵。今回
は将棋で買った方が三蔵を喰うことに決まった。三蔵はなぜ妖怪と組んでいるのかと上人に尋ねるが上人
は黙ったまま。かわりに魔王が答えた。魔王が地震を起こさない代わりに坊主を誘い込んで魔王に喰わせ
るという取引を行ったのだという。
将棋は百面怪の勝利となったが魔王は納得せず、腕ずくでの決着を望み今度は魔王が勝利した。三蔵を喰
らおうとした時、魔王は苦しみだした。腹の中の悟空達が外に出ようとのどまで上がってきていたのだ。
やっとのことで外に出られた悟空たちは鯰振魔王とその部下を倒してしまう。残った百面怪はまたも八戒
に化けて翻弄しようとするが、悟空は百面怪を倒すことが出来た。百面怪の本性はカエルだった。
善智上人は自分の命を断ってくれるよう三蔵に願うが、三蔵はそれをせず、天竺へ行ってお経をもらって
ここに戻ってくる。その時こそ上人は救われるでしょうと。ここで生きていくことを願った。
摩風湖は碧湖精が主に戻って碧湖となった。碧湖精は三蔵一行を笑顔で見送るのであった。
悪役で有名だった天津敏が鯰振魔王と善智上人の弟子善真の二役を演じています。鯰振魔王が善真に化けて
いるのかと思いましたが、正体を表すシーンもないし、鯰振魔王が倒されてからは善真は姿を見せない。演
出敵によくわかりませんでした。
地震に苦しめられている民を救う為、妖怪と取引をして、自分が断念した天竺への旅をする僧に嫉妬して妖
怪に喰らわせるという業の深い上人の役を多々良純が演じていました。
西遊記第一作には特撮にウルトラマンシリーズで有名な円谷プロダクションが参加しています。今回は火山の
爆発や地震で崩れていく町、割れる地面等今見ても凄いと思える特撮シーンが続出します。このころはウルト
ラマンシリーズの休止期間中で、「ボーンフリー」、「アイゼンボーグ」「コセイドン」の恐竜三部作など新
たな分野の開拓をしていたころの円谷プロの渾身の成果を見ることが出来ます。
日本テレビ系
(ストーリー:ネタバレ)
三蔵法師一行は、祠で祈っている娘を見かけた、早速鼻の下を伸ばした八戒が声をかけるが、その女
は顔のない妖怪だった。追いかけるが悟空たちは妖怪を逃がしてしまった。
活火山のそば、摩風湖近くの村に立ち寄った一行は祈りを捧げている村人たちに出会った。三蔵は力に
なれないかと話しかけるが、ここには善智上人という僧が30年前から祈りを捧げて地震を抑えてくれ
ているので大きな被害は無いと答えた。三蔵一行は善智上人の住む寺である瑞観寺を尋ねた。三蔵は善
智上人の名を知っていた。三蔵と同じ目的で30年以上前に天竺を目指して旅立った僧であったが、途
中行方が分からなくなったという。上人の話では、地震にあえぐこの村の住民を助けるためにここに元
盗賊の頭であった弟子の善真と共に住むことにしたということであった。地震を起こす犯人は摩風湖に
住む鯰震魔王(ねんしんまおう)の仕業であるという。上人の法力でいまは湖の底に封じているがたま
に暴れて小規模な地震を起こしているということであった。
悟空は先ほど出会ったもう一匹の妖怪のことを上人に聞くとそれは百面怪という妖怪で、すばしっこく
上人の法力でも捕まえられないという。そしてこの寺の中に誰かに化けていることまではわかるという。
上人の言葉で悟空、八戒、悟浄は疑心暗鬼にかられるが、三蔵が百面怪ではないかという結論に達した。
三匹は本堂で経を唱える三蔵の元に行くが、もしこの中の誰かが百面怪だとしても、今まで通りに旅を
続ける。そのうち百面怪も情が移ってくるだろうという三匹にとっては理解しがたいことを言われ、誰
が偽物かわからない状態では旅を続けられないと三匹はそれぞれバラバラに三蔵の元を去って行くので
あった。
悟浄は河童の習性から水に引き寄せられいつの間にか摩風湖にたどり着いていた。水辺まで来ると突然
巨大鯰が現れ悟浄を飲み込むと湖に沈んでいった。悟浄の悲鳴を聞いた悟空はその場に駆けつけると、
岸に悟浄の武器が落ちているのを見つけた。悟空は迷わず湖底へと飛び込んだ。しかし、悟空もまた大
鯰に飲み込まれてしまった。
翌朝、一人で旅立とうとする三蔵を自分の後を継いで欲しいと引き留める善智上人であったが、三蔵は
それを断り出発する。それを見送る上人にはなにやら悪だくみのをしているような笑みを浮かべた。火
山噴火による地震が大きくなり、上人が村人に魔物を封じてくると言って出かけた先は、鯰振魔王の住
処である洞窟だった。上人と鯰振魔王はグルだったのだ。三蔵の肉を食わせてやると上人が魔王に約束
したことが果たされず、魔王は不機嫌で腹いせに大きな地震を起こしていた。上人はこれまでに天竺行
きの途中で通りかかった坊主を一人残らず10人以上魔王に喰わせて来たとなだめるが、三蔵は別だと
魔王の怒りは収まらない。上人は、付き合いのある妖怪は魔王一人じゃない。今回は百面怪に三蔵を喰
わせるつもりだ。今回は悟空と悟浄を喰ったからいいだろうと去って行った。
魔王の腹の中では悟空が女の声のする方向に進んでいた。そこには1千年前に摩風湖が碧湖と呼ばれて
いた頃に鯰振魔王に湖を乗っ取られ飲み込まれてしまった碧湖精が悟浄を介抱しているところだった。
いままでずっと一人だったが、二人も一緒に暮らす仲間が出来て喜ぶ碧湖精だった。魔王が飲んだ酒に
酔った碧湖精、悟空、悟浄は踊りバカ騒ぎをすると魔王は腹痛を起こして倒れてしまった。遠くから八
戒の声が聞こえてきた。碧湖精によると八戒は二日前に飲み込まれてきたが、食べ物を食い散らかした
り碧湖精の身体にさわるなどいやらしいことをして来たので、迷路状になった場所に誘い込んで未だに
迷っているということであった。悟空と悟浄が寺を出て来たのが夕べの夜だったので、その時に一緒に
いた八戒が百面怪だということがわかった。
その頃、八戒に化けた百面怪は一人で道行く三蔵に近づいて人気のないところに誘い出すことに成功した。
しかし、そこに鯰振魔王が現れ魔王の住処に三蔵を連れていくことになった。魔王と百面怪の話し合いで
は埒があかないため仲裁役として善智上人が現れた。上人と妖怪たちがグルだったことに驚く三蔵。今回
は将棋で買った方が三蔵を喰うことに決まった。三蔵はなぜ妖怪と組んでいるのかと上人に尋ねるが上人
は黙ったまま。かわりに魔王が答えた。魔王が地震を起こさない代わりに坊主を誘い込んで魔王に喰わせ
るという取引を行ったのだという。
将棋は百面怪の勝利となったが魔王は納得せず、腕ずくでの決着を望み今度は魔王が勝利した。三蔵を喰
らおうとした時、魔王は苦しみだした。腹の中の悟空達が外に出ようとのどまで上がってきていたのだ。
やっとのことで外に出られた悟空たちは鯰振魔王とその部下を倒してしまう。残った百面怪はまたも八戒
に化けて翻弄しようとするが、悟空は百面怪を倒すことが出来た。百面怪の本性はカエルだった。
善智上人は自分の命を断ってくれるよう三蔵に願うが、三蔵はそれをせず、天竺へ行ってお経をもらって
ここに戻ってくる。その時こそ上人は救われるでしょうと。ここで生きていくことを願った。
摩風湖は碧湖精が主に戻って碧湖となった。碧湖精は三蔵一行を笑顔で見送るのであった。
悪役で有名だった天津敏が鯰振魔王と善智上人の弟子善真の二役を演じています。鯰振魔王が善真に化けて
いるのかと思いましたが、正体を表すシーンもないし、鯰振魔王が倒されてからは善真は姿を見せない。演
出敵によくわかりませんでした。
地震に苦しめられている民を救う為、妖怪と取引をして、自分が断念した天竺への旅をする僧に嫉妬して妖
怪に喰らわせるという業の深い上人の役を多々良純が演じていました。
西遊記第一作には特撮にウルトラマンシリーズで有名な円谷プロダクションが参加しています。今回は火山の
爆発や地震で崩れていく町、割れる地面等今見ても凄いと思える特撮シーンが続出します。このころはウルト
ラマンシリーズの休止期間中で、「ボーンフリー」、「アイゼンボーグ」「コセイドン」の恐竜三部作など新
たな分野の開拓をしていたころの円谷プロの渾身の成果を見ることが出来ます。
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