2012年02月03日
伝説巨神イデオン新約篇
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「イデが発動しただと?」
カララ・アジバそっくりな髪型の艦長は問い質した。
「おかしい、そんな筈は、ありません。人間は、気象変動で地球に住めなくなっても、宇宙の果てに行っても、生きていられる筈です」
ジョーダン・ベスも自分の考えを変えようとは、しない。
「そうです。これは、変なのです。コスモ・ユウキが私と性的接触を持ちたい、だけど、それは人間の誰にも備えられている老衰という事が有って、簡単には決断できないと言う事が問題なのです」
やっとカララ・アジバは自分の立場を明らかにした。
「ここで、そのコスモ・ユウキくんとやらの考えを聞こう」
艦長は、聞いて当然という態度である。
「僕は、人間は、宇宙に住む事になっても、仮に、宇宙しか住めないで、ずっと地球から持ってきた資源をどこか宇宙を流離っている途中の惑星で補いながらでないと命を維持していられないという霊感しか持てないとしても、僕は、ジョーダン・ベスさんと同じ考えですから、人間がイデの発動で全て滅びるなどとは考えていません。これが問題だったと思っていました」
コスモ・ユウキは次の言葉も心の中で準備していた。
「なるほど。この、カララ・アジバの父親である私には理解という観点から見て支配権の及ばない範疇の考えではある。それで、どうするのかね」
艦長は答えを待った。
「僕は、死にたくありません。でも、死んで復活を経験しないと、いくら子供を作るという楽しみを喜んでも死なない体には変化できないのであるなら、それは僕には、とても悲しい事です。それで僕は、僕の妄想と思われたイデの発動という事態を考えました。何かの原因で死ねたら、いくらでも子供の誕生を楽しめる不滅の体に生まれ変われるのか、それが人間という細胞の生きている物質で構成してある生命体の限界であるなら、僕の体だって、そういう方法でないと、次々に人間の誕生を宇宙の質量と人間の体積の等しい時になるまで、生きていられないのか、そういう不安が僕の少年時代にありました」
イデオンは相変わらずソロ・シップにドッキングした状態で宇宙を飛んでいた。
ジョーダンベス「待ってくれ!もうすぐパイパー・ルウが子供を作らない宣言をやる」
ブライトノア「こっちもだ。カツ、レツ、キッカ。お前たち永久に子供は作らないんだぞ」
ギレン「これ以上は待てない。我がジオンはバッフクランの後ろ盾を得た。お前たちが最年少者の教育が出来ない限り、我々は、いつでも60億光年の包囲網を解かないと約束しよう。既に宇宙は限界である」
ジョーダンベス「くそー、イデの第2回発動なんか、やらせるものか」
ブライトノア「我々も歴史の事実として宇宙が一度滅んだ事は知っています」
ジョーダンベス「宇宙が滅んだと言うのは我々の推測に過ぎません。選ばれた人々だけビッグバンの後に生き残るなど到底信じ難いです」
アムロレイ「だったら、知識と生き方で生き残れないと変ですよ」
コスモユウキ「だから、人が宇宙に迷惑をかけない生き方が有ると思った」
ジョーダンベス「人間には様々な制約が有る事は私も承知している。宇宙の資源に限りが有る限り、私もバッフクランとジオン公国には逆らわない積りだ」
カララ「私もです。人間が無制限の不老不死の不滅の命にでも変わらない限り、学んだ事には従う気持ちです」
ギレン「バッフクランよりジオン公国に入電した電文を伝える。地球人類は、最初の人間の精子と卵子と人工の子宮が作られた惑星エデンで、人口が限界に達した時に自ら地球に住むことを選んだ男女2名が先祖である。その男女2名の名前はアダムとイブである。従って我々はアダムとイブへの支援を行なわなかった。何故なら地球に住む事は君たちの祖先アダムとイブが自分から願った事だからである。諸君らは子供を作れば人間の寿命は120年未満である事を認識すべきである。それなりの軍事力を有した諸君らは我がバッフクランにも、それなりの脅威である。これ以上、地球人が人間を作り続けているなら我がバッフクランは地球人類を大規模に滅ぼす用意がある。以上である。私ジオン公国のギレンジュニアも、これは深刻な文面と受け止めている」
ジョーダンベス「判りました。早速、最年少の人々に手配します」
カーシャ「ハイパールゥは、ちゃんと聞いたかしら」
コスモユウキ「大丈夫じゃないですか」
アムロレイ「カツとレツとキッカと、それからハサウェイにも言わなくちゃならないよ。ブライトさんご苦労さんだ」
ブライト「地球人で人間を作ったのは俺が最後という訳か。これから年齢を少なく言ってた人も本当の年齢を明かすのかもな」
ミライ「ありがとう。妻として、そう思います」
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