幼なじみが絶対に負けないラブコメ 4巻 / 二丸 修一
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<白草と末晴が同棲(メイドさん付き)>
右手を怪我し、ギプスで個体されてしまった末晴の生活を助けるため、白草が末晴の家に住み込むことになりました!
しかし、この状況を良く思わない黒羽、そして真理愛は末晴の家にやってきて、二人とも家に泊まると言いました。
しかし結局真理愛の姉・理恵さんと黒羽の父親が反対し、その夜は白草、そしてメイドの大良儀紫苑(おおらぎ しおん)と一緒に、夜通しオセロをして過ごしました。
尚、後にメイドの大良儀さんがお目付け役になり、真理愛、白草、黒羽の3人が交代制で末晴の家に泊まり込むことになりました。
<末晴のドキュメント番組?>
母親が亡くなって末晴が芸能界を去った時のことを、変な詮索や噂が広まる前にドキュメンタリー動画を撮影して公開してしまう企画が持ち上がりました。
しかしこの企画に黒羽は反対でした。
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黒羽:「みんなは知らないから勝手に言えるだけ。お母さんが亡くなってハルがどれだけ傷ついたか、どれだけ迷って苦しんだか、知らないからそんなこと言えるの。安易なお涙頂戴のネタにされるなんて、もしハルが許してもあたしが嫌」
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また、子役をしていた頃の末晴の代表作、『チャイルド・キング』の真エンディングを撮る話も出ました。
この『チャイルド・キング』の主人公は小学5年生ですが、最後に主人公が重傷を負ってしまい6年間目を覚まさず、17歳になって目を覚まし、かつて仲間だった三人の少女の成長した姿を見る――という終わり方でした。
現在、末晴はちょうど17歳なので、この6年前のドラマの真エンディングを末晴本人で撮ろうという話でした。
<女子3人での裏取引き>
桃坂真理愛を筆頭に、学校で人気のある女子たち3人が末晴の周りに集まり、言い争いをすることが多くなりました。
いくらなんでも目立ちすぎるということで、黒羽、真理愛、白草の3人で話し合いが行われ、ルールの取り決めを行いました。
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「まず志田さんは『好きって言うゲーム』をやめる」
「……はい。とりあえず」
「桃坂さんは『騒ぎになるような軽はずみな行動の禁止』。具体例はつけないけど、私と志田さんがイエローカードを三枚出したら、問答無用でスーちゃんとの接触を全部潰すから」
「……しょうがありませんね」
「最後に私は、『スーちゃんとの同居を交代制にすることを認める』。ただし条件として、お目付け役のシオンは固定とすること。いいわね」
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<末晴の過去が暴かれた!>
『マルちゃん引退の真実! 隠された母の死! こうして大人気子役はテレビから消えた!』
末晴の母親がドラマ撮影中に亡くなったことが、週刊誌の記事に載ってしまいました!末晴に許可はとっていません。
その内容は、母が死んでも末晴は尚演技を続けたことを讃え、そしてドラマ制作の関係者を避難するものでした。
『――まさか人が死ぬシーンで、本当に人が死ぬ映像を使っていたとは驚愕である。ドラマの制作に携わった関係者は人の心がないのか』
末晴:「俺、スタッフの皆さんには、俺のわがままでドラマを完成してもらったって思ってるから、むしろ感謝してるんだけどな……」
末晴たちはこんないい加減な情報をこれ以上報道させないため、『群青同盟』で持ち上がっていた『末晴のドキュメンタリー動画』の企画を実行し、こちらから正しい情報を公開してしまうことにしました!
テレビで動画を公開することはできませんが、ネットの動画配信企業、『コレクトジャパンテレビ』でドキュメンタリーを公開してくれることになりました!
また、末晴が昔演じたドラマ、『チャイルドキング』のエンディングの撮影もすることになりました。
<撮影・白草と>
子供の頃の末晴の、突然の引退の理由を明かすドキュメンタリーの撮影が始まりました!
初めは白草の家で、末晴が子供の頃のお話をします。
この頃末晴は『シロ』のことを男だと思っていて、男友達のつもりで接していました。(まだ末晴の母は生きていた)
子供の頃、末晴は白草を連れて東京タワーに行こうとしたことがありましたが、当時の末晴は有名過ぎて、シロの家を出て5分で人だかりができてしまい、東京タワーには行けませんでした。
なので高校生になって、改めて末晴は白草を東京タワーに連れて行くことにしました。会話は弾みませんでしたが、二人は6年ぶりのデートを楽しみ、東京タワーで記念撮影をして帰ってきました。
<撮影・真理愛と>
末晴の過去のドキュメンタリーですが、白草は末晴のドラマ『チャイルド・スター』が流行った頃の担当、黒羽は末晴が芸能界から消えた後の担当。そして真理愛は、末晴の母親が死んだ時の担当をします。
当然、母の死が末晴にとって一番ショックで印象深い出来事だったので、真理愛は自分がこのインタビューを担当することを喜んでいました。
母親の死んだ状況を思い出し、大きな悲しみにふける末晴に対し、これまで見せたことない『包容力』をもって末晴との距離を縮めようという作戦でした。
しかし真理愛は計画通りに行動することができず、包容力を見せることなく、当時のことを思い出して泣きながら謝ってしまいました。
末晴が芸能界をやめると言い出した時、事情をしらない真理愛は、
『お兄ちゃんは凄いんです! お兄ちゃんはヒーローなんです! 演技ができなくなるなんてありえません! だってお兄ちゃんは、モモが駆け上がるまで待っていてくれるんでしょう!?』
と、感情に任せて末晴を責めてしまいました。
真理愛は当時の末晴に対して申し訳ない気持ちと、自分に優しくしてくれた末晴の母親のことを思い出し、悲しい感情がこみあげて来たようです。
その後、真理愛、紫苑と一緒に子役の頃の末晴が主演をした『チャイルドキング』を一気見しました。
メイドのお目付け役である紫苑がハマったようで、末晴の演技に見入っていました。
<撮影・黒羽と>
末晴の母親が死んだ後、末晴は人との交流を避けるようになりました。
そんな時に末晴がこっそり拵えていた秘密基地にやってきて、黒羽と末晴の対談の撮影が始まりました。
そして黒羽はこの時、末晴に再告白をしました。
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「――大好き。恋愛の相手として、私はハルのことが好き」
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「じゃあどうして……俺のことを振ったんだ?クロ」
「ハルが、あたしを振ったから」
「……復讐ってことか」
「そうだね。そう言っていいかも。だって――」
「だって! あたし、ハルのこと大好きなのに、ハルはごめんって……っ! 悲しくて、悔しくて、何とかしたくて!」
「俺のことが憎いのか?」
「憎いよ!」
「でも――それ以上に好き!」
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黒羽は末晴に告白しましたが、末晴がそれに答えようとすると、黒羽に言葉を遮られてしまいました。
そして黒羽は『おさかの』という概念を提唱してきました!『押さえておきたい彼女』、恋人予約、準彼女。
黒羽の説明によると、『付き合う』までは行かないけれど、『意識していて、恋人に準じた好意を持っている』ことが前提。『今はまだ付き合えないけど、何かきっかけがあったら付き合おうねって約束している』関係とのこと。
末晴はこれを受け入れ、黒羽と末晴は『おさかの』『おさかれ』になりました!
(要はお互いに好き合っていることを伝えていて、お互いにキープ状態)
<ファンクラブができた!>
"チャイルド・キング"の真エンディングが公開されたことをきっかけに、丸末晴の人気が上昇!学校内で末晴のファンクラブが出来上がりました!
尚、末晴のファンクラブができたことを聞いた3人の反応:
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「ぶっ潰す!」
「絶滅させてあげるわ!」
「後悔させてあげましょう!」
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(『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』4巻のネタバレ・あらすじ)