2017年05月23日
西遊記 第13話感想 「恋地獄 なめくじ妖怪」
初回放映:1978年12月24日
日本テレビ系
(ストーリー:ネタバレ)
とある寒村の村長の屋敷に一夜の宿を借りた三蔵一行。村長の娘、海明(ハイミン)が1年前に妖怪
に攫われてしまったという。しかし妖怪の棲むあめふり山ではいまも海明の歌声が聞こえるという。
村の若い衆が何度も助けに行ったことがあるが、目をくりぬかれたり首の骨を折られてしまうという
返り討ちに遭い、今は誰も救出に名乗りをあげる者がいなくなってしまった。
三蔵は海明を助ける事を悟空達に命じるが、「人使いが荒い、すぐ安請け合いする。」と三匹の弟子
達には不評であった。しかし、助けた者には海明を差し上げるという村長の言葉に八戒が即反応、一
人あめふり山に助けに向かうことになった。
八戒は谷川で洗濯をしているなめくじ妖怪を見つけた。戦いを挑むがなめくじ妖怪が発する糸に縛ら
れ繭のようになってしまった。それでも絶対海明を助けると強がる八戒に、海明ならもう飽きたから
連れ帰って良い。村まで送る手間が省けるという驚くべき答えが返ってきた。海明の居場所である洞
窟の場所を教えてもらった八戒だが、海明は面食いだから素直に八戒についてくるかどうかと妖怪に
言われたため、なめくじ妖怪に化けていくことにした。
実際に海明と会ってみると、実はなめくじ妖怪の方が尻に敷かれてこき使われていることがわかった。
なめくじの弱点である塩をかけると脅迫されていうことを聞かされていたのだ。本物のなめくじ妖怪が
戻ってこないまま、八戒は海明の着物を破ってしまった罰として朝まで外の石臼で粉を挽かされること
になった。
翌朝、心配した三蔵の命を受け、八戒を捜索に来た悟空と悟浄は、八戒がなめくじ妖怪に変身した時に
置いていった熊手を見つける。なめくじ妖怪にやられてしまったと勘違いした悟空と悟浄は死体だけで
も回収しようと妖怪の住処までたどり着く。すると外で寝ている妖怪に変身したままの八戒を発見し退
治しようとする。八戒は変身を解いて誤解を解こうとするが、目くらましのためなめくじ妖怪が八戒戒
に化けた思った悟空たちの誤解は解けない。そこに海明が来てこれは自分の主人ではないという。主人
なら塩をかければ溶けてしまうと、ありったけの塩をかけるが変化がないため本物の八戒であることが
わかった。
海明は八戒に本物のなめくじ妖怪の行方を尋ねるが、意識朦朧の八戒は海明は自分にトレードされたと
しか言わない。悟空、悟浄が村へ帰ろうと説得するが、海明は自分は夫を愛している。夫が帰ってくる
までここで待つと譲らない。悟空と悟浄は折れ、八戒だけを回収すると村へ戻った。
悟空たちの説明にも村長夫婦は納得しない。三蔵も頭ごなしに悟空と悟浄をしかりつけた。人間と妖怪
が一緒に暮らすなんてもってのほかという三蔵の言葉に悟空と悟浄は差別発言だと切れ、海明をここに
連れてきて直接両親に話させるようにという三蔵の命令を聞こうとしない。三蔵は緊箍呪で悟空の頭の
金の輪話を絞めつけようとすると、悟空はころっと態度を変え、再度海明の元へ向かうことを承諾する。
洞窟にたどり着いたものの海明は留守だった。きん斗雲に乗り高所から天幕を見つけた悟空は悟浄を置
いて先に向かった。そこでは海明が赤ん坊を背負って魚を焼いているなめくじ妖怪を見つけたところで
あった。
なぜ帰ってこないのか、その赤ん坊はなんだと詰め寄る海明の声に天幕からなめくじ妖怪の女と二匹の
子供が出て来た。最初は女をなめくじ妖怪の母だと思っていたが、実はその女が3匹の子持ちの本妻で
海明のほうが妾であることがわかった。逆上した海明はざる一杯に持ってきた塩を妖怪たちに投げつけ
る。解けて小さくなってしまった妖怪の元に悟空が駆けつけた。あばれる海明を鐘に閉じ込め、妖怪の
解けた体を元に戻してやり、今後二度と重婚の罪は犯さないと誓わせた。
一方やっと悟空たちから受けたダメージを回復した八戒は、村長と複数の村人と一緒に甕一杯の塩を積
んで海明奪回に向かっていた。途中どうしても帰らないと駄々をこねる海明を縛ってさるぐつわをかま
せ網に入れて如意で籠のように担いでやってくる悟空、悟浄を見つけた。村長はそれを誘拐と勘違いし
て八戒を責めるが、八戒はなめくじ妖怪の変身だと推理、村人達と一緒に悟空、悟浄を襲い大量の塩を
かけた。
誤解が解けて村長の家に戻ってきた悟空達だが、三蔵はねぎらいの言葉もかけずになぜ若い娘を縛った
りしたのかと問い詰める。悟空と悟浄は娘の本性と現場の苦労を知らない三蔵に腹を立てていた。そこ
に村長夫婦がやってきた。未だに海明はなめくじ妖怪のところへ戻るといってきかないので土蔵に閉じ
込めている。どうか有難いお経で娘の頑なな心を溶かしてほしいということであった。三蔵は引き受け
た。
土葬の中で海明を前に朝まで般若心経を唱える三蔵に海明はなめくじ妖怪のことを忘れる替わりに自分
と結婚して欲しいと言いだす。一晩中端正な三蔵の顔を見ている内に惚れてしまったようだ。三蔵に迫
る海明から逃げ出した三蔵は、悟空たちにすぐに出発するから荷物を取ってくるように命令すると、馬
に乗って一人で出発してしまった。後を追う悟空、八戒、悟浄。さらに三蔵を追ってくる海明。悟空は
一計を案じ、三蔵の分身を作ると海明はまんまとそれに引っかかり抱き着く。分身はその後三蔵の案山
子に変化したが海明は気づかずにずっと案山子を抱きしめていた。
悟空「あいつ(八戒)は、かまぼこバカだから。」
三蔵「かまぼこバカ?なんですかそれは。」
悟空「バカが板についているってこと。」
悟空「今頃、下心(八戒)が鍬もって歩いてるよ。」
悟空、八戒、悟浄そして三蔵の掛け合いが本当に面白いです。
三蔵がまだまだ未熟な僧侶であることが描かれました、悟空、八戒、悟浄をまだただの使い魔のように
考えているようで、命令に渋るとすぐ怒って怒鳴ります。現場で働かされる三匹が不満を持つのももっ
ともだと思いました。しかし、コメディタッチで描かれているので後味は悪くなることはありませんで
した。
また、今回は妖怪よりも人間の方が怖かったということも描かれていて、いつもの人が累々と死んでい
く事件に比べると略奪婚、重婚とかえって生々しい題材でした。こちらもなめくじ妖怪にとっては死に
至る塩を罪もない正妻や子供たちにも構わずに投げつける海明(人間)のえげつなさが際立っていまし
た。
日本テレビ系
(ストーリー:ネタバレ)
とある寒村の村長の屋敷に一夜の宿を借りた三蔵一行。村長の娘、海明(ハイミン)が1年前に妖怪
に攫われてしまったという。しかし妖怪の棲むあめふり山ではいまも海明の歌声が聞こえるという。
村の若い衆が何度も助けに行ったことがあるが、目をくりぬかれたり首の骨を折られてしまうという
返り討ちに遭い、今は誰も救出に名乗りをあげる者がいなくなってしまった。
三蔵は海明を助ける事を悟空達に命じるが、「人使いが荒い、すぐ安請け合いする。」と三匹の弟子
達には不評であった。しかし、助けた者には海明を差し上げるという村長の言葉に八戒が即反応、一
人あめふり山に助けに向かうことになった。
八戒は谷川で洗濯をしているなめくじ妖怪を見つけた。戦いを挑むがなめくじ妖怪が発する糸に縛ら
れ繭のようになってしまった。それでも絶対海明を助けると強がる八戒に、海明ならもう飽きたから
連れ帰って良い。村まで送る手間が省けるという驚くべき答えが返ってきた。海明の居場所である洞
窟の場所を教えてもらった八戒だが、海明は面食いだから素直に八戒についてくるかどうかと妖怪に
言われたため、なめくじ妖怪に化けていくことにした。
実際に海明と会ってみると、実はなめくじ妖怪の方が尻に敷かれてこき使われていることがわかった。
なめくじの弱点である塩をかけると脅迫されていうことを聞かされていたのだ。本物のなめくじ妖怪が
戻ってこないまま、八戒は海明の着物を破ってしまった罰として朝まで外の石臼で粉を挽かされること
になった。
翌朝、心配した三蔵の命を受け、八戒を捜索に来た悟空と悟浄は、八戒がなめくじ妖怪に変身した時に
置いていった熊手を見つける。なめくじ妖怪にやられてしまったと勘違いした悟空と悟浄は死体だけで
も回収しようと妖怪の住処までたどり着く。すると外で寝ている妖怪に変身したままの八戒を発見し退
治しようとする。八戒は変身を解いて誤解を解こうとするが、目くらましのためなめくじ妖怪が八戒戒
に化けた思った悟空たちの誤解は解けない。そこに海明が来てこれは自分の主人ではないという。主人
なら塩をかければ溶けてしまうと、ありったけの塩をかけるが変化がないため本物の八戒であることが
わかった。
海明は八戒に本物のなめくじ妖怪の行方を尋ねるが、意識朦朧の八戒は海明は自分にトレードされたと
しか言わない。悟空、悟浄が村へ帰ろうと説得するが、海明は自分は夫を愛している。夫が帰ってくる
までここで待つと譲らない。悟空と悟浄は折れ、八戒だけを回収すると村へ戻った。
悟空たちの説明にも村長夫婦は納得しない。三蔵も頭ごなしに悟空と悟浄をしかりつけた。人間と妖怪
が一緒に暮らすなんてもってのほかという三蔵の言葉に悟空と悟浄は差別発言だと切れ、海明をここに
連れてきて直接両親に話させるようにという三蔵の命令を聞こうとしない。三蔵は緊箍呪で悟空の頭の
金の輪話を絞めつけようとすると、悟空はころっと態度を変え、再度海明の元へ向かうことを承諾する。
洞窟にたどり着いたものの海明は留守だった。きん斗雲に乗り高所から天幕を見つけた悟空は悟浄を置
いて先に向かった。そこでは海明が赤ん坊を背負って魚を焼いているなめくじ妖怪を見つけたところで
あった。
なぜ帰ってこないのか、その赤ん坊はなんだと詰め寄る海明の声に天幕からなめくじ妖怪の女と二匹の
子供が出て来た。最初は女をなめくじ妖怪の母だと思っていたが、実はその女が3匹の子持ちの本妻で
海明のほうが妾であることがわかった。逆上した海明はざる一杯に持ってきた塩を妖怪たちに投げつけ
る。解けて小さくなってしまった妖怪の元に悟空が駆けつけた。あばれる海明を鐘に閉じ込め、妖怪の
解けた体を元に戻してやり、今後二度と重婚の罪は犯さないと誓わせた。
一方やっと悟空たちから受けたダメージを回復した八戒は、村長と複数の村人と一緒に甕一杯の塩を積
んで海明奪回に向かっていた。途中どうしても帰らないと駄々をこねる海明を縛ってさるぐつわをかま
せ網に入れて如意で籠のように担いでやってくる悟空、悟浄を見つけた。村長はそれを誘拐と勘違いし
て八戒を責めるが、八戒はなめくじ妖怪の変身だと推理、村人達と一緒に悟空、悟浄を襲い大量の塩を
かけた。
誤解が解けて村長の家に戻ってきた悟空達だが、三蔵はねぎらいの言葉もかけずになぜ若い娘を縛った
りしたのかと問い詰める。悟空と悟浄は娘の本性と現場の苦労を知らない三蔵に腹を立てていた。そこ
に村長夫婦がやってきた。未だに海明はなめくじ妖怪のところへ戻るといってきかないので土蔵に閉じ
込めている。どうか有難いお経で娘の頑なな心を溶かしてほしいということであった。三蔵は引き受け
た。
土葬の中で海明を前に朝まで般若心経を唱える三蔵に海明はなめくじ妖怪のことを忘れる替わりに自分
と結婚して欲しいと言いだす。一晩中端正な三蔵の顔を見ている内に惚れてしまったようだ。三蔵に迫
る海明から逃げ出した三蔵は、悟空たちにすぐに出発するから荷物を取ってくるように命令すると、馬
に乗って一人で出発してしまった。後を追う悟空、八戒、悟浄。さらに三蔵を追ってくる海明。悟空は
一計を案じ、三蔵の分身を作ると海明はまんまとそれに引っかかり抱き着く。分身はその後三蔵の案山
子に変化したが海明は気づかずにずっと案山子を抱きしめていた。
悟空「あいつ(八戒)は、かまぼこバカだから。」
三蔵「かまぼこバカ?なんですかそれは。」
悟空「バカが板についているってこと。」
悟空「今頃、下心(八戒)が鍬もって歩いてるよ。」
悟空、八戒、悟浄そして三蔵の掛け合いが本当に面白いです。
三蔵がまだまだ未熟な僧侶であることが描かれました、悟空、八戒、悟浄をまだただの使い魔のように
考えているようで、命令に渋るとすぐ怒って怒鳴ります。現場で働かされる三匹が不満を持つのももっ
ともだと思いました。しかし、コメディタッチで描かれているので後味は悪くなることはありませんで
した。
また、今回は妖怪よりも人間の方が怖かったということも描かれていて、いつもの人が累々と死んでい
く事件に比べると略奪婚、重婚とかえって生々しい題材でした。こちらもなめくじ妖怪にとっては死に
至る塩を罪もない正妻や子供たちにも構わずに投げつける海明(人間)のえげつなさが際立っていまし
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