2016年04月16日
延長コードの作成
今はホームセンターに行けば、安価なコンセントタップや延長コードが簡単に手に入る。しかし用途によっては長すぎたり短すぎたりで、結果的に線が邪魔になってくる。また気を付けなければいけないのが、安価品は品質が一定ではないと言うこと。たとえば、ヒーターなどの電力を大量に消費する器具をつけると、部分的に発熱するものがある。多分、中のより線が断線か何かしている可能性がある。例えばビニール線に15A用を使っているとすれば、中に細い銅線が37本詰まっている。(VFF 2.0mm2の場合)その中の何本かが切断されていれば、一本に流れる電流が増えるので当然発熱をする。
そこで、品質の保証された日本製のパーツを使って延長コードを作ってみる。延長コードの場合は、ACプラグのオスとメスが必要だ。当たり前に使っているこの名称だが、公的には差込プラグと差込ボディと言うらしい。そのほかに差込プラグとボディとを連結するビニールコード、差込プラグとボディにコードを取り付けるための圧着端子である。最近は(時間的には大分前ではあるが)作業も大分簡素化されている。屋内配線での器具などの接続は、銅線の皮を剥いて刺すだけで良い。バネの力で爪が押され銅線を咬み、線を固定すると共に導通する。延長コードの場合も、より線をよったり半田付けしたりせず、より線を端子に入れてカシメる(圧着する)だけで良い。一般的な家庭用配電盤にある分岐ブレーカーの容量は20Aで、ホームセンターなどで売っているコンセントなどの最大容量は、125V 15Aである。これが標準となっている。だからビニールコードを選ぶ時も差込プラグ、ボディを選ぶ時も15Aを基準にすれば問題はない。差込プラグ、ボディにはこの表示がしてある。ビニールコードについてはVFF 2.0mm2などと線に印刷してある。VFFとは種類を表し、ビニール平形コードのことを言う。この他にも種類は沢山あるが、一般的なビニールコードはこのVFFを指す。2.0mm2(平方ミリ)とは、より線の断面積であり、断面積が2.0mm2あると17Aまで流せるようだ。圧着端子を使えば線がバレることも無いし半田付けの必要もない。きちんとカシメてやれば見た目も綺麗だし、バラ線がショートすることもないので安全である。より線の太さにより圧着端子のサイズも決まるので確認が必要だ。今回使用したのは、サイズR2-5と言うやつだ。スペック的には、穴の内径5.3mm、外径9.5mm、全体の長さ17.0mm、カシメの筒状終わりから穴の内径中心まで7.75mmである。穴の内径外径共に少し大きかったので一回り小さくても良いだろう。カシメする筒のサイズはちょうど良かった。
部品の、ビニールコードと圧着端子、差込ボディ、差込プラグ
工具の、カッター、ニッパー、圧着ペンチ、プラスドライバー
工具の、カッター、ニッパー、圧着ペンチ、プラスドライバー
作り方
1. ビニール線の両端の皮膜を5mmほどカットする。カッターで切れ目を入れてビニール皮膜部分を取り除くが、切れ込みが少ないと皮膜が取れず、多すぎると中のより線までカットしてしまうので注意が必要だ。皮膜が取れない場合は、皮膜をラジオペンチなどで軽く挟み回してやるときれいに取れる。切れ目が少ないのに無理して取ろうとすると、中のより線がずれてしまうので要注意。
2. 皮膜が取れたら圧着端子の筒状の部分に線を入れる。
3. 線を入れたら圧着ペンチで筒をカシメる。カシメ(圧着)ることで銅線を固定するので、自分の出るパワーを全部使って締める、私はいつもそうしている。後で、手の筋が痛くなるが。強く締めるとペンチから圧着端子が取れなくなるので、その時はドライバーなどで軽く叩くと取れる。
締まったところ
4.4箇所の圧着端子の装備が終わったら、差込プラグ、ボディのネジを外しカバーを取る。それぞれに着いている固定ネジを外し、圧着端子をネジ止めする。
ちょっと圧着端子の径が大きすぎた
5.カバーを閉めてネジを停めれば、これで完成
心配ならテスタでショートしていないか絶縁状態を確認すればよい。
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