可愛ければ変態でも好きになってくれますか? (MF文庫J) [ 花間燈 ] 価格:626円 |
1巻 感想:可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 1巻の感想(女の子キャラの個性が良い!)
2巻ネタバレ:可愛ければ変態でも好きになってくれますか?2巻のネタバレ(翔馬のストーカー、新しい変態女子!)
<登場人物>
普通の高校生活が舞台。
桐生慧輝(きりゅう けいき)、主人公。
心優しい普通の高校2年生。書道部員だけど書道はやらず、3年の朱鷺原(ときはら)先輩が散らかした後の片づけなどをやっている。図書委員。妹がいてシスコン気味。
・朱鷺原紗雪(ときはら さゆき)
長い黒髪と巨乳が印象的な3年生の先輩。書道部で精力的に活動している。
書道部員は慧輝と朱鷺原先輩の二人だけ。書道部が廃部寸前だった時に、書道大好きな朱鷺原先輩のために慧輝が部員になった。
隠しているが、実は変態。
・古賀唯花(こが ゆいか)
小柄で金髪、青い瞳。祖母がイギリス人。見た目は異国風だが名前は和風。
図書委員で慧輝の後輩。彼女の外国人風の見た目で周り人達が気後れしてしまい、当時の唯花は寂しい思いをしていた。そんな時に慧輝が優しく声を掛け、仲良くなった。
朱鷺原先輩とは逆方向の変態。
・南条真緒(なんじょう まお)
赤茶色の髪をサイドテールにした女子生徒。慧輝のクラスメイト。彼女が図書委員にされてしまいそうになったとき、慧輝が身代わりになって図書委員を引き受けた。
彼女は放課後すぐに帰ることが多く、多忙らしい。(だから図書委員にされそうな時は涙目だった)
その後も慧輝に掃除当番を変わってもらったり、放課後は忙しそう。慧輝と仲が良い。
この子も変態。
・桐生瑞葉(きりゅう みずは)
慧輝の妹。しっかり者。
・秋山翔馬(あきやま しょうま)
慧輝と同じ2年B組のクラスメイトで友達。イケメンだがロリコン。
以下、ストーリーのネタバレです。
<シンデレラはパンツを落としていきました>
桐生慧輝(2年)、朱鷺原先輩、古賀唯花(1年)、真緒(クラスメイト)、瑞葉(慧輝の妹)たちは酷く散らかった書道部の部室の掃除をしました。朱鷺原先輩が作品作りに夢中になって散らかしたものです。
掃除が終わって慧輝が帰ろうとすると、テーブルの上に彼へ宛てた手紙が置かれていました!
簡潔に『あなたが好きです』と書かれたその手紙に興奮を抑えきれない慧輝でしたが、肝心の差出人は書かれておらず、更にその手紙には何故か女性用のパンツが添えられていたのでした。
パンツと手紙を残していった女性は、恐らく朱鷺原先輩、古賀唯花、南条真緒、そして妹の4人のうちの誰かです。
ガラスの靴ならぬパンツを落としていったこの女性を、仮に『シンデレラ』と呼ぶことに決定。シンデレラ探しが始まりました。
<朱鷺原紗雪>
まずは朱鷺原先輩がシンデレラかどうか探っていきます。調査の成り行きで慧輝は「紗雪先輩をデートに誘うには、どうしたらいいかな……」と思っていたことを口に出してしまい、そのまま限定パフェをおごらされてしまいました。
デート成功!先輩は幸せそう。
デートの帰り際。
「紗雪先輩」
「なにかしら?」
「先輩は、俺に何か隠し事をしてませんか?」
「隠し事?」
「たとえば、その……俺に対して、なにかこう、特別な感情を抱いている……とか」
「…………」
「…………」
この質問のせいで二人の仲は気まずくなってしまい、その後しばらく、先輩は慧輝を避けるようになりました。
その態度を見て朱鷺原先輩がシンデレラだと確信した慧輝は、彼女に向かって「俺は、紗雪先輩の秘密を知っています」と断言。
後日、朱鷺原先輩に呼び出されて行くと、彼女は何故か、自分に首輪をつけました。そして言い放ちます。
「私を、慧輝君のペットにしてください!」
「………………はい?」
先輩はドMな性癖を持っていて、それが慧輝にバレてしまったと勘違いしカミングアウト。慧輝は彼女のご主人様になるよう、今後言い寄られることになりました……。
<古賀唯花>
シンデレラは先輩ではないかもしれません。(まだ不明)
慧輝が朱鷺原先輩とデートに行ったことに嫉妬した唯花ちゃんは、慧輝をデートに誘いました。
唯花の読んでいた小説の映画を一緒に見に行ったり、いろんなお店を回ったり、唯花に抱き着かれたりしながらデートを楽しみました!
後日学校にて
唯花から『大事なお話があります。 放課後、図書室の書庫まで来ていただけますか?』とメールが届きました。
「慧輝先輩のこと、ずっと”いいな”って思ってたんです」
「図書委員の仕事も優しく教えてくれて、デートでも優しくしてくれて、唯花が困ってる時に助けにきてくれて、頼りがいがあって素敵だなって思ったんです。そんな慧輝先輩が、唯花だけ見てくれたらいいな、って……そう思ったんです」
「……だから、ね? 先輩」
「慧輝先輩、唯花の奴隷になってください!」
唯花ちゃんはそのままパンツを脱ぎ、慧輝を押し倒し、脱ぎたてパンツを慧輝の口の中に押し込んで窒息させます!
「安心してください先輩。唯花の奴隷になったら、優しくしつけてあげますから」
そのまま慧輝はパンツによる酸欠で気を失ってしまいました。
<南条真緒>
朱鷺原紗雪:「でもまさか、慧輝君を奴隷にするつもりだったとは思わなかったわ」
古賀唯花:「朱鷺原先輩には関係ありません」
「大ありよ。慧輝君は私のご主人様になる人なの。あなたには渡さないわ」
「あっ、ダメです! 慧輝先輩は唯花のものなんですから!」
慧輝はドSな後輩とドMな先輩に言い寄られる、両手に花状態となりました。それを見て、クラスメイトの南条真緒は面白くありません。
慧輝が二人とイチャイチャしていると、真緒は彼を強引に連れ出して言いました。
南条真緒:「もう我慢できない。耐えられない……」
「桐生は、他の子と仲良くしちゃダメ!」
「朱鷺原先輩がいると胸ばっかり見てるし。唯花にはやたら甘いし。さっきだって、あのふたりに抱きつかれてだらしない顔しちゃってさ……っ」
この告白(?)の後、真緒との関係はギクシャクしたものになったものの、秋山を連れて3人でゲームセンターへ行き、そして慧輝は真緒に、何でもするから仲直りしたいと言いました。
真緒:「……ほんとに?」
「じゃあさ――付き合ってよ」
「言ったでしょ? ふたりで先に進むのも悪くないって。――だから、さ?」
「だからさ、付き合ってよ――――秋山と」
どうも彼女の言っていることがおかしいです。(秋山は慧輝の友達。男です)
真緒:「桐生に、秋山と恋人どうしになってほしいの」
慧輝:「俺が翔馬と?」
「うん」
「恋人どうしになれと?」
「うん」
「お前は何を言っているんだ?」
南条真緒は実はBL(ボーイズラブ)が大好きな腐女子で、慧輝と翔馬をモデルにした同人誌まで書いていました!!(しかもこれが人気でシリーズ化されているらしい)
<ストーカー!>
またしても慧輝宛てに封筒が届きます。その封筒の中には、手錠をつけられたメイド姿の朱鷺原先輩の胸に、慧輝が手を突っ込んでいる写真が入っていました。(盗撮されていた!)
『この写真をバラまかれたくなかったら天文部まで来い』という内容の手紙が入っていたので、しかたなく天文部に行きました。
天文部に入ると、パーカーのフードを深く被った女子生徒に組み倒されてしまいます。
天文部の部室の壁天井は、親友である秋山翔馬の写真で埋め尽くされていました。彼女は秋山のストーカーのようです。
例の写真をバラまかれないためには、彼女(ストーカー)の要求に応じなくてはなりません……。(2巻へ続く)
「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」1巻のネタバレ・あらすじ